プロ野球
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スポーツ 2020年10月19日 17時00分
楽天・下妻に「センターのいいプレーを台無しに」達川元監督が苦言 失点を招いた守備への批判に「まともに防いだら反則」と反発も
元広島監督で野球解説者の達川光男氏が、18日未明放送の『S☆1』(TBS系)にVTRで出演。楽天のプロ8年目捕手・26歳の下妻貴寛に苦言を呈した。 今回の放送で達川氏は、同日に行われ楽天が「4-11」で敗れた楽天対ソフトバンク戦について解説。その中で、同戦に「9番・捕手」でスタメン出場した下妻のプレーに物申した。 >>楽天・内田は「バントはさせないし作戦も出したくない」?知られざる育成計画を大久保氏が告白、星野監督が納得したワケは<< 達川氏が問題視したのは、両チーム無得点の3回裏2死二塁の場面で飛び出たプレー。打席のソフトバンク・周東佑京が中前打を放つと、二塁走者・川瀬晃は一気に本塁に突入。中堅・小郷裕哉からの返球を本塁前で捕球した下妻はタッチに行ったもののセーフとなり、その後のリクエスト検証でも判定は覆らなかった。 この場面について、達川氏は「タッチが悪い、下妻は(プレーが)甘いよね」と下妻のプレーをバッサリ。続けて、「捕手が追いタッチになるのは絶対分かるんだから工夫せなアカンよね。もうちょっと三塁寄りにポジションをとらないといけない」と、本塁前では三塁側に位置取りをして捕球・タッチをするべきだったと苦言を呈した。 また、達川氏は「あれだけのセンターのいいプレーを台無しにしちゃダメだ」ともコメント。小郷の返球は素晴らしかったが、下妻の守備がそれを台無しにしたとも指摘していた。 今回の放送を受け、ネット上には「達川が厳しく言ってるけどごもっともだと思う」、「返球的にはアウトのタイミングだった、下妻がもう少し詰めてタッチに行けていれば…」、「こういう細かいプレーができない捕手は使ってほしくない」といった反応が多数寄せられている。 一方、「あれ以上三塁側に体寄せたらコリジョンに引っかかるだろ」、「まともに防いだら反則になるから多少の追いタッチは仕方ない面もある」、「走路塞いだらコリジョンでセーフにされるし、規則ギリギリのプレーだったのでは?」といった反発も複数見受けられた。 「球界では2016年から走者と捕手の衝突を防ぐためコリジョンルールが採用されていますが、このルールについて公認野球規則では『捕手が、ボールを持たずに本塁をブロックするか(または実際に送球を守備しようとしていないとき)、および得点しようとしている走者の走塁を邪魔するか、阻害した場合』規則違反で走者はセーフになると定められています。今回のプレーは下妻の捕球とランナーの突入が同タイミングだったため、あらかじめ三塁側にポジションを取っていたら規則に引っかかっていたのではないかと考えているファンも少なくないようです」(野球ライター) この試合に敗れ、4位西武に0.5ゲーム差まで迫られた3位楽天。Aクラス死守へ向けては、今回のようなもったいないプレーを1つでも減らせるかも鍵となりそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年10月19日 11時20分
巨人・小林、今オフの放出説が再燃か V目前での二軍落ち、ドラフト会議にもある噂が?
逆転負けを喫したDeNA戦の試合前(10月18日)、巨人に関する“衝撃的な情報”が飛び込んできた。小林誠司捕手の出場登録が抹消され、代わって岸田行倫が一軍に昇格する、と――。 原辰徳監督は「もう一つ、本来の小林に戻っていなかった」(代表取材)と説明していたが、ルールでは10月28日まで一軍再登録することはできない。試合前の優勝マジックナンバーは「8」。小林は一軍メンバーとして、優勝・胴上げの輪からも弾き出されたことになる。 「大城、炭谷が各投手と息の合ったところを見せ、小林が故障で離脱していたペナントレース前半、岸田も『第3捕手』として奮闘していました」(スポーツ紙記者) 小林の故障が癒えて、再登録されたのは9月18日。復帰後の打撃成績は0割5分6厘であり、守備で貢献してきたとは言え、代打起用も可能な岸田の方が戦力になるのかもしれない。今後の小林のモチベーションを懸念する声も多く聞かれた。 プロ野球OBが“選手心理”をこう語っていた。 「怪我でチームを長く離れ、それだけでも疎外感みたいなものを持ってしまうのに、優勝目前での二軍落ちですからね。精神的にこたえたと思います」 また、10月26日のドラフト会議で「巨人が捕手を指名する」との情報も交錯している。こうした状況を考えると、一時期、噂になった放出説まで再燃してきそうである。 >>“被害者”は巨人・中川だけじゃない?直後に大炎上したベテランも、リリーフカーを巡る珍事が起こるワケは<< もっとも、今回の降格を前向きに捉える声もあった。 「日本シリーズですよ。ペナントレースの終了間際になっての二軍調整と言えば、それしかないでしょう」(球界関係者) パ・リーグは混戦状態が続いていたが、福岡ソフトバンクがそれを抜け出しつつある。2年続けて福岡ソフトバンクと戦うことになれば、マークしなければならないのは、盗塁王のタイトル獲得も濃厚になってきた周東佑京だ。 奇しくも、小林の登録が抹消された日、周東は5多数4安打と大当たりで、同日だけで3盗塁をマークしている。特に3打席目に放った三塁打だが、「普通の打者なら、二塁打」というライト線のゴロヒットだった。チームは今季最多の11得点を挙げたが、大量得点は周東の足が相手チームを攪乱させた結果とも言える。この駿足を封じ込めなければ、昨年の「日本シリーズ4連敗」のリベンジはない。 「巨人の一軍捕手の中で一番肩が強いのは、小林。シリーズ対策のための再調整だということがきちんと伝わっていればいいんですが」(前出・同) 昭和40年代の巨人を知る年長のプロ野球解説者や関係者によれば、故・川上哲治監督はパ・リーグ優勝チームの対策を講じるため、正捕手だった森昌彦(現・祇晶)氏をベンチから外し、スコアラー同様、視察に行かせたこともあったそうだ。 打撃好調の大城、若手投手を巧みにリードする炭谷、成長株の岸田。今季、故障で全く良いところがなかった小林にとって、日本シリーズは“ラストチャンス”となりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年10月18日 17時00分
“被害者”は巨人・中川だけじゃない? 直後に大炎上したベテランも、リリーフカーを巡る珍事が起こるワケは
3日に行われた巨人対阪神の一戦。試合は「7-4」で巨人が勝利したが、試合結果以上に話題になったのが巨人・中川皓太を巡る珍事だった。 珍しい事態が起こったのは、「7-4」と巨人3点リードの9回裏2死の場面。この回、巨人は5番手・堀岡隼人が3失点、6番手・宮国椋丞が1失点と阪神に追い上げられていたため、原辰徳監督は守護神・デラロサの投入を決断。ところが、場内にデラロサの名前がコールされる中、リリーフカーで現れたのはなぜかデラロサではなく中川。リリーフカーから降りた中川はマウンドに上がることなくそのままベンチ裏へと下がり、その後再度リリーフカーでデラロサが登場した。 デラロサが無失点で抑え勝利した試合後、原監督は「僕と宮本(和知投手チーフコーチ)の間では意思疎通はできていたんだけど、その次に送った人が『中川』って言ったみたい」とベンチの伝達ミスが珍事の原因だったとコメント。同時に、「中川に罪はない。ベンチが悪い」と予期せぬ事態に巻き込まれた中川をかばった。 >>巨人・原監督「来なくていいよ!」森野氏の挨拶に激怒?“塩対応”の裏に隠された真意は<< コールされていない投手がリリーフカーで登場したという今回の一件。ネット上には「リリーフカーが別人乗せて登場なんて初めて見た」、「過去にこんな例他にあるのか?」といった驚きの反応が多数寄せられているが、リリーフカーが関係する珍事は実は以前にも何度か起こっている。 今回の一件と同じく別人がリリーフカーで登場したのが、2011年4月27日のロッテ対オリックス戦。7回裏無死満塁のピンチでオリックスは小林雅英を起用するも、福間納コーチがブルペンに交代選手の名前を伝え間違えたことで、小林ではなく吉野誠がリリーフカーで登場。吉野はリリーフカーから降りてベンチに下がり、本来乗るはずだった小林はベンチ裏から走ってマウンドへ上がった。なお、この珍事が影響したのか、登板後の小林は押し出し四球を与えた上、3点三塁打を浴びるなど散々な投球だった。 別人がリリーフカーで登場後、車から降りずに乗ったままブルペンまで引き返す事態が起こったのが2012年8月30日のロッテ対楽天戦の7回表。この回が始まる前、ロッテは先発・小野晋吾が続投し投球練習を行っていたが、ブルペンに小野の続投が伝わっておらず南昌輝がリリーフカーで登場。投手交代が告げられていないためマウンドに上がることはできない南は、リリーフカーに乗ったままブルペンへ帰還。結局、その後試合が終わるまで南は起用されていない。 2013年9月26日阪神対DeNA戦では、DeNA側の采配が阪神側の珍事を引き起こしている。8回表一、三塁、打者は松本啓二朗という場面で阪神は松田遼馬に代え加藤康介を起用するとブルペンに連絡していたが、松本に代打が送られたため一転して松田は続投。ところが、連絡役の中西清起コーチがブルペン側への連絡を失念していたため、起用が取り消された加藤を乗せたリリーフカーが一度右翼から登場し、その後バックで引き返すという事態が起こっている。 中川の件も他の3件も、原因はベンチ側の伝達ミスで起きたリリーフカーを巡る珍事。巻き込まれた選手の投球に悪影響が及ぶ可能性もあるため、巨人首脳陣は今後同じことが起きないよう気を配る必要があるのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年10月18日 11時00分
巨人・戸郷、新人王は一歩後退?「もっと粘らなければならなかった」ライバル越えは“ノルマ”達成が不可欠か
戸郷翔征にとって「試練の秋」が訪れている。 10月11日のナゴヤドームでの対ドラゴンズ戦。今シーズン、15度目の先発マウンドとなったこの日、6回を投げ4安打2失点でマウンドを降り5敗目を喫した。きっちりと試合は作ったもののジャイアンツは無得点のまま敗れ、結局、戸郷が敗戦投手と記録されることとなった。 序盤はストレートの球威が勝るなど、立ち上がりからテンポよくアウトを重ね、4回1死まではパーフェクトに抑えていただけに、中盤での失点、さらには打線の援護を得られなかったことが悔やまれる。 「1点が重い試合だった。もっと粘らなければならなかった」。反省の弁と共に、試合を振り返っている。 自身、先発では最短となる、3回持たずに降板となった前回登板の阪神戦に続いて白星を手にすることは出来ず、9月以降、6度の先発登板で1勝のみという結果からも、ここにきて安定感を欠いている印象だ。 また、この日の前日には、同じく新人王を狙うカープ・森下暢仁が戸郷の勝ち数に並ぶ8勝目を挙げている。現状、防御率や奪三振数、投球回数を見る限り、森下がやや有利という声が多い中ではあるが、同じ先発投手同士であれば、やはり勝ち数を上回ることが大きな意味合いを持つだろう。さらに、昨年のパ新人王、ソフトバンク・高橋礼の12勝や、11勝を記録し一昨年のセ新人王に輝いたDeNa・東克樹の様に、2桁という数字も一つの目安となることは明らかだ。今後、残された登板機会において白星の上積みが不可欠といえる。 2020シーズン、ジャイアンツ先発投手陣において、エース菅野智之に次ぐ存在としてローテーションを守り抜いてきた。もちろん、プロ2年目というキャリアを踏まえると、ここまでの働きは数字以上の価値を生み出してきたことは間違いない。ただ、首脳陣やチームメイトからの期待に応え、更なる信頼を得ていくために、背番号13はより高みをめざす必要がある。そして、そう遠くない将来、ジャイアンツの次のエースとなる姿を思い浮かべている、数え切れない程のファンのためにも。 チームはマジックを順調に減らし続けていて、2年連続でのペナント制覇が近づいてきており、その先には昨年のリベンジとなる大舞台が待っている。プロ野球人生において一度だけチャンスが与えられる新人王獲得とともに、20歳の右腕・戸郷翔征に課せられる大仕事はまだまだ残されている。(佐藤文孝)
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スポーツ 2020年10月17日 11時00分
広島・石原が“死んだふり”で相手をかく乱! 本人も「普通に言えばボーンヘッド」、現役引退で思い出される衝撃の頭脳プレー
2001年ドラフトで4位指名を受け広島に入団し、昨シーズンまでに「1616試合・.236・66本・378打点・1022安打」をマークした捕手・石原慶幸。今年41歳を迎えたその石原が12日、今シーズン限りで現役を引退することを球団が発表した。 プロ19年目の今シーズンは3試合出場でノーヒットと出場機会はあまりなかったものの、精神的支柱として一軍に帯同し続けていた。しかし、8月27日対DeNA戦で左脚を負傷し、翌28日に登録抹消。これ以降は復帰に向け懸命にリハビリを続けていたが、10月に入ったこの段階で引退を決断し球団に申し入れたという。 チームの捕手としては歴代最多の安打数をマークした石原の引退を受け、ネット上には「弱い時代から広島を支えてくれた功労者だから引退は寂しい」、「引退後もできればコーチとして球団に残ってほしい」といった惜別の声が数多く寄せられた。一方、一部では「石原といえば相手を騙して三塁を陥れたプレーが印象深い」、「しれっと三塁に進んだあの頭脳プレーは忘れない」といったコメントも見られた。 19年のプロ生活において、機転を利かせたプレーで何度かファンを驚かせている石原。その中でも最も有名なのが、2016年シーズンに見せた“死んだふり走塁”だ。 2016年7月27日、京セラドーム大阪で行われた広島対巨人の一戦。前日までに貯金を21個作っていた広島は、2位巨人に10ゲーム差以上をつけて首位を独走。ただ、同戦は1、3回にそれぞれ2点を失うなど巨人相手に劣勢をしいられていた。 同戦に「8番・捕手」で先発していた石原が頭脳プレーを見せたのは、「0-4」と広島4点ビハインドで迎えた5回表1死満塁の場面。ここで打席の田中広輔が二塁方向へライナー性の打球を放ったが、巨人二塁手・山本泰寛はワンバウンドで捕球し二塁へ送球。これにより一塁走者は二塁に到達する前にフォースアウトとなったが、併殺崩れの間に三塁ランナーがホームに生還し広島は1点を返した。 ところが、この場面で二塁走者だった石原が一連のプレー終了後に二塁を離れ三塁側の自軍ベンチに、とぼとぼと歩き出したことで巨人守備陣はセーフの石原をアウト、アウトの小窪哲也をセーフと勘違い。石原の意図をくんだ小窪が二塁上にとどまりセーフのふりをしていたこともあり、石原はそのまま三塁へ到達。この時巨人側は石原にタッチしていればアウトにできたが、何のアクションも起こさなかったため石原にまんまと三塁を陥れられてしまった。 試合自体は「2-7」で敗れた広島だが、試合後のファンの話題は石原の頭脳プレーに集中。ネット上にも「石原のトリックプレーに球場全体が騙された」、「瞬時に機転利かせた小窪も凄いけど、そしらぬ顔で三塁まで歩いた石原は肝据わりすぎだろ」といったコメントが多数挙がった。 多くのファンを驚かせたこのプレーについて、石原は同年オフに出演した地元ローカル番組内で振り返っている。石原によると、この場面では田中の打球がライナー性だったため二塁に戻るそぶりは見せたというが、ワンバウンドで捕球されたため自身がアウトではないことは分かっていたとのこと。そこから巨人守備陣の雰囲気や動作を読み、独断で三塁に歩いたというが、「普通に言えばボーンヘッドですよね」と、見抜かれて大チョンボになる可能性もあったと語っている。 >>広島捕手がまさかの方法で二塁進塁を阻止!敵軍監督は大爆笑、“ダメ元”の判断が生んだ前代未聞の珍プレー<< この他にも“ボールを見失ったため砂をつかんで牽制”(2013年5月7日対DeNA戦)、“スクイズを空振るも二・三塁走者が生還”(2017年5月14日対巨人戦)など珍しいプレーで多くのファンを驚かせている石原。記録面はもちろん記憶面でも印象に残る選手だった石原には、11月7日阪神戦で予定される引退セレモニーで球場中から惜別の大声援が送られることは間違いないだろう。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年10月16日 20時30分
巨人・サンチェス、炎上の原因はフォーク? 堀内元監督が指摘、1球種に依存してしまったワケは
元巨人監督で野球解説者の堀内恒夫氏が、16日に自身の公式ブログに投稿。15日の巨人対広島戦に先発した巨人・サンチェスの投球について言及した。 >>巨人・原監督、上層部から前代未聞の評価?「明日のことで頭がいっぱい」本人はノーコメントも立場は安泰か<< この試合でサンチェスは4回まで1失点だったが、4点リードの5回に4失点と炎上。続く6回も1死二、三塁とピンチを招いたところで降板したが、今回のブログで堀内氏は炎上を招いた原因を指摘した。 前回までのサンチェスは「まっすぐと変化球を上手く使って勝ってきた」と、ストレートと変化球を上手に織り交ぜて投球していたという堀内氏。ただ、同戦は「フォーク つまり、落ちるボールを最初から投げすぎ」と感じたという。 サンチェスのフォークは140キロ前後で落ちるスプリットに近い球だが、堀内氏いわくこの球種は「バッターが引っかかってくれるから空振りも取れる。ピッチャーからすると投げたくなるボール」とのこと。しかし、人差し指と中指でボールを挟み、すっぽ抜けないように力を入れて投げることが求められるため、「投げ続けると握力がなくなってくる」デメリットがあるという。 同戦のサンチェスもフォークの多投で握力が低下したのではと堀内氏は推測し、それが顕著に見受けられた場面として、「5-1」と4点リードで迎えた5回表1死二、三塁の場面を挙げている。この場面でサンチェスは2球目に投じたストレートが真ん中に入ったところを広島・田中広輔に捉えられたが、堀内氏は「抜くボールを3球も4球も続けてたら そのうち自慢のまっすぐも効かなくなる」と指先の握力が低下したことで制球が乱れたのだろうと指摘した。 代わってマウンドに立った中継ぎ陣が無失点でチームも引き分け、辛くも勝敗はつかなかったサンチェス。堀内氏は「これから迎える大事な決戦に 昨日打たれたことを活かして欲しい」と、来たる日本シリーズに向け今回の失敗を糧にするようサンチェスに望んだ。 今回の投稿を受け、ネット上には「確かに言われてみたらフォークは多かったような気がする」、「握力低下が原因って視点はなかったが、5回からの豹変ぶりを見るとその線は大いにありそう」、「5回は小林(誠司)の構えたコースに全然投げれてなかったけど、この辺りから指先の力がなくなってたのかな」といった反応が多数寄せられている。 「同戦のサンチェスは6回途中で降板するまでに86球を投げていますが、球種の内訳はストレートが『31』、フォークが『30』、カーブが『15』、そしてカットボールが『10』。堀内氏の指摘通り、フォークをストレートとほぼ同じ比率で多投しています。サンチェスは1~4回まで『被安打4・1四球』、5~6回途中までは『被安打5・1四球』と5回を機に別人のような投球となっていますが、握力の低下により球威や制球力に乱れが生じたところを広島打線にメッタ打ちにされた可能性は大いにあるのではないでしょうか」(野球ライター) 試合後、チームの原辰徳監督が「(自分で)どういう評価をするんだろうね」、宮本和知投手チーフコーチも「先発投手としての責任を感じてほしい」と苦言を呈したサンチェス。球種がアンバランスな投球を改善できなければ、進出がほぼ確実となっている日本シリーズでの登板は難しいのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について堀内恒夫氏の公式ブログよりhttps://ameblo.jp/horiuchi18/
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スポーツ 2020年10月16日 19時30分
元横浜・高木氏、長嶋一茂は「親父を超える素質があった」 通算18本の“二世選手”が見せた驚きの素質とは
元横浜で野球解説者の高木豊氏が15日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。元プロ野球選手で現在はタレントの長嶋一茂について言及した。 今回の動画で高木氏は、球界の二世選手をテーマにトーク。その中で一茂の名前を挙げ、現役当時に感じたという素質や試合中に見受けられた惜しい姿勢について語った。 現役時代にヤクルト(1988-1992)、巨人(1993-1996)の2球団でプレーした一茂。通算成績は「384試合・.210・18本・82打点・161安打」と決して傑出した数字ではないが、同時期に大洋・横浜でプレーしていた高木氏は「素質的にはすごかった、親父(長嶋茂雄氏)を超える素質があったような気がする」とポテンシャル自体は優れていたと評した。 高木氏は続けて、「体の力、肩の強さ、ボールを遠くへ飛ばす力、そういうのはすごい力を持ってた」とコメント。試合前練習などではたから見ていても、身体能力が非常に優れていることは一目で分かったという。 ただ、いざ試合になると一茂は「あっさりしてる感じ」だったといい、必死に粘って甘いボールを待つようなバッティングはしていなかったとのこと。逆に、「ここ(狙いのコース)に来なかったんだからしょうがない」というような表情で凡退する場面が多かったという。 打席での一茂は「ハングリー精神がない(ように見えた)」という高木氏。それでも、「体つきも何もかも、親父よりは上だったと思う」と、父親をしのぐほどの能力があったことは確かだと重ねて主張していた。 高木氏はこの他にも野村克也さんの息子であるカツノリ(野村克則/現楽天一軍作戦コーチ)や、父親が大洋時代の先輩という現役二世選手について動画内で語っている。 >>元巨人・桑田氏、長嶋監督の“新たな伝説”を暴露重要な『10.8決戦』の裏で起こった珍事に困り果てていた?<< 今回の動画を受け、ネット上には「身体能力が高いというのはうなずける、今でもテレビ見てると他の出演者と明らかに体格違って首も太いし」、「あんまりバットには当たらなかったけど、当たったら逆方向でもすごい打球飛ばしてたな」、「裕福に育てられただろうから、ハングリー精神がないのも仕方ない気がする」、「落合とかも素質あったっていってるし、才能自体は本当にすごかったんだな」といった反応が多数寄せられている。 「今回高木氏から素質を評価された一茂ですが、そのポテンシャルを評価している球界人は他にもいます。ヤクルト時代の同僚である元ヤクルト監督・古田敦也氏は、当時の一茂について『力は本当に強い。握力80キロぐらいある』、『僕らよりも全然すごい体をしていて才能はすごい。肩も強いし、足も速い。だからドラフト1位になるのは間違いない』と過去に出演したTV番組でコメント。また、一茂と自主トレを共にしたことがある元中日監督・落合博満氏は『もうちょっと練習をやっておけばなあ』、『絶対に親父を超えたのに、本当に練習しない』と、もっと練習を重ねていればものすごいレベルの選手になったはずだと本人との対談で語っています』(野球ライター) 右ひじの故障や打撃不振により1996年に30歳で引退し、引退後も巨人や他球団で指導者を務めてはいない一茂。引退から20年以上が経過した今ではタレントやコメンテーターとしてのイメージの方が強くなっているが、現役当時の本人や周囲の取り組み方次第では、今でも語り継がれるほどの名選手になっていた可能性もあったのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について高木豊氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCgr5CkgytiVfdnk4C0M42nQ
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スポーツ 2020年10月16日 17時00分
阪神・ボーアに「酷い怠慢走塁」ファン激怒 矢野監督も「多すぎ」とため息、チャンスを潰す走塁ミスは先週も?
15日に行われた阪神対中日の一戦。試合は「5-3」で中日が勝利したが、同戦に「5番・一塁」で出場した阪神・ボーアのプレーがネット上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。 問題となっているのは、「0-1」と阪神1点ビハインドの2回表1死二塁の場面で飛び出たプレー。打席の阪神・原口文仁は三遊間を破るヒットを放つも、二塁走者のボーアはなぜか三塁への進塁を自重。打球が抜けるか見極めてから走っても間に合うタイミングだったが、ボーアは打球が抜けた後も一貫して二塁にとどまった。 本来なら1死一、三塁となるはずがボーアの自重により1死一、二塁となった阪神は、後続の井上広大が三ゴロ、小幡竜平が中フライに倒れ3アウト。井上の三ゴロは走者が三塁にいれば併殺崩れの間に同点となる可能性もあったが、結局阪神はこの回無得点に終わっている。 >>阪神・井上、“昇格即スタメン”も納得いかず?「同じような空振りをしている」ファン・OBは称賛も本人は反省<< このボーアの走塁に、ネット上には「何だ今の走塁、当たり的に絶対三塁行けただろ」、「打球方向確認してから走っても間に合ったのに酷い怠慢走塁だ」、「打球判断が悪すぎる、首脳陣は懲罰交代させても良かった」といった反応が多数寄せられている。 一方、「ミスが頻発してるから逆に消極的になってしまったのでは」、「先週も走塁ミスしてたし、走ることに関して自信を失っている可能性もある」といったコメントも複数見受けられた。 「今シーズン初来日し阪神でプレーしている32歳のボーアは、ここまで『.248・16本・43打点・78安打』とチーム3位の本塁打をマークしている長距離砲。ただ、その一方で走塁ミスが頻発している選手でもあります。直近のミスとして挙げられるのは10月11日のDeNA戦、2回裏1死一、二塁の場面でのプレー。阪神は打席の小幡が左翼前にライナー性の当たりを放ち、DeNAの左翼・佐野恵太はこれをショートバウンドで捕球。ところが、ノーバウンドで捕球したと勘違いしたボーアは三塁に進塁しないまま封殺され記録は左ゴロに。小幡にとってはヒットを1本失う結果になっています」(野球ライター) この他にも守備で3つのエラーが記録されるなど選手のミスが複数相次いだ15日の試合について、矢野監督は「今日はそういうのが多すぎた」とため息。敗戦により3位阪神は2位中日と1.5ゲーム差、4位DeNAとは1ゲーム差となったが、選手が集中力を欠いたままではBクラスで終戦という可能性もあるのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年10月16日 11時30分
ヤクルト五十嵐亮太が引退会見「今シーズン結果が出なかったら引退を考えていた」
東京ヤクルトスワローズは15日、今シーズン限りでの引退を表明している五十嵐亮太投手の引退会見を都内で行った。 五十嵐は1997年、千葉・敬愛学園高からドラフト2位でヤクルトに入団。150キロを超える速球派の選手として、当時若いチームだったヤクルトの中継ぎ陣の一人として、勝利の方程式の一角を担っていた。2004年には37セーブを記録し、最優秀救援投手を受賞している。 2010年からFAでメジャーへ。2013年からは国内に復帰。ソフトバンクのセットアッパーとして、2014年には44ホールドを記録。チームの日本一に貢献した。昨シーズンから古巣のヤクルトへ。昨シーズンは45試合に登板しているが、今シーズンはまだ一軍登板がなく、引退を決意した。 五十嵐は「今シーズンで引退することを決意いたしました。今日まで平坦な道のりではありませんでしたが、人の縁にも恵まれ、ここまでやってくることが出来ました。23年間、本当にありがとうございました。(現在は)少し肩の力が抜けたような感じで、ホッとしてはいるんですけど、まだシーズンが続いていますし、最後もしかしたら試合で投げるかもしれないので、それまで気を引き締めてやっていきたいと思っています。シーズンに入る前から、結果が出なかったら引退をする覚悟でやっていました。今年二軍スタートすることになって、自分の可能性を信じて、いろいろやってきましたが、なかなか継続して結果を出すことが出来なかった。身体は元気だったんですけど、結果を見つめ直した時に、辞める時なのかな?という、気持ちが強くなりました。子供の頃からプロ野球選手になることを夢見てやってきた。こうして終わって、振り返ってみると、夢を見てやってきて良かったなと、心から実感できたので、本当に幸せです」と明るい表情でコメント。気持ち的には吹っ切れているようだ。 ヤクルト球団では、功労者である五十嵐に対して引退試合の場を提供する予定。たくさんの思い出が詰まっている神宮球場で、今の五十嵐が見せられる最高のパフォーマンスを披露してもらいたい。(どら増田 / 画像・ヤクルト球団提供)
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スポーツ 2020年10月16日 11時15分
ヤクルト、今オフコーチ陣を大シャッフル?「他意はない」高津監督の言葉は激震の前触れか
「チーム再建」とは、本当に難しく、長い時間を要するもののようだ。 今季、セパともに最下位チームが「2年連続」となる可能性が高い。パ・リーグのオリックスバファローズは中嶋聡監督代行の指揮官昇格が近く発表されるとのことで、「新監督=雰囲気一新」という相乗効果も期待できそうだが、東京ヤクルトスワローズは「厳しいオフ」となりそうだ。 >>引退のヤクルト・五十嵐に「信じられない」内川ら球界人から惜別相次ぐ“速球一筋”23年の歩みに称賛<< 一部メディアが球団幹部の匿名コメントとして、今季国内FA権を取得した山田哲人内野手、小川泰弘、石山泰稚の両投手の慰留説得を開始したことを伝えていた。山田は打線の核、小川は先発ローテーションの主軸、石山はクローザーだ。投打の中核選手を同時に喪失するようなことになれば、チームは完全に崩壊してしまうだろう。 しかし、こんな意見も多く聞かれた。 「シーズン途中に『オフの話』をするのは、当たり前のことなんですよね。FA権を取得した選手に対しては、前年から慰留して意思を確認します。他の選手に対しても、同様です。オフの契約更改に向けて、フロント職員は希望額を聞き出し、また、厳しいダウン提示になりそうな選手にも妥協できるダウン幅を確認しています」(ベテラン記者) 選手とフロント職員が「非公式」の名目で今後の話をするのは、恒例行事というわけだ。むしろ、山田たちの慰留の話が表沙汰になるほうが、「流出の可能性は高い」と読む関係者も少なくなかった。 「昨年オフ、球団は今季のFA権取得を見越して複数年契約を提示したが、山田たちがそれを辞退した時点で『アブナイ』と察し、以後、必死の慰留が続いていると…」(前出・同) 慰留の下交渉よりも意味シンな出来事が起きていた。10月14日のDeNA戦以降、高津臣吾監督はコーチ陣の“配置転換”に踏み切った。ブルペン担当だった石井弘寿投手コーチと、斎藤隆投手コーチを入れ換えている。 高津監督は「他意はない」と説明していたそうだが、こんな見方もできる。早急にチーム再建の足場を固めなければならない、と…。 一軍コーチの中で現役時代にヤクルトのユニフォームを着たことがないのは、斎藤コーチだけ。旧ベイスターズ、メジャーリーグ、楽天と渡り歩いており、独自の調整法やトレーニング理論を持っている。高津監督がそれを認め、球団にお願いする形で同コーチを招聘した。自身の参謀役でもあり、そのコーチをベンチから外すということは“外部による軋轢”もあったのではないだろうか。 「チーム防御率4・81(15日時点)は、12球団ワーストです。先発投手が試合序盤から失点するケースが続いているからですが、腹心である斎藤コーチをブルペンに行かせ、投手陣の調整方法を改善させようとしたのか、『高津・斎藤体制』にメスを入れられたのかのどちらかでしょう」(球界関係者) 複数のチーム関係者にも確認してみたが、高津監督の3年契約に変更はないそうだ。その3年契約を全うさせるため、二軍を含めたコーチ人事の配置換え、あるいは一部入れ換えも行われるかもしれない。 山田たちの慰留問題も大事だが、その裏でコーチスタッフの大シャッフルも行われそうだ。ヤクルトのオフは大揺れとなるか。(スポーツライター・飯山満)
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