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復帰すれば4年ぶりの快挙 大関とりかかる照ノ富士、11勝未満なら失敗? 難敵は両横綱以外にも

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 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、大阪から東京への会場変更が1月28日に決定した大相撲3月場所。注目の力士となりそうなのが、東関脇(1月場所時点)の照ノ富士だ。

 照ノ富士は両ひざの故障や内臓疾患の影響で一時は大関から序二段まで番付を下げたが、そこから番付を戻し再入幕した2020年7月場所で優勝(13勝2敗)。その後、三役(東小結)に復帰した2020年11月場所で13勝、東関脇として臨んだ2021年1月場所でも11勝と2場所連続で2ケタ勝利をクリアした。

 1月場所に続き東関脇が濃厚となる3月場所では、9勝以上をマークすれば“三役で直近3場所33勝以上”という大関昇進目安を満たす。昇進の議論を預かる審判部の伊勢ヶ濱部長も来場所が大関取りとなることを認めているが、大関復帰へ向けたハードルは決して低くはない。

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 過去10年の間に、実に10名もの大関が誕生している角界。ただ、昇進直前場所の成績を見ると13勝が3名(鶴竜、栃ノ心、正代)、12勝が3名(琴奨菊、豪栄道、照ノ富士)、11勝が2名(高安、朝乃山)、そして10勝が2名(稀勢の里、貴景勝)。9勝以下で昇進した力士は1人もおらず、2ケタ10勝での昇進も2名のみとなっている。

 10勝で昇進となった稀勢の里、貴景勝についてだが、稀勢の里は昇進直前場所を含めた直近6場所で5回2ケタ勝利をクリア、貴景勝は直近3場所の1場所目で優勝していることがそれぞれ審判部から評価され昇進となっている。照ノ富士は2020年11月場所で優勝同点(優勝決定戦で貴景勝に敗北)を記録しているが、それまでは長らく十両、幕下以下で過ごしていることも考慮すると、11勝以上でないと昇進は確実とは言えないだろう。

 照ノ富士は幕内に復帰した2020年7月場所から2021年1月場所までに本割で計12敗(不戦敗を除く)を喫しているが、その内訳は高安に3敗、隆の勝、阿武咲、大栄翔に2敗、そして正代、貴景勝、御嶽海に1敗となっている。複数回土をつけられている高安、隆の勝、阿武咲、大栄翔は全員幕内上位で3月場所での対戦も確実なため、この4名をきっちり下せるかが大関昇進を左右することになりそうだ。

 加えて、3月場所での復帰が予想される白鵬、鶴竜の両横綱も昇進へ向けた難敵になる。照ノ富士は幕内復帰以降、両横綱との対戦はないが、通算では白鵬に「4勝9敗」、鶴竜に「4勝7敗」と負け越し中。両横綱に敗れると3月場所では2敗しか許されない計算になるため、順当に行けば場所後半で組まれる対戦で、何とかして星を拾いたいところだ。

 難敵を退け11勝以上の好成績をマークすれば、3月場所後に約4年ぶり(2017年9月場所以来)の大関復帰が実現することはほぼ確実といえる照ノ富士。幕下以下で過ごす期間には師匠・伊勢ヶ濱親方に何度も引退を申し出ていたという苦労人は、どん底からの完全復活を果たすことができるのだろうか。

文 / 柴田雅人

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