時津風親方
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スポーツ 2021年12月31日 11時00分
幕内・竜電、前代未聞の不倫騒動は今も尾を引いている? 2021年に続出、不要不急の外出で厳罰を受けた力士・親方
昨年はコロナ禍の影響で9年ぶりに本場所が中止(5月場所)される事態に見舞われたが、今年は全6場所が滞りなく行われた2021年の大相撲。鶴竜(現鶴竜親方)、白鵬(現間垣親方)の両横綱の引退、照ノ富士の横綱昇進と、角界の勢力図が塗り替えられつつあることが印象的な1年となった。 角界では一部制限が緩和された11月場所最終盤を除き今年も1年の大半で、力士・親方ら協会員は協会の新型コロナ対策ガイドラインに基づき不要不急の外出が固く禁じられた。昨年は平幕・阿炎が7月場所中にガイドラインに違反しキャバクラ通いを繰り返したとして3場所出場停止(2020年9月~2021年1月場所)、50%の減給5カ月という処分を受けたが、今年も同様の違反行為で処分を受けた協会員がいる。 1月場所中にガイドライン違反が発覚し物議を醸したのが時津風部屋の師匠・時津風親方(元平幕・時津海)。同親方は同月10~24日の場所期間中、雀荘や歓楽街を訪問するため不要不急の外出を複数回繰り返していたと同月27日に複数メディアが報道。同親方は2020年9月にゴルフコンペや居酒屋での会食に興じ「委員」から「年寄」への2階級降格処分を受けたばかりだったこともあり、ネット上には「去年処分食らったばかりなのに何考えてんだ」と批判や呆れ声が数多く挙がった。 同親方は外出報道が出た同じ日に、「どんな処分が出たとしても退職する気持ちに変わりはない」として協会側に退職届を提出した。協会側は翌2月22日に退職勧告、退職金30%減額処分を下した上で退職届を受理。同時に、時津風部屋付き親方の間垣親方(元前頭土佐豊)が時津風の名跡と同部屋を継承することも決定した。 >>雀荘通い発覚の時津風親方に「クビにした方がいい」ファン激怒 昨年に続く不祥事、過去の素行不良から呆れ声も<<https://npn.co.jp/article/detail/200010827 5月場所前に協会からガイドライン違反、同場所全休が発表されたのが幕内・竜電。同月7日の発表からしばらくは違反内容の詳しい詳細は不明だったが、同月19日に一部週刊誌が、竜電が不倫関係にある女性と会うために不要不急の外出を繰り返していたこと、その女性を妊娠・堕胎させていたことを報道。また、同月27日には他メディアからも、竜電は2020年3月から2021年1月にかけ特定の女性と会うため25回にわたって不要不急の外出をしていたという報道が出された。 コンプライアンス委員会の調査で事実確認を行った協会は、同月27日に竜電に対し3場所出場停止(2021年5月~同年9月場所)処分を下すことを決定。処分により平幕から幕下まで番付を落とした竜電は、処分が明けた11月場所で幕下優勝を果たすなど幕内返り咲きへ再始動しているが、「どの面下げて土俵に上がってるんだ」という批判の声は今もくすぶっている。 >>幕内・竜電に「昨年の悲劇を忘れたのか」ファン失望 ガイドライン違反で処分は不可避? 付き人を失った力士の不祥事が波紋<<https://npn.co.jp/article/detail/200013220 大関・朝乃山は前述の竜電と同時期にガイドライン違反が発覚しファンを騒然とさせた。朝乃山は5月場所前に複数回外出しキャバクラに通っていたことを同月19日に一部週刊誌が報道。翌20日には協会側が前日18日に朝乃山へ事情聴取したところ本人は事実無根と主張したが、翌19日に一転して事実を認めたと伝えられた。 これを受けた協会は朝乃山が他力士の模範となるべき大関という立場にありながら違反行為を繰り返したこと、事情聴取に対し虚偽の報告を行ったことなどを重くみて、翌6月11日に6場所出場停止(2021年7月~2022年5月場所)、50%の減給6カ月の処分を下すことを決定。なお、11月場所時点で平幕まで番付を落としている朝乃山は、処分明けの2022年7月場所の番付は三段目上位、もしくは中位になるとみられており、仮に復帰後全勝を続けても再入幕は2023年になる可能性が濃厚となっている。 >>キャバクラ通い発覚の朝乃山、このまま現役引退か 虚偽報告に協会激怒、“前例”と同じ手も使用不可能?<<https://npn.co.jp/article/detail/200013483 協会のガイドラインに違反する不要不急の外出で、それぞれ重い処分を受けた上記3名。2022年は軽率な行動で厳罰を受ける力士・親方が1人も出ないことを願うばかりだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年05月20日 14時15分
キャバクラ通い発覚の朝乃山、このまま現役引退か 虚偽報告に協会激怒、“前例”と同じ手も使用不可能?
9日から行われている大相撲5月場所に東大関として出場していた高砂部屋所属の27歳・朝乃山。20日、その朝乃山が新型コロナウイルス感染予防の協会ガイドラインに違反したことにより同日から休場すると複数メディアが報じた。 報道によると、朝乃山は今場所前の外出禁止期間中に複数回キャバクラに通っていたと19日に一部週刊誌が報道。協会側は報道が出る前日の18日に朝乃山へ事情聴取したが、本人は事実無根だと主張したという。 ところが、19日の取組後に協会側が改めて朝乃山へ聴取したところ、本人は一転して事実を認めたとのこと。これを受けた師匠・高砂親方(元関脇朝赤龍)は朝乃山を謹慎させることを決め、20日に謹慎を理由とした休場届を協会側に提出したという。 >>幕内・竜電に「昨年の悲劇を忘れたのか」ファン失望 ガイドライン違反で処分は不可避? 付き人を失った力士の不祥事が波紋<< 今回の一件を受け、ネット上には「このご時世にのうのうと外出とは自覚が無さすぎる」、「バレたらマズいって誰でも分かるような行動を何回もやる神経が信じられない」、「嘘ついてしらを切ろうとしたのも情けない」、「こんな人間性だったのかと思うと、今まで応援してた自分が馬鹿みたいだ」といった失望の声が多数寄せられている。 同時に、「協会からどんな処分を下されるのかが見ものだな、最低でも大関の地位は失うことになりそうだが」、「キャバクラ通いしてた阿炎が3場所出場停止だったから、朝乃山にも同じような処分が下るのでは」、「時津風親方のように身を引くことを求められる可能性も否定できない」と、今後の処分内容についてのコメントも複数見受けられた。 協会は2020年7月場所前に不要不急の外出禁止などを盛り込んだガイドラインを制定しているが、これ以降現在までに阿炎(東幕下7枚目)、時津風親方(元幕内時津海)の2名がガイドラインに違反し処分を受けている。阿炎は当時東前頭5枚目だった2020年7月場所中に複数回キャバクラに足を運んでいたとして、協会は出場停止3場所と50%の減給5カ月の処分を下した。 時津風親方は2020年9月にゴルフや会食に興じたことで『委員』から『年寄』への降格処分を受けると、2021年1月場所中にも雀荘や歓楽街に複数回出向いていたことが発覚。これを受け協会は2月に退職勧告の処分を出すことを決定し、時津風親方はこれに従い協会を退職している。 “キャバクラ通い”という共通点があることから、ファンは朝乃山が阿炎のように複数場所の出場停止処分を受けるのではとみている。一方、出場停止処分にはとどまらず、このまま土俵を追われることになるのではとの見方もある。 「阿炎は不祥事発覚により2020年7月場所を途中休場した後、師匠・錣山親方(元関脇寺尾)を通じて協会側へ引退届を提出。協会コンプライアンス委員会が『引退届が提出されたことは阿炎が多少は事の重大性を認識し、反省・悔悟の様子を見せ始めていると評価できる』として出場停止処分が相当と理事会に答申したため、理事会側も引退届を受理せずに出場停止処分にとどめました。ただ、今回の朝乃山は当時幕内の阿炎より番付が上の大関であるため、上位力士にあるまじき自覚のなさを厳しく追及されることは濃厚。また、阿炎が厳しい処分を受けたにもかかわらず同じような行動を犯し、さらには嘘までついたこともマイナス材料でしょう。朝乃山としては勝ち越しを決めた後に事実を認めることで、出場停止処分の影響を軽くしたいという思惑があったのかもしれません。ただ、協会内では虚偽報告に対し『示しがつかない』と怒りの声も噴出しているといいますので、阿炎より重い引退勧告、もしくは解雇処分が下される可能性はゼロではないでしょう。なお、今後の朝乃山については阿炎と同じように引退届を提出して反省の意を示すのではとみる向きは多いですが、経緯が経緯なだけに協会側は“保身のためのパフォーマンス”と切り捨てるのではとも予想されています」(相撲ライター) 20日には協会・芝田山広報部長(元横綱大乃国)が、近日中にコンプライアンス委員会を開く旨を口にしたことも伝えられている。次代の横綱候補としてファンの期待も高かった大関は、今後どのような処分を受けることになるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年05月07日 21時30分
幕内・竜電に「昨年の悲劇を忘れたのか」ファン失望 ガイドライン違反で処分は不可避? 付き人を失った力士の不祥事が波紋
4月26日に発表された大相撲5月場所(5月9日初日)の番付で東前頭14枚目に位置している高田川部屋所属の30歳・竜電。日本相撲協会は7日、その竜電が新型コロナウイルス感染予防の協会ガイドラインに違反したため、今場所を全休することを発表したと複数メディアが報じた。 報道によると、同日までに竜電の師匠・高田川親方(元関脇安芸乃島)から協会へ竜電がガイドラインに違反したとの申し出があり、その後竜電は師匠判断で今場所を全休することが決定したとのこと。また、この件について協会・芝田山広報部長(元横綱大乃国)が「ガイドライン違反に抵触する行為があり、処分対象の事案となる可能性もあって調査中」と詳細の調査に動いていると語ったことも伝えられている。 2006年3月場所に初土俵の竜電は2016年11月場所で新十両、2018年1月場所で新入幕を果たした遅咲きの力士。新入幕以降は幕内に在位し続けていたが、今回の全休により7月場所では十両に陥落することが濃厚とみられている。 今回の一件を受け、ネット上には「今場所は下位からの巻き返しを期待していたのに、こんな形で休場なんて残念」、「処分対象になるほどの違反って一体何をやらかしたんだ」、「去年付き人をコロナで亡くしてるのに今回違反したのはガッカリ」、「詳しいことは分からないが、同部屋力士を失った昨年の悲劇を忘れたのか」といった反応が多数寄せられている。 竜電が所属する高田川部屋では、2020年5月に当時三段目で竜電の付き人だった勝武士さんが新型コロナウイルス性肺炎による多臓器不全のため28歳の若さで逝去。勝武士さんの死を受け、竜電は同年6月に協会を通じて「いつもそばにいるのが当たり前の存在を失い、心にぽっかりと穴が空きました」と悲痛な心境を吐露していた。コロナの恐ろしさを身近で感じたはずの竜電が、今回ガイドライン違反を犯したことに驚いたファンは少なくないようだ。 「協会が不要不急の外出禁止などを盛り込んだガイドラインを制定したのは2020年7月場所前ですが、これ以降現在までに2名がガイドラインに違反し処分を受けています。同場所では当時幕内の阿炎(現幕下)が場所中に外出して会食し、協会は出場停止3場所と50%の減給5カ月の処分を決定。また、時津風親方(元幕内・時津海)は昨年9月にゴルフや会食に興じたことで『委員』から『年寄』への降格処分を受けると、今年1月場所中にも雀荘や歓楽街に複数回出向いていたことが発覚。これを受け協会は2月に退職勧告の処分を出すことを決定し、時津風親方はこれに従い協会を退職しました。竜電の違反内容はまだ不明ですが、『処分対象の事案となる可能性』という芝田山広報部長の言葉を踏まえると、前述した2名のように不要不急の外出を行っていた可能性も否定はできません」(相撲ライター) >>雀荘通い発覚の時津風親方に「クビにした方がいい」ファン激怒 昨年に続く不祥事、過去の素行不良から呆れ声も<< 仮に不要不急の外出を行っていたとなると、複数場所にわたる出場停止はもちろん、場合によっては引退に追い込まれる処分が下される可能性も考えられる竜電。まずは協会側の調査結果が待たれるところだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年02月23日 11時00分
新・時津風親方、波乱の船出も指導には期待? 現役時代は土俵内外で苦労、不祥事続きの部屋を立て直せるのか
日本相撲協会が新型コロナ対策ガイドラインで不要不急の外出を禁ずる中、1月場所期間中(同月10~24日)に雀荘や歓楽街に複数回出向いたとして物議を醸した時津風部屋の時津風親方。2月22日、協会が臨時理事会で親方に退職勧告を決議し、複数メディアもこれを報じた。 協会コンプライアンス委員会は同月16日に退職が妥当とする処分案をまとめ八角理事長に答申。その後22日に開かれた協会臨時理事会でも、反対意見が出ることなく退職勧告が決議されたという。 >>雀荘通いの時津風親方だけじゃない! 一般人を金属バットで殴打、現役時代の八百長発覚…不祥事で身を滅ぼした親方たち<< 今回の一件により、時津風部屋ではそれまで力士たちを指導してきた師匠が部屋を去る事態となった。その部屋を時津風の名跡と共に継承することが同日の理事会で承認されたのが、2016年1月場所後から部屋付き親方を務めていた間垣親方(元幕内・土佐豊)だ。 現在35歳の間垣親方は、東京農業大学から時津風部屋に入門し2007年3月場所で初土俵を踏んだ。1年後の2008年3月場所で新十両に昇進すると、その後も2009年7月場所で新入幕を果たし、2011年7月場所では前頭筆頭に番付を上げるなど順調に出世した。 ところが、同場所の3日目・琴欧洲(現鳴戸親方/当時大関)戦で左膝前十字靭帯を痛めたことで土俵人生が暗転。負傷の影響により2012年3月場所で十両に転落すると、その後も不振・休場が続き2013年1月場所では三段目まで番付を落とした。当時の報道によると、相撲はおろか歩くことすらできない時期もあったという。 それでも、半年間に及ぶリハビリを経て復帰した2013年3月場所で「7勝0敗」と三段目を制した間垣親方は、これ以降徐々に番付を戻し2014年5月場所では十両、2015年1月場所では幕内にそれぞれ復帰。ところが、故障した左ひざをかばってきた影響なのか、同場所では右ひざを故障。これ以降は一度も勝ち越しできないまま、三段目で迎えた2016年1月場所中に現役を引退した。 引退後の間垣親方は安治川(2016年1~10月)、佐ノ山(2016年10月~2018年4月)、間垣(2018年4月~2021年2月)と何度か名跡を変更しつつも、一貫して時津風部屋で部屋付き親方を務めている。指導力や部屋内外での仕事ぶりは協会からも高く評価されているようで、2019年1月には協会内では花形部署と呼ばれる審判部に33歳の若さで異動したことが話題となった。 こうした経緯を経て今回部屋持ち親方になることとなった間垣親方だが、新・時津風親方としては困難な船出になるかもしれない。今回の師匠交代は定年を理由とした円満なものではなく不祥事によるものであるため、最初の仕事は部屋の後援者への謝罪行脚となることが予想される。思うように弟子を指導する時間が取れない可能性もあるため、部屋付き親方である枝川親方(元幕内・蒼樹山)、中川親方(元幕内・旭里)、井筒親方(元関脇・豊ノ島)の力も借りながら乗り切る必要があるだろう。 一方、これまで約11年にわたり時津風部屋で部屋付き親方を務めてきた経験を考えると、大関・正代を筆頭とした部屋の所属力士たちへの指導にはそこまで支障は出ないものと思われる。なお、角界では2020年12月、高砂部屋の師匠が先代高砂親方(元大関・朝潮)の定年により、2017年5月から部屋付き親方を務めていた現高砂親方(元関脇・朝赤龍)に交代。師匠交代前後の所属力士たちの成績は、同年11月場所が勝ち越し11人、負け越し11人、2021年1月場所が勝ち越し12人、負け越し10人と大きく変わってはいない。 また、間垣親方は先々代・時津風親方や当時の部屋所属力士の一部が新弟子に暴行を加え死亡させた、いわゆる時津風部屋力士暴行死事件(2007年6月)が起きた当時部屋に所属していた人物でもある。怪我に泣いた現役時代の苦労に加え、2代続けて師匠を不祥事で失った苦悩も知ることから、今回の部屋継承後は弟子に寄り添った師匠になることが期待される。 先代の不祥事に揺れた部屋を率いることとなった新時津風親方。不祥事のイメージを払しょくするような力士を育て上げることはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年02月21日 17時00分
雀荘通いの時津風親方だけじゃない! 一般人を金属バットで殴打、現役時代の八百長発覚…不祥事で身を滅ぼした親方たち
日本相撲協会が新型コロナ対策ガイドラインで不要不急の外出を禁ずる中、1月場所期間中(同月10~24日)に雀荘や歓楽街に複数回出向いたとして物議を醸した時津風部屋の時津風親方。2月16日、その時津風親方について協会コンプライアンス委員会が、退職が妥当だとする処分案をまとめたと複数メディアが報じた。 報道によると、同日に東京・両国国技館で開かれた委員会では、時津風親方から事情聴取を行った上で処分案をまとめたとのこと。この処分案は八角理事長(元横綱・北勝海)への答申を経て、22日に予定される協会臨時理事会で正式決定される見込みだという。 >>雀荘通い発覚の時津風親方に「クビにした方がいい」ファン激怒 昨年に続く不祥事、過去の素行不良から呆れ声も<< 1月27日に協会に退職届を提出している時津風親方は、処分内容にかかわらず退職する意向とのこと。そのため、現役親方の“クビ”はほぼ決定的な状況だが、協会在籍中に退職・解雇処分を受けた親方は他にもいる。 現役時代に若乃花、貴乃花(ともに元横綱)らと同じ藤島部屋に所属した大嶽親方(元関脇・貴闘力)は2010年6月、野球賭博への関与疑惑が浮上。同月中旬に受けた協会、警視庁の事情聴取で事実を認めたため、角界の賭博問題を受けて設置された特別調査委員会は同月27日に除名、もしくは解雇が妥当との処分案をまとめた。 これを受け大嶽親方は翌28日に協会へ退職届を提出するも、協会はこれを受理せず翌7月4日の臨時理事会で解雇処分とすることを決定。貴闘力氏は退職金を支給されない形で自身が率いる大嶽部屋、そして角界を去ることとなった。なお、大嶽部屋は同月6日に部屋付き親方だった二子山親方(元十両・大竜)が大嶽の名跡と共に継承し現在も存続している。 現役時代のツケを払う形となったのが、八角部屋の部屋付き親方だった谷川親方(元小結海鵬)。2011年2月に表面化した八百長問題に現役中に関与していた疑惑が浮上した。谷川親方は関与を否定したが、問題の解明に当たった特別調査委員会は谷川親方を含む23名の力士・親方が八百長に関与していたと3月末までに判断し、協会も同年4月1日に23名全員を退職・引退処分とすることを決めた。 協会の決定を受け23名中22名が同月5日までに退職・引退届を提出したが、谷川親方だけは処分を不服として退職届の提出を拒否。ただ、協会が翌6日、退職から解雇へ処分内容を変更したため谷川親方はクビとなった。空席となった谷川の名跡は、同年5月に引退した八角部屋の北勝力(元関脇)が継承。新たに谷川親方となった北勝力はそこから2018年6月まで同部屋の部屋付き親方を務めた後、同月28日に九重部屋に移籍し現在も後進の指導にあたっている。 横綱・白鵬が所属する宮城野部屋の部屋付き親方だった熊ケ谷親方(元十両金親)は、自身のマネージャーを務めていた男性に対し、仕事上のミスを理由に金属バットや金槌で暴力を振るっていたとして、2015年9月2日に警視庁に逮捕。本人は逮捕当初から事実を認め、同月18日には東京地検に傷害罪で起訴された。 これを受け協会の信用を著しく失墜させたとして、協会は翌10月2日に開催した理事会で熊ケ谷親方の解雇処分を決定。その後熊ケ谷の名跡は約2年半空いていたが、2018年4月20日に片男波部屋の部屋付き親方・荒磯親方(元幕内玉飛鳥)が継承し現在に至っている。なお、熊ケ谷親方は2016年3月25日に、懲役3年執行猶予4年の判決を東京地裁から言い渡されている。 親方は「最高位が小結以上」、「通算20場所以上の幕内在位」、「通算30場所以上の関取在位」のいずれかを満たす日本国籍力士のみが引退後に担える職務。力士たちを指導し角界を盛り立てていく立場の親方が、不祥事で立場を失うようなことが今後起きないことを願うばかりだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年01月29日 15時30分
退職届提出の時津風親方に「退職金目当てだろ」ファン呆れ 阿炎級の“大甘裁定”への危惧も? 処分決定は2月上旬か
日本相撲協会が新型コロナ対策ガイドラインで不要不急の外出を禁ずる中、1月場所の期間中(同月10~24日)に複数回、雀荘や歓楽街に出向いていたとして物議を醸している時津風部屋の時津風親方。29日、協会に退職届を提出していたと複数メディアが報じた。 昨年9月に協会のガイドラインに違反してゴルフコンペや居酒屋での会食に興じ、場所後に「委員」から「年寄」への2階級降格処分を受けている時津風親方。報道によると、昨年に続く不祥事が発覚し「どんな処分が出たとしても退職する気持ちに変わりはない」と自ら身を引く覚悟を決め、27日に協会側に退職届を提出したという。 提出翌日の28日、協会は両国国技館で理事会を開催。ただ、この場では時津風親方の処遇について深くは話し合われなかった。正式な処分は2月上旬に予定されるコンプライアンス委員会の聴取・答申を経た上で決定するのではと見込まれている。 >>雀荘通い発覚の時津風親方に「クビにした方がいい」ファン激怒 昨年に続く不祥事、過去の素行不良から呆れ声も<< 今回の一件を受け、ネット上には「自分から退職届提出か、下手に外出したらこういう結末になり得るという考えは無かったんだろうか」、「本人的にはこれで処分が軽くなればぐらいにしか考えてないだろうな」、「どうせ退職金目当てだろとしか思えない、協会は『反省しているな』などと騙されるなよ」といった反応が多数寄せられている。 一方、「阿炎の件があるから協会が受理するかは信用ならない」、「複数回問題起こした阿炎でも許されたから、時津風親方も大甘処分で許されるんじゃないか」というコメントも複数見受けられた。 「角界では昨年8月に阿炎(当時平幕)が、7月場所中に飲食を伴う外出をしていたことが明るみとなったことを受け協会に引退届を提出。阿炎は2019年11月に若元春(当時十両)と共にお互いの口や手足をガムテープで縛ってふざける動画を自身のSNSに投稿し物議を醸すなど以前にも問題を起こしていましたが、協会は『再び問題を起こした場合に受理する』として引退届を受理せず、出場停止3場所+5カ月50%減給という処分を下し多くのファンから『甘すぎる』と批判を受けました。この処分の結果阿炎は平幕から幕下に落ちながらも現在まで引退には至っていませんが、今回の時津風親方に対しても引退届は受理せず甘い処分で終わらせるのではないかとみているファンは少なくないようです。ただ、時津風親方は力士をはじめとした協会員の模範となるべき親方という立場の人間である上、前回の不祥事からわずか3カ月での“再犯”ですので阿炎と同じようにはいかないと思いますが…」(相撲ライター) 28日の理事会開催を伝える報道では、八角理事長が「1人だけ(ガイドラインを)守れなかった者がいる」と口にしたことが伝えられている。協会側も時津風親方の行動は重く見ているようだが、果たして今後どのような処分を下すことになるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年01月27日 15時30分
雀荘通い発覚の時津風親方に「クビにした方がいい」ファン激怒 昨年に続く不祥事、過去の素行不良から呆れ声も
昨年9月に日本相撲協会の新型コロナ対策ガイドラインに違反してゴルフコンペや居酒屋での会食に興じ、9月場所後に「委員」から「年寄」への2階級降格処分を受けた時津風部屋の時津風親方。27日、その時津風親方がまたもガイドラインに違反していたことが判明したと複数メディアが報じた。 報道によると、時津風親方は協会がガイドラインで不要不急の外出を禁ずる中、1月場所期間中(同月10~24日)に複数回、雀荘や歓楽街に出向いていたとのこと。また協会側が、近日中に理事会内で正式な処分を決める方針であることも伝えられている。 >>大関・正代戦の判定変更に「絶対におかしい」ファン激怒舞の海氏も疑問の結末、審判団の忖度を疑う声も<< 角界では1月場所前に力士・親方ら協会員全員がPCR検査を受けた結果、5力士の陽性が判明。その影響で九重部屋、友綱部屋、宮城野部屋、荒汐部屋の力士全員が全休となった。その後の場所ではほとんどの協会員がさらなる感染拡大防止、そして全15日間の完走を果たそうと、感染予防に細心の注意を払っていた。このことを考えると、時津風親方の行動は極めて軽率であったといえる。 今回の一件を受け、ネット上には「去年ペナルティ(降格処分)食らったばかりなのに何考えてんだ」、「4部屋が全休強いられてる中のうのうと出歩いてるのがまたタチ悪い」、「この親方は昔野球賭博(2010年6月に発覚)でも降格処分食らってたし、言って治るような素行はしてないんだろうな」、「二度あることは三度あるっていうし、こんな無神経な親方は今すぐクビにした方がいい」といった批判や苦言が多数寄せられている。 同時に、「部屋の力士たちは凄く頑張ったのに、親方のせいで完全に水を差されたな」、「これで部屋の力士が『お前のとこの親方はどうなってんだ』って周囲に言われると思うといたたまれない」、「今頃弟子たちは『ウチの親方がすみません』って後援会に謝罪させられてるんだろうか…」と時津風部屋所属力士に同情するコメントも複数挙がった。 「時津風部屋には現在大関・正代を筆頭に16名の力士が在籍していますが、1月場所では16名中12名が勝ち越し。部屋頭の正代は10日目に勝ち越しを決めてカド番を脱出し、その後千秋楽まで優勝争いに絡むなど今場所を大いに盛り上げました。こうした部屋所属力士たちの健闘を、部屋を束ねる親方が台なしにしてどうするのかと憤っているファンも少なくないようです」(相撲ライター) 一部では「今回の件で弟子からの信用は失っただろうし、処分にかかわらず自ら身を引くべきではないか」という声も見られる時津風親方。果たして今後の処遇はどうなるのだろうか。文 / 柴田雅人
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幕内・竜電、前代未聞の不倫騒動は今も尾を引いている? 2021年に続出、不要不急の外出で厳罰を受けた力士・親方
2021年12月31日 11時00分
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2021年05月20日 14時15分
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2021年05月07日 21時30分
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2021年02月23日 11時00分
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雀荘通い発覚の時津風親方に「クビにした方がいい」ファン激怒 昨年に続く不祥事、過去の素行不良から呆れ声も
2021年01月27日 15時30分
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