今回の動画で貴闘力氏は今場所の感想について複数力士の名を挙げながらトークを展開。その中で貴景勝の名を挙げ、怪我を理由に途中休場した点に苦言を呈した。
>>貴景勝の休場に「怪我なんてしてないだろ」疑問の声 3日目に左足首を故障も、取組直後から怪しい行動が?<<
綱取りをかけて今場所に臨んだものの9日目まで「2勝7敗」と大きく黒星が先行し、10日目からは左足首の故障を理由に休場した貴景勝。故障は3日目・北勝富士戦で敗れた際に負ったとされているが、貴闘力氏は「怪我はしているかもしれないけど、土俵に上がるということは(白星を狙わないといけない)、土俵に上がった瞬間(から)痛いとか悪いとかいうのは言い訳にしかすぎない」と、約1週間前の怪我を理由としたのは言い訳のようにしか感じなかったと苦言を呈した。
貴闘力氏は続けて、「(後で)『ここが痛かった、あそこが痛かった』って言うんならもう(最初から)休場しとけばいい」とコメント。怪我を押して出続けるくらいなら、最初から潔く休場を決断しておくべきだったと指摘した。
今場所の途中休場により、貴景勝は次場所となる3月場所は負け越せば関脇に転落するカド番として迎える。貴闘力氏は「3月までの間に調整することはいっぱいあると思うが、(まずは)基本に戻らなきゃいかん」、「大関だからって勘違いせずに、ぶつかりと四股をちゃんとすること(が一番大事)」と今回の結果を真摯に受け止め、基本的な稽古にどれだけ打ち込めるかが次場所のコンディション、そして成績を左右すると語っていた。
貴闘力氏は動画で今場所自身が注目した力士や番付編成会議への不満などについても話している。
今回の動画を受け、ネット上には「確かに10日目からの故障休場は成績不振の言い訳としか思えなかった」、「故障が悪化するリスクもあるわけだし、痛いなら痛いでさっさと休場するべきだったとは思う」、「いずれにせよ負け越した事実は変わらないから、カド番脱出へ向け自分を見つめ直してほしい」、「今場所は足が出てなくて手だけで押してる相撲が目についたから、やるべきは四股とすり足だな」といった反応が多数寄せられている。
一方、「本当に怪我をしている可能性もあるのに最初から言い訳って決めつけるのは良くない」、「ぶつかり稽古や四股を頑張るだけで復調するとは思えない、走り込みで体重減らすとか取り口を変えるとかの方が大事な気がする」、「大関になってない元力士が現大関に文句つけたところで説得力がない」といった否定的なコメントも複数見受けられた。
貴闘力氏は2010年6月、野球賭博に関与していたことが発覚し協会から解雇処分を受けたため2014年に角界入りした貴景勝と直接関係はない。ただ、貴景勝の前師匠である元貴乃花親方とは現役時代に同じ藤島部屋に所属した仲。弟弟子が育てた力士ということもあり貴景勝を叱咤激励したものと思われるが、果たして貴景勝は3月場所で復調を果たせるのだろうか。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
貴闘力氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCNxyWUfEIBTV4I1C9E4OyCg