大相撲
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スポーツ 2022年08月08日 11時00分
大相撲、行司が取組中の御嶽海と激突!「もう身を引くべき」今年も相次ぐ致命的失態に引退望む声も
先月行われた7月場所をもって、年6場所の3分の2を消化した今年の大相撲。横綱・照ノ富士を中心に毎場所力士たちが熱戦を繰り広げるかたわら、しばしばファンの間で話題となっているのが立行司・式守伊之助だ。 伊之助は現在の角界では最高位の行司だが、以前から位置取り・判断ミスなどを犯すことが少なくない。今年も1~7月場所の間に、ネット上で問題視された失態が相次いでいる。 >>大相撲、非常識な勝ち方に「今すぐ角界から出て行け」批判殺到 横綱が謝罪する事態に、貴景勝以上に騒がれた取組後のダメ押し<< 1月場所9日目の大関・正代対小結・明生戦では、明生に逆転負けした正代に軍配を上げ物議を醸した。立ち合い、正代は左を差しながら前に出るも、明生から右上手をつかまれると途端に劣勢となり、最後は明生に体を寄せられながら土俵外に寄り倒される。ところが、伊之助は寄り倒された正代の方に軍配を上げ、土俵下の勝負審判からすぐに物言いがついた。 同日のNHK中継では協議の間にリプレー映像が流されたが、正代の体は明生よりも明らかに早く地面に落ちており、寄り倒す際に明生の足のつま先が返った、といった要素もナシ。審判団も協議の結果、正代の体が先に落ちているとして行司軍配差し違えとして明生の勝ちとしたが、ネット上には「際どい相撲でも無かったのに差し違えるのは信じられない」といった苦言が相次いだ。 5月場所初日の大関・御嶽海対平幕・高安戦では、「もう身を引くべきでは」と引退を勧める意見が出るほどの大失態を犯している。同戦では立ち合いから積極的に圧力をかけた高安が、防戦の最中に少し体を引いた御嶽海をさらに押し土俵際に追い込もうとする。この直後、御嶽海の後方で取組を裁いていた伊之助は押された御嶽海を避けきれずにぶつかり、吹き飛ばされるように土俵下に転落した。 伊之助は幸いにもけがなどはせずすぐに土俵上に戻ったがその後、取組は御嶽海が体を入れ替え逆に高安を土俵際に追い込むと、そのまま土俵下へ押し出し逆転勝利するという結果に。伊之助の衝突を機に展開が一変したということもあり、ネット上には勝敗を狂わせるあり得ない失態だと批判が殺到した。 伊之助は直近の7月場所でも、9日目の横綱・照ノ富士平幕・若元春戦で取組を混乱させる騒ぎを起こしている。立ち合いからの攻防から膠着状態となった後、若元春は右上手、左下手をつかみ一気に前に出ようとした。だが、伊之助はその瞬間に若元春のまわしが緩んでいるとして待ったを指示。若元春はこれに気付かず照ノ富士を寄り切ったが、勝負審判がすぐに物言いをつけ協議した結果、両名に待ったがかかる直前の体勢を作り直させた上で取り直しという異例の事態となった。 相撲では力士のまわしが緩んでいることを理由に、行司が待ったをかける行為自体は認められている。ただ、ファンの間からは「待ったのタイミングが遅すぎる、かけるならその前の動きが止まってるところでやるべきだった」といった指摘が寄せられた。 立行司に昇格した2018年9月以降、軍配差し違えをはじめとしたミスが問題視されることが多くなった伊之助。立行司昇格以降に記録している9度の差し違えは、歴代の立行司と比較しても群を抜いて多いともいわれている。一部からは現在62歳という年齢から、注意力や反射神経といった行司に求められる能力が限界を迎えているのではという見方もあるが、65歳の定年まで職務を全うできるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年08月07日 11時00分
平幕・逸ノ城、「出だしだけの一発屋」の汚名を返上できたワケ 今年中の大関昇進にも現実味?
先月10~24日にかけ行われた大相撲7月場所。横綱・照ノ富士、大関・貴景勝と演じた優勝争いを制したのが平幕・逸ノ城だった。 同場所の逸ノ城は初日から中日まで「6勝2敗」と白星を大きく先行させると、9日目~千秋楽も「6勝1敗(うち1勝は不戦勝)」と勢いは落ちず、共に「11勝4敗」だった照ノ富士、貴景勝を抑え「12勝3敗」で優勝。2014年の入門から8年を経て果たした自身初優勝に、ネット上のファンも「酸いも甘いも味わった逸ノ城の優勝は感慨深い」と感無量だった。 >>大相撲、横綱戦後に一部ファンが暴走!「怪我したら責任取れるのか」ルール違反の座布団投げに批判相次ぐ<< 逸ノ城は鳥取城北高校、鳥取県体育協会を経て2014年1月場所で初土俵を踏むと、入門前年に実業団横綱に輝いた実力もあり、幕内、十両をそれぞれ2場所で通過。さらに、新入幕した同年9月場所でも「13勝2敗」と驚異的な成績をマークし、翌11月場所では昭和以降では初となる新入幕翌場所の関脇昇進を果たした。 入門から1年足らずで関脇に上がったスピード出世ぶりに、当時のファンは「とんでもない怪物が出てきた」、「瞬く間に横綱まで駆け上がるだろう」とさらなるブレークを期待。ところが、注目度が高まりメディア露出も増加した日々で生じたストレスからか、逸ノ城は同年10月に帯状疱疹を発症し一時入院。1週間で退院したものの、翌11月場所は「8勝7敗」と勝ち越しがやっとだった。 この11月場所でコンディション、相撲勘が狂ったのか、翌2015年以降の逸ノ城は勝ち越し、負け越しを繰り返すようになり、番付も平幕中位付近が定位置に。さらに、椎間板ヘルニア(2016年9月、2019年11月)、右膝蓋骨骨挫傷(2019年5月)、右肩関節脱臼(2019年9月)と故障休場も頻発するように。一時は体重230キロに迫るほどの巨体から下半身に相当な負担がかかったことが頻発の原因ともされているが、近年は「結局出だしだけの一発屋だったのか…?」、「燻ったままひっそりと消えていくんだろうか」といった諦めの声も少なくなかった。 それゆえに、今回の初優勝に万感の思いを抱いたファンも多かった逸ノ城。今年は8勝、9勝、全休(コロナ感染のため)と7月場所前までは目立っていなかったが、報道によると先場所の全休期間はこれまで何度も故障・不振を強いられた経験から、焦らずにじっくり自分のペースで調整。また、先場所以前から減量にも努めており、7月場所は体重211キロまで落としていた。多くのファンを心配させた停滞期間も、決して無駄ではなかったことが証明された初優勝でもあったといえるだろう。 紆余曲折を経て遂に賜杯をつかんだ逸ノ城だが、7月場所千秋楽翌日の一夜明け会見では「優勝をきっかけにして、しっかり上をめざせるように頑張っていきたい。大関をめざしていきたい」と早くも次の目標に目を向けたことが伝えられている。大関昇進は“三役以上で直近3場所33勝以上”が大まかな目安とされているが、直近では2018年7月場所で平幕優勝(14勝1敗)を果たした栃ノ心が、翌場所以降も10勝、13勝と好成績を残し昇進を果たしている(現在は前頭)。栃ノ心のケースを踏まえると、逸ノ城も9、11月場所の成績次第では今年中に大関の座をつかむ可能性もある。 また、ファンの間からは現大関陣に活を入れる存在として逸ノ城の大関昇進を望む声もある。角界では現在貴景勝、御嶽海、正代の3名が大関に在位中だが、全員が今年カド番を経験するなど成績に安定感がなく、相撲協会・八角理事長ら親方衆もしばしば苦言を呈している。それゆえに、ネット上には「逸ノ城が今の勢いのまま大関に加われば、他の3人にとっても相当な刺激になるのでは」という見方も散見される。 新入幕当初の“怪物”ぶりを取り戻した逸ノ城。この勢いが今後どこまで続くのか、9月場所以降にも要注目だ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年08月03日 19時30分
大関・貴景勝に貴闘力氏が「大して強くない」と酷評 過去には白鵬も苦言、突き押し一本のスタイルはもはや限界か
元大相撲力士の貴闘力氏(元関脇)が2日、自身の公式YouTubeチャンネルに動画を投稿。大関・貴闘力にまつわる発言がネット上で話題となっている。 今回の動画で貴闘力氏は、視聴者から寄せられた複数の質問に答える形でトーク。その中で貴景勝はどうすれば成績が安定するのかという質問を受け、停滞が続く現状の問題点を指摘した。 >>大相撲、大関・貴景勝に「みっともない」「失望した」批判相次ぐ 格下相手に顔面張り手・ダメ押し連発、過去対戦の仕返しか<< 貴景勝は先の7月場所では「11勝4敗」と2ケタをクリアし、優勝した平幕・逸ノ城(12勝3敗)や横綱・照ノ富士(11勝4敗)と千秋楽まで優勝争いを展開するなど活躍。ただ、同場所を含めた過去6場所は2ケタクリア2回(2021年11月、2022年7月)、1ケタ勝利4回(2021年9月、2022年1~5月)、カド番2回(2021年9月、2022年3月)と成績にムラが生じている。 今回質問を寄せた視聴者をはじめ貴景勝の現状を憂うファンは多いが、貴闘力氏は「それはしょうがないよ。大して強くないんだから」、「精いっぱいやってると思うよ? 精いっぱいやってるけど、素材がそこまでの素材じゃないってことだよね」とコメント。体型や取り口から考えると、そもそも安定感を出せるような力士ではないと厳しい見解を示した。 貴景勝は身長175センチ・体重163キロのずんぐりとした体型を活かし、低い体勢から回転よく突き押しを繰り出す取り口が持ち味の力士。ただ、貴闘力氏は体型に「体のバランスが悪い」と苦言を呈し、取り口についても「ああいうのの戦い方、倒し方はいくらでもあるから、そういうことを徹底的にされたら大関でも無理だから」と対策は容易と指摘。適正体重や具体的な対策方法については言及しなかったが、現状のままでは上がり目はないと考えているようだ。 この貴闘力氏のコメントを受け、ネット上には「突き押しは連勝、連敗がはっきりしやすいスタイルだから、何か変えない限りこの先も不安定さは続くだろうな」、「体重は180キロ台だった2年前に比べたら減ってはいるんだが、それでもまだ重いならさらに減らす必要があるな」、「押し相撲は出足の勢いそがれたら脆いからなあ…白鵬(元横綱/現宮城野親方)が昔言ってたみたいに四つ相撲身に付けないといつまでも苦しいのでは」と、スタイルを変えなければ今後は厳しいのではという意見が寄せられた。 「貴景勝が身上とする突き押し相撲は、立ち合いどれだけ強く当たれるかが勝敗を大きく左右する取り口。低く、鋭く当たることを徹底できればどのような相手も押し込める反面、諸手突きや変化で勢いをそがれるとその後の修正が難しく、距離をとって相撲をとる関係上引き・たたきも食らいやすいとされています。貴闘力氏もこの点を踏まえて、貴景勝が安定感を出すのは困難とみているのでは。ただ、突き押し一本には限界があるという指摘は過去にも複数の親方から出ている上、2019年3月場所では全勝優勝を果たした当時現役の白鵬が一夜明け会見で『長く地位を務めるには、押し相撲一本じゃね』、『それなりに四つ相撲も覚えないといけないなと思います』と注文をつけたことも大きな話題となりましたが、低身長で手足が短い貴景勝の体質を考えると、幕内上位で通用するレベルの四つ相撲を習得できるかは不透明というのが現状です」(相撲ライター) 常に相手に全力でぶつかる影響からか、これまでには右膝関節内側側副靱帯損傷(2019年5月)、左膝内側側副靱帯損傷(2020年7月)、頚椎椎間板ヘルニア(2021年9月)と故障も頻発している貴景勝。突き押し一本のスタイルを今後変えることはあるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について貴闘力氏の公式YouTubeチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCNxyWUfEIBTV4I1C9E4OyCg
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スポーツ 2022年07月31日 11時00分
大関・貴景勝、格下相手の相撲に「みっともない」批判 大相撲7月場所、無礼と評判落とした力士は他にも
10〜24日に行われた大相撲7月場所。平幕・逸ノ城が「12勝3敗」で悲願の初優勝を果たす結末となった。 力士全体の約3割(全627名中174名)が全休・途中休場を強いられるなど新型コロナが猛威を振るった今場所。それでも優勝争いを引っ張った逸ノ城、横綱・照ノ富士(11勝4敗)、大関・貴景勝(11勝4敗)を中心に各力士が熱戦で土俵を盛り上げたが、中には取組前後の態度が思わぬ注目を集めた力士もいた。 >>大相撲、大関・貴景勝戦で行司に批判「引退レベルの失態」 不可解なタイミングの“待った”が物議、致命的ミスは前日にも<< 初日の平幕・佐田の海対平幕・碧山戦では、取組後の佐田の海のコメントが話題となった。取組では碧山の引きを食らった佐田の海が地面に落ちたが、佐田の海の体が落ちる直前に、碧山の左足つま先が土俵外についていたのではと勝負審判から物言いがつく。ただ、碧山のつま先が土俵を割ったのかはNHK中継で流された取組のスロー映像でもはっきりとは確認できず、結局判定は覆らなかった。 この後、花道担当アナウンサーは「相手の足が残っていたと思いましたので仕方ありません」と当初は納得していた佐田の海が、中継で再度流されたスロー映像を確認すると「ん? これは碧山関(のつま先が)出てなかったですか?」と一転して未練をにじませたことを伝える。これを受けたネット上には「気持ちは分かるけど、公の場で不満漏らすのはやめといた方がいい」といった苦言が寄せられた。 3日目の貴景勝対平幕・琴ノ若戦では、貴景勝が見せた取り口が問題となった。立ち合い直後に両名の間に一瞬距離ができたが、貴景勝はその瞬間、琴ノ若の顔面に右フックのような強烈な張り手を食らわせる。「バチンッ!」と大きく鳴り響いた音に場内からはどよめきが起こった。 貴景勝はこの後体勢がグラついた琴ノ若を厳しく攻め完全に土俵を割らせたが、なおも琴ノ若の胸を左腕で強く突くなどダメ押しのような動作も見せたため、ファンからは「格下相手に顔面張り手のみならず、ダメ押しまでやったのはみっともない」と批判が噴出。また、中には「前回張られたのを根に持ってたのか?」と、琴ノ若に立ち合い張り手・変化を連発された3月場所の仕返しではないかと勘繰るコメントも散見された。 千秋楽の小結・豊昇龍対平幕・翠富士戦では、敗れた豊昇龍の態度が物議を醸した。渡し込みを仕掛けた翠富士、網打ちで応戦した豊昇龍がほぼ同時に地面に落ちたが、行司は翠富士に軍配を上げ物言いもつかず。豊昇龍はこの判定に納得がいかなかったのか、取組後の一礼を終えた後に向正面の勝負審判を一度見ながら土俵を降りると、眉間にしわを寄せ険しい表情で花道を下がっていった。 同戦は翠富士が渡し込みを仕掛ける際、左足つま先が返って地面についたような様子がリプレー映像に映っており、中継解説・北の富士勝昭氏(元横綱)も「物言いがついてもおかしくない」という見解を示したほどの際どい一番だった。それでも、ネット上には「以前から態度が問題視されてるんだから、そろそろ一時の感情は抑えられるようにならないと」といった指摘も見られた。 千秋楽までもつれた優勝争いの傍らで、こうした力士の態度も注目を集めた7月場所。相撲は相手に敬意を払い礼を欠くことなく取組を行う、いわゆる「礼に始まり礼に終わる」作法が重んじられているため、勝敗以上に注目して取組をチェックしているファンも少なくないようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年07月30日 11時00分
ネット騒然、大関・正代の頭に座布団が直撃!「マズい当たり方では」と心配も、7月場所で相次いだ一部観客のルール違反
平幕・逸ノ城が「12勝3敗」で自身初優勝を果たし幕を閉じた大相撲7月場所(10~24日)。新型コロナの影響で力士全体の約3割(全627名中174名)が休場に追い込まれた中、逸ノ城、横綱・照ノ富士(11勝4敗)、大関・貴景勝(11勝4敗)の3名が最後まで優勝争いを盛り上げた。 今場所は約2年半ぶりに観客数の制限が設けられなかったこともあり、観客の熱気や拍手の大きさがひときわ印象的な場所でもあった。ただ、久しぶりの現地観戦で興奮が抑えられなかったのか、一部観客が問題行動を起こしネット上で物議を醸している。 >>大相撲、非常識な勝ち方に「今すぐ角界から出て行け」批判殺到 横綱が謝罪する事態に、貴景勝以上に騒がれた取組後のダメ押し<< 5日目の横綱・照ノ富士対平幕・逸ノ城戦では、取組終了後に座布団が投げられ物議を醸した。同戦は逸ノ城にもろ差しを許した照ノ富士が、逸ノ城の両腕を極めようと試みるも不発に終わり寄り切りで敗戦。取組終了後、照ノ富士は東の徳俵前に戻り、後方に向き直す過程で一瞬、向正面を見た。 その瞬間、客席の観客が投げたと思われる座布団が照ノ富士の前方を左から右へ横切るように飛び、場内からは「あぁ~」とどよめきが起こる。照ノ富士自身は特に気にする様子を見せずに取組後の一礼を終えたが、ネット上には「誰だ今投げた奴は、もし当たってたら危なかったぞ」と苦言が寄せられた。 13日目の三段目・朝乃山対大青山戦では、場内に指笛が2回鳴り響き問題となった。勝った方が三段目優勝となるこの一番は、立ち合いから右四つの体勢を取った朝乃山が一気に相手を寄り切り勝利。場内からは朝乃山の優勝を祝福する拍手が起こったが、その最中に突然、一部観客が吹いたと思われる指笛の音が鳴り響いた。 さらに、その後行司が朝乃山に勝ち名乗りを上げた際にも、場内に再び指笛が響く。朝乃山本人は気に留めず、他の観客からもどよめきなどは起こらなかったが、ネット上には「1人で2回やったのか、別々の客がやったのかは知らんが明らかなルール違反」と非難が相次いだ。 14日目の照ノ富士対大関・正代戦では、取組後に投げられた座布団が正代を直撃するアクシデントも起こった。同戦は立ち合い鋭く踏み込まれた正代が右に動きながらの引き落としを見せ、優勝争いのトップを走っていた照ノ富士を地面にはわせる。大関の意地を見せた形の正代は拍手喝さいを浴びながら勝ち名乗りを受けようとしたが、腰を下ろした瞬間、客席から飛んできた座布団が後頭部に直撃し場内がどよめいた。 座布団は当たった勢いのまま正代の目の前に落ちてきたが、正代は全く動じないまま座布団を左手でつかむと、そのまま左横へポイっと軽く投げ捨てる。取組後に応じた取材では「顔に当たったら危ないけど、後ろからだったので大丈夫でした」と幸いにもけがはしなかった旨を語ったが、ファンの間からは「たまたま無傷で済んだけど、当たり方的にはかなりマズい当たり方だったのでは」、「座布団投げて力士に当てるなんて…怪我したら責任取れるのか」と心配や批判が殺到した。 角界では古くから下位力士が番狂わせを起こした取組後などに、座布団投げや指笛を吹く観客は時たま見られる。ただ、相撲協会は2012年1月26日に制定した観戦契約約款で座布団投げ(土俵、座席、通路、階段等の相撲場への物品の投げ入れ)、指笛(相撲場内外でみだりに気勢を上げ騒音を出す行為)のどちらも、取組や他観客に迷惑を及ぼすとして禁止行為に定めている。 にもかかわらず、今場所では一部観客によるルール違反が頻発し物議を醸した。次の9月場所(11~25日)ではこのような問題行動が出ないことを願うばかりだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年07月27日 19時30分
コロナ休場・御嶽海、カド番に残すべき?「奮起して勝ち越すでしょ」貴闘力氏の主張に疑問の声も
元大相撲力士の貴闘力氏(元関脇)が26日、自身の公式YouTubeチャンネルに動画を投稿。大関・御嶽海にまつわる発言がネット上で話題となっている。 今回の動画で貴闘力氏は、10~24日にかけ行われ、平幕・逸ノ城が「12勝3敗」で制した7月場所の総括。その中で、途中休場した御嶽海の番付の扱いについて持論を述べた。 >>大相撲、大関・貴景勝に「みっともない」「失望した」批判相次ぐ 格下相手に顔面張り手・ダメ押し連発、過去対戦の仕返しか<< 今場所カド番の御嶽海は「2勝4敗」と黒星先行で迎えた7日目の16日、所属する出羽海部屋から新型コロナ感染者が出たため同日からの途中休場が決定。勝ち越し・負け越しが決まっていないカド番大関がコロナで途中休場するのはこれが初のケースで、ファンの間では「完全な不可抗力だし番付据え置き、来場所カド番継続が妥当では」、「休場時点で勝ち越してるならともかく、負け越してるんだから関脇に落とすべきだ」と意見が割れている。 注目が集まっている御嶽海の処遇について、貴闘力氏は「落ちたらやりきれないよね。2勝4敗だったらこのままズルズルいく可能性よりも、奮起して勝ち越すでしょう」と発言。途中休場がなければ最終的には勝ち越していたのではとして、関脇に陥落させるのは酷だという見解を示した。 貴闘力氏は続けて、「前半戦終わった時点で1勝4敗で、正代が10勝するって思う奴は100%いなかったと思うよ」、「だから御嶽海だってそのままズルズルいかないかもしれないし」とコメント。今場所前半は「1勝4敗」と大不振だったものの、そこから「9勝1敗」と復調しカド番を脱出した大関・正代のように、御嶽海も中盤以降巻き返しを見せる可能性はあったと指摘した。 「場所前にそういうことを決めてれば終わりなわけじゃん」と、コロナ関連で途中休場した力士の扱いについて方針を決めていなかった相撲協会への不満もにじませた貴闘力氏。「多分落とさないとは思うけど、落とさなかったら落とさなかったで文句が出るだろうし」と、据え置き・陥落のどちらでも少なからず批判の声は上がるだろうと推測した。 貴闘力氏の発言を受け、ネット上には「正代があれだけ復調したわけだから、御嶽海も出てれば勝ち越せてたと自分も思う」と同調の声が上がったが、中には「今場所の御嶽海は状態悪そうだったし勝ち越しは相当厳しかったのでは」、「右肩不安が無ければ、正代レベルのV字回復も十分あり得たとは思うが…」と否定的なコメントも少なからず見られた。 「御嶽海は『6勝9敗』と負け越した先場所初日の平幕・高安戦で、土俵下に転落しながらの押し出しで勝利した際に右肩を負傷。この影響で7月場所直前まで満足に稽古を積めなかったと伝えられており、迎えた場所でも6日目・逸ノ城戦で寄り切りで敗れた直後、右腕を縦に1度ゆっくり振りながら険しい表情を浮かべるなど右肩の痛みを耐えるような様子を見せていました。御嶽海はこの取組の翌日からコロナで途中休場しましたが、ファンの間では右肩負傷を明らかに引きずっていたとして、休場がなければ正代のように復調し勝ち越せたという貴闘力氏の見解に首をかしげる意見も散見されます。正代は序盤大負けはしたものの特に故障はしていなかったため、右肩不安を抱えていた御嶽海とは一概には比較できない面もあります」(相撲ライター) 27日に行われた9月場所番付編成会議に参加した伊勢ケ浜審判部長(元横綱・旭富士)は、御嶽海の処遇について「ベースは今までと同じだけど番付発表まで言えない」と説明したことが伝えられている。これまでは場所前にコロナ関連で休場した力士については原則番付据え置きの措置が取られていることを踏まえると、御嶽海も据え置き・カド番継続となったものとみられるが、この決定も今後少なからず議論を呼びそうだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について貴闘力氏の公式YouTubeチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCNxyWUfEIBTV4I1C9E4OyCg
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スポーツ 2022年07月26日 15時50分
大相撲、相撲協会に「巡業中止すべき」反対の声相次ぐ 先場所は174名休場、コロナ禍続くも開催は揺るがず?
平幕・逸ノ城が「12勝3敗」で自身初優勝を果たした大相撲7月場所(10~24日)。翌25日に伝えられた相撲協会の発表がネット上で物議を醸している。 報道によると協会はこの日、二子山親方(元大関・雅山)、立川親方(元関脇・土佐ノ海)の2名が新型コロナに感染したと発表。同時に、夏巡業参加予定者を対象としたPCR検査を27日に実施することも明らかにしたという。 協会は8月5日(東京・立川市)、6日(千葉・船橋市)、7日(埼玉・さいたま市)、11日(茨城・古河市)、14日(埼玉・春日部市)の日程で、約2年8か月ぶりに巡業を行う予定となっている。巡業は協会にとって貴重な収入源の一つであるため、PCR検査で協会員の体調をきっちりチェックした上でなんとか開催したい意向のようだ。 >>横綱・白鵬に貴乃花親方が激怒「一番後ろに行け!」 大麻解雇・貴源治が巡業中のトラブルを暴露、その後も遺恨は残り続けた?<< ただ、ネット上には「先場所あんなに感染者出てるのに巡業やるのはリスク高すぎでは」、「PCR検査をすること自体はいいと思うけど、結果がどうであれ巡業は中止にすべき」、「無理にやっても、先場所みたいに面子がスカスカになるのがオチなだけだと思うんだが…」と、結果にかかわらず巡業は取りやめた方がいいという指摘が多数寄せられた。 「7月場所は逸ノ城、横綱・照ノ富士(11勝4敗)、大関・貴景勝(11勝4敗)の3名が優勝争いを盛り上げた一方で、自身や同部屋力士・関係者の感染により休場を余儀なくされる力士が続出。場所前に全休が決まった力士を含めると、休場力士は全体の約3割にあたる174名(全627名中)に上りました。夏巡業の開催は今年3月に発表(日程・開催地の発表は5月)されているため、そこから数か月準備を進めてきた協会や各関係先としてはそう簡単に中止を決断できないという事情もあるのでしょうが、ファンの間では先場所と同様に感染が拡大するリスクが高すぎるとして中止を望む意見は少なくありません。2020年春~2022年春までの巡業は2021年夏(五輪開催のため)を除き、いずれもコロナ禍を理由に中止されているので、同様の理由で夏巡業を中止しても各関係先やファンから一定の理解は得られるとは思うのですが…」(相撲ライター) 仮にコロナ感染が拡大した場合、次の9月場所(11~25日)に悪影響が及ぶ展開も考えられる夏巡業。実施・中止にかかわらず、これ以上感染者が増えないことを願うばかりだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年07月25日 15時30分
大相撲、小結・豊昇龍戦で誤審? 北の富士氏ら解説陣も疑問、取組後の映像が物議「つま先返ってないか」
24日に行われた大相撲7月場所千秋楽。小結・豊昇龍対平幕・翠富士戦の判定がネット上で物議を醸している。 取組では、立ち合いすぐに懐に潜り込んだ翠富士が一気に豊昇龍を土俵際に追い込んだが、豊昇龍も逆転を狙った網打ちで応戦し、両者はほぼ同時に地面に落ちる。行司は翠富士に軍配を上げ、勝負審判からも物言いはつかなかった。 ただ、取組終了直後にNHK中継で流されたリプレー映像には、翠富士が渡し込みで豊昇龍を押し倒す際、左足つま先が返って地面についたような様子が映っていた。この映像を見た中継解説・舞の海秀平氏(元小結)は「この翠富士の左の足の甲ですよね、最後」とつま先は返っていたのではと指摘。同じく中継解説を務めた北の富士勝昭氏(元横綱)も「物言いがついてもおかしくないな。僕はどっちが有利とはいわん」と、両者同体として物言いをつけてもよかったと見解を示した。 >>大相撲、力士の反則見逃される?「真横で見てたのに」取組続けた行司に批判、ルールに問題アリと指摘も<< このリプレー映像を受け、ネット上にも「今の一番に物言いつけなかったのは勝負審判のミスでは」、「つま先返ってないか?と映像見る限りでは思ったんだが…俵に隠れて見えにくかったりしたんだろうか」、「やっぱり確認の意味でも物言いはつけてほしかった、結果は同じでも協議した上での結論ならまだ納得できた」と物言いがつかなかったことを疑問視する声が相次いだ。 物言いナシに終わったことへの疑問が相次ぐ中、取組後の豊昇龍の態度にも注目が集まった。豊昇龍は取組後の一礼を終えると、向正面の勝負審判を一度見ながら土俵を降りる。その後は眉間にしわを寄せ険しい表情で花道を下がっていったことから、ファンの間では「豊昇龍も判定に全然納得できてなさそうだな…」と胸中を察するコメントも散見された。 豊昇龍は三役として、翠富士には幕内として自身初の2ケタ勝利がかかっていた千秋楽の一番。好取組を期待するファンは少なくなかったが、今ひとつスッキリしない結末となってしまったようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年07月22日 21時30分
大相撲、行司が足滑らせ転倒も称賛集まったワケ 「さすがプロ」場内どよめくも冷静さ失わず
22日に行われた大相撲7月場所13日目。十両・千代の国対十両・荒篤山の取組中に起こったハプニングがネット上で話題となっている。 前日まで「7勝5敗」で勝ち越しがかかる千代の国と、「6勝6敗」で勝ち越しにリーチをかけたい荒篤山が激突したこの一番。お互いに立ち合いから両腕で顔や胸を突っ張り合う激しい相撲となったが、途中で荒篤山が西方向から向正面方向へ引きながら動いた。 すると、荒篤山との接触を避けようと向正面方向から東方向へ動いた48歳の幕内格行司・式守鬼一郎が右足を滑らせ、正面方向へ前のめりに倒れるように転倒。場内から「あぁ~」とどよめきが起こった直後、右上手を得た千代の国が上手投げで荒篤山を地面にはわせ取組は決着した。 >>大相撲、大関・貴景勝戦で行司に批判「引退レベルの失態」 不可解なタイミングの“待った”が物議、致命的ミスは前日にも<< 場内を騒然とさせた行司の転倒を受けて、ネット上にも「力士の攻防に目がいってる中、突然行司が倒れてきたからビックリした」と驚きの声が上がったが、中には「足滑らせながらも、判定はきちっとしてたのはさすがプロって感じがした」、「物言いつく微妙な相撲をちゃんと見極めてたのは凄い」と千代の国の勝ちとした判断を称賛するコメントも少なからず見られた。 「鬼一郎は転倒しながらも両力士から目線は外さず千代の国に軍配を上げましたが、この直後に勝負審判は上手投げの際、千代の国の左足つま先が俵を踏み越え土俵を割っていたのではと物言い。千代の国の後方で上手投げを見ていた鬼一郎は直前の転倒で体勢が不十分だったことに加え、位置的にも俵に隠れた千代の国の左足つま先はかなり見えづらかったと思われますが、協議の結果つま先は出ておらず行司軍配通りとなりました。ファンの間では思わぬハプニングに見舞われながらも、際どい相撲をきっちりと見極めたことへの称賛も上がっています」(相撲ライター) 同戦に勝利したことで、7月場所では実に5年ぶりとなる勝ち越しを決めた千代の国。ただ、ファンの間では久しぶりの勝ち越し以上に、ハプニングを何とかカバーした鬼一郎の姿の方が印象的だったようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2022年07月22日 20時30分
ネット騒然、朝乃山優勝直後の一部観客に「民度低すぎる」怒りの声 今場所相次ぐルール違反、今度は“指笛”
22日に行われた大相撲7月場所13日目。三段目優勝を果たした元大関・朝乃山の取組直後に響いた指笛がネット上で物議を醸している。 今場所ここまで「6勝0敗」の朝乃山はこの日、同じく6戦全勝の大青山と対戦。勝った方が三段目優勝となる大一番だったが、朝乃山は立ち合い相手を抱え込みつつ右四つの体勢を取ると、右上手を引いて一気に寄り切る盤石の相撲で見事勝利した。 取組終了後、場内からは朝乃山の優勝を祝福する拍手が起こったが、その最中に突然、一部観客が吹いたと思われる指笛の音が鳴り響く。さらに、その後行司が朝乃山に勝ち名乗りを上げた際にも再び場内に指笛が響いた。 >>大相撲、力士の反則見逃される?「真横で見てたのに」取組続けた行司に批判、ルールに問題アリと指摘も<< 朝乃山の取組後に計2回指笛が響いたことを受け、ネット上には「誰だよ今指笛吹いた奴、完全なルール違反だぞ」、「1人で2回やったのか、別々の客がやったのかは知らんが民度が低すぎる」、「観戦上のルールを1回読み直せ、つまみ出されても文句言えん行為だぞ」、「周囲の客がもし飛沫感染とかしたら責任とれるのか」といった批判が多数寄せられた。 「ネット上で物議を醸している指笛ですが、相撲協会は観戦契約約款で『相撲場内外でみだりに気勢を上げ騒音を出す行為』は禁止行為であると定めています。また、新型コロナの流行が始まった2020年ごろからは大声を出すことや、会場内でマスクを着用しないことなどをマナー違反としています。ただ、今回のような優勝が決まった一番や、下位力士の番狂わせが起こった取組の後には、興奮を抑えられずに指笛を吹いてしまう観客は時たま見られます。指笛は以前から土俵下などで集中力を高める力士の邪魔になると問題視されており、コロナ禍が続く現在は他の観客の飛沫感染につながるリスクもある危険な行為なのですが…」(相撲ライター) 今場所は横綱・照ノ富士が敗北を喫した初日、5日目の結び後にそれぞれ、一部観客が客席から座布団を投げるルール違反を犯してもいる。一部からは「入場者制限が無い(今場所は約2年半ぶりに通常開催)影響で久々にチケット取れた客が興奮を抑えきれていないってことか?」といった見方も上がっている。文 / 柴田雅人
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