朝青龍氏は5日目となる14日の全取組が終了した直後の午後5時58分、自身のツイッターに「全敗!!ひたくそう」(原文ママ)と投稿。どの力士に怒りを覚えたのかは不明だが、今場所では自身の甥っ子である平幕・豊昇龍が初日から5連敗を喫しているため、その豊昇龍に向けた苦言とみられる。
朝青龍氏は続けて、「皆弱い!客に失礼!!」、「新年初場所!!何か考える事ないの?若々しく動き無し!!土俵に上がるな!!」とツイートを連投。今場所は白鵬、鶴竜の両横綱が初日から休場し、綱取りを狙った大関・貴景勝も5日目までに「1勝4敗」でほぼ終戦と今一つ盛り上がりに欠けているが、この状況には朝青龍氏も思うところがあるようだ。
さらに、朝青龍氏は「モンゴル軍団弱すぎる笑笑」と、同郷のモンゴル人力士たちも批判。なお、今場所は8名のモンゴル人力士が幕内にいるが、5日目までの成績は勝ち越しが4名(照ノ富士3勝2敗/玉鷲3勝2敗/霧馬山3勝2敗/逸ノ城4勝1敗)、負け越しが1名(豊昇龍0勝5敗)、休場が3名(白鵬、鶴竜、千代翔馬)となっている。
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一連の投稿を受け、ネット上には「横綱不在で上位陣も微妙だから朝青龍が怒るのも当然」、「豊昇龍は幕内3場所目で初めて壁に当たっているな、ここから踏ん張らないと十両に落ちてしまうぞ」、「とにかく三役の成績がイマイチ、そのせいでここまでのトップはみんな平幕だし」、「モンゴル軍団は言うほど弱くは無くないか?休場が多くてうーんという感じはあるが」といった反応が多数寄せられている。
「14日で序盤の5日間が終了した今場所ですが、現在無傷の5連勝で優勝争いトップを走っているのは大栄翔、明生、明瀬山の平幕3名。一方、三役の面々を見ると優勝争いに絡んでいるのは共に4勝1敗の大関・正代、関脇・隆の勝ぐらいで、その他は全員早くも2敗以上を喫するなど調子が出ていません。初場所はここ3年で2度(2018年栃ノ心/2020年德勝龍)平幕力士が賜杯をつかむなど近年は荒れ模様となることが多くなっていますが、今場所もここまでは3度目の番狂わせが起こりそうな空気となっていますね」(相撲ライター)
一連の投稿の最後には「嫌いこそ好きになるのは人間だ!!」と、今でも角界を気にかけているからこその苦言だという旨を投稿している朝青龍氏。残りの10日間で、その朝青龍氏を満足させる力士は現れるのだろうか。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
朝青龍氏の公式ツイッターより
https://twitter.com/Asashoryu