報道によると、時津風親方は協会がガイドラインで不要不急の外出を禁ずる中、1月場所期間中(同月10~24日)に複数回、雀荘や歓楽街に出向いていたとのこと。また協会側が、近日中に理事会内で正式な処分を決める方針であることも伝えられている。
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角界では1月場所前に力士・親方ら協会員全員がPCR検査を受けた結果、5力士の陽性が判明。その影響で九重部屋、友綱部屋、宮城野部屋、荒汐部屋の力士全員が全休となった。その後の場所ではほとんどの協会員がさらなる感染拡大防止、そして全15日間の完走を果たそうと、感染予防に細心の注意を払っていた。このことを考えると、時津風親方の行動は極めて軽率であったといえる。
今回の一件を受け、ネット上には「去年ペナルティ(降格処分)食らったばかりなのに何考えてんだ」、「4部屋が全休強いられてる中のうのうと出歩いてるのがまたタチ悪い」、「この親方は昔野球賭博(2010年6月に発覚)でも降格処分食らってたし、言って治るような素行はしてないんだろうな」、「二度あることは三度あるっていうし、こんな無神経な親方は今すぐクビにした方がいい」といった批判や苦言が多数寄せられている。
同時に、「部屋の力士たちは凄く頑張ったのに、親方のせいで完全に水を差されたな」、「これで部屋の力士が『お前のとこの親方はどうなってんだ』って周囲に言われると思うといたたまれない」、「今頃弟子たちは『ウチの親方がすみません』って後援会に謝罪させられてるんだろうか…」と時津風部屋所属力士に同情するコメントも複数挙がった。
「時津風部屋には現在大関・正代を筆頭に16名の力士が在籍していますが、1月場所では16名中12名が勝ち越し。部屋頭の正代は10日目に勝ち越しを決めてカド番を脱出し、その後千秋楽まで優勝争いに絡むなど今場所を大いに盛り上げました。こうした部屋所属力士たちの健闘を、部屋を束ねる親方が台なしにしてどうするのかと憤っているファンも少なくないようです」(相撲ライター)
一部では「今回の件で弟子からの信用は失っただろうし、処分にかかわらず自ら身を引くべきではないか」という声も見られる時津風親方。果たして今後の処遇はどうなるのだろうか。
文 / 柴田雅人