プロ野球
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スポーツ 2020年10月29日 11時40分
29日先発のオリックス田嶋大樹「最後まで完走するのがテーマ」
オリックスが、29日から北海道・札幌ドームで行われる北海道日本ハム4連戦、初戦の予告先発として発表した田嶋大樹が、前日囲み取材に応じた。 田嶋は10月9日の日本ハム戦を6回2失点で、勝利投手となっているが、15日のソフトバンク戦は5回1/3を6失点、22日の楽天戦は6回を5失点と連敗中。「勝ち星にはこだわらない」という田嶋だが、「チームの勝ちに繋がるピッチングをしたい」とも話しており、3連敗は回避したいところ。 田嶋は調整について、「特に変わりない。いつも通りです」と語ると、「この前の試合はボールが先行しましたし、自分の思ったように投げられなかったのが、敗因というか反省点だと思うので、そこだけしっかり、ポイント置いてやっていければいいなと思います」と前回の登板を振り返った。 以前、「来シーズンに繋がることを試していきたい」とも話していたが、「試合に関しては試すまでは行ってないですけど、それまでの試合までの準備という面では、試したことはしっかり試しました」と練習ではいろんなことを試しているようで、「手ごたえはもちろんありますし、今年はいろんなことをしっかり経験して、ダメなところといいところをしっかり分けて、来年にいいものを持っていくようにしたいので、いろいろやって、試してダメ、試して良かったという感じで、この前はたまたまああいう結果になっただけなんで。またいいものを選んで、しっかり調整出来るようにしたいなと思います」と今後は「いいもの」を選別していく考えだ。 「今のところ疲れはあまりない」そうだが、エース山本由伸とともに開幕からローテーションを守り続けている。ここまで109回1/3を投げており、規定投球回数の120イニングも射程範囲だが、「数字に関しては全然(意識が)なくて、しっかり最後まで完走するというのを目標というかテーマに掲げてやって来たので、しっかり最後まで怪我なく、チームに少しでも貢献出来たらいいなと思います」と数字よりも、1年間怪我なく完走することを最優先に考えている。 今シーズンは田嶋がローテーションを守り続けたのは、本人だけでなく、チームにとって来シーズン以降に繋がる好材料だっただけに、残りの登板は勝ち続けてもらいたい。(どら増田)
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スポーツ 2020年10月29日 11時00分
ソフトB・内川、退団の原因はバレンティン? ファームで“冷遇”も既に複数球団が興味か
優勝を決めた翌日の悲劇となった。福岡ソフトバンクホークスの内川聖一内野手が“退団”を申し入れた。現役を引退するのではない。今季、プロ20年目で初の開幕二軍となり、その後も昇格のチャンスは掴めなかった。日本一6回を経験したベテランは、工藤公康監督や同僚たちの胴上げをテレビ画面で眺めることになり、チームの構想外であることを悟ったという。 他球団に移籍し、再スタートを切ることを決めた。 >>ソフトB・工藤監督に「CSでは内川使って」の声退団濃厚の“短期決戦の鬼”、大舞台での電撃昇格はあるか<< 「球団も受け入れる方向のようです。実際に動き出すのは、今季の全日程が終了してからです」(球界関係者) 内川のファームでの成績は、打率3割4分。シーズン前半から、「本当に使わないのか?」と他球団スタッフが視察を続けていた。この時点でトレードが成立しなかったため、「いずれ、一軍に」と思われたが、工藤監督からお呼びが掛かることはなかった。 「同じく二軍で調整していたバレンティンの昇格が決まった時(10月2日)、内川も昇格対象候補として名前が挙がり、どちらを上げるかが話し合われました。大砲タイプのバレンティンに決まったことで、内川も決断したようです」(前出・同) この選択劇の少し前、王貞治会長が自ら二軍施設に足を運び、バレンティンを直接指導していたという。内川にも激励の言葉を掛けていたはずだ。 「王会長は自軍の解雇選手に対しても、配慮してきました。過去にも、マジメにやってきた選手に限り、他球団に連絡を入れるなどして面倒を見てきました。内川は腐らずに練習してきたので、王会長も心配していると思います」(地元メディア) 他球団がファーム視察をしていたので、新天地が決まるまでさほど時間はかからないだろう。 2009年WBCでともに戦った巨人・原辰徳監督の出方も気になる。中島宏之、岩隈久志を呼んだのも、侍ジャパンの代表指揮官を務めた縁によるものだ。しかも、巨人とソフトバンクは“盟友関係”にある。 「古巣であるベイスターズがどう出るかも注目です。2年連続最下位濃厚のヤクルトも興味を示すはず」(前出・同) もっとも、内川は地元福岡でも人気があり、「同じパ・リーグの球団には行かないでくれ」のファン願望もあるそうだ。 「工藤監督か、一軍担当の編成スタッフが改めて内川と話し合い、そこで今後のことが決定する流れになるでしょう」(前出・関係者) 優勝を決めた後とは言え、クライマックスシリーズ、日本シリーズはこれからだ。公式日程を終了させる前に、内川が会見に応じたということは「退団の決意は固い」と見るべきだろう。大一番を控えたソフトバンクナインが動揺しなければいいのだが…。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年10月28日 21時30分
元MLB・田沢の指名漏れに上原氏が指摘 低評価の理由は“実績”? ドラフトの“縛りルール”にも疑問
元巨人で野球解説者の上原浩治氏が、28日に自身の公式ブログに投稿。26日に行われたドラフト会議でBC埼玉・田澤純一が指名漏れしたことについて持論を展開した。 これまでレッドソックス(2009-2016)、マーリンズ(2017-2018)、エンゼルス(2018)、BC・埼玉(2020-)でプレーしている34歳の田澤は、MLBで「388登板・21勝26敗89ホールド4セーブ・防御率4.12」といった数字を残したリリーフ右腕。ドラフト前は指名を受ける可能性も十分にあるとみられていたが、いざ迎えた当日は育成を含めどの球団からも指名されなかった。 >>元MLB・田澤の指名漏れに「何か絶対ある」元巨人・笠原氏の投稿が物議“買い手無し”の原因はNPBの圧力?<< その田澤と2013~2016年にかけレッドソックスで共にプレーした上原氏は、指名漏れについて「5位ぐらいにどこかの球団にって思ってたんだけど、やっぱり年齢がネックになってたのかな」、「独立リーグでの成績も気にはなってましたが...圧倒的な数字を残してたなら、もしかしたら指名されてたかも」と指摘。34歳という年齢や、「16登板・2勝0敗・防御率3.94」という独立リーグでの成績が各球団の評価に響いたのではと分析した。 上原氏は続けて、「ドラフトにかけて獲得して、もし成績を残さずにすぐクビっていうわけには球団側もできないだろうし...今までドラフト指名された選手が一年でクビなんて聞いたことないし」とコメント。他の指名対象選手とは違い田澤は既に実績があるだけに、獲得後に不振だった場合の扱いをリスクと捉えた球団もあったのではと推測した。 指名漏れについては理解を示した上原氏だが、一方でNPB経験のない日本国籍選手がNPB入りするにはドラフトを介する必要がある現行制度を疑問視。「高卒や大卒の選手とは違うと思うんです。獲得したい球団との交渉をするべきだと思う」、「単年契約だったら、球団も成績を残さなければ、シーズン後に更新しないっていうことがやりやすくなると思うんですが...」と、“縛りルール”がなければ田澤の獲得に動く球団もあったのではと主張した。 今回の投稿を受け、ネット上には「やっぱり年齢と成績が響いたと思う、どちらかが良いだけでも指名はされてた気がする」、「引退しててもおかしくない年齢だから、各球団の評価がシビアになるのは致し方ないのでは」、「ドラフトに掛けずに済むならまた話は違っただろうな」、「現行制度がなければNPB入りできたかってというとそれもまた違う気がするが…」といった反応が多数寄せられている。 13日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画でも、「なんでタズ(田澤の愛称)はドラフトにかけなアカンの?」、「12球団(の中)で欲しいところがあれば、(ドラフトを介さず)そこと契約(できるように)するべきだと僕は思う」と現行制度を疑問視している上原氏。田澤が指名漏れしたことで、その思いはさらに強くなったのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について上原浩治氏の公式ブログよりhttps://www.koji-uehara.net/上原浩治氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCGynN2H7DcNjpN7Qng4dZmg
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スポーツ 2020年10月28日 20時30分
巨人・宮本コーチ、マウンド上で首脳陣を欺く? 大久保氏が現役時代の秘話を明かす、落合からは強烈なしっぺ返しも
元楽天監督で野球解説者の大久保博元氏が27日、自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。巨人・宮本和知一軍投手チーフコーチのユーモラスな一面について語った。 今回の動画で大久保氏は、現役時代の1992年から1995年まで共に巨人でバッテリーを組んだ宮本コーチの現役時代のエピソードや、現在務めているコーチ職についてトークを展開。その中で、宮本コーチが試合中にユーモラスな一面を見せたエピソードを披露した。 >>元巨人・井端氏、二軍監督の理不尽な仕打ちに「頭にきた」試合中に受けた予想外の指導を明かす<< 動画内で具体的な日時は明かされていないが、宮本コーチが登板していたある試合の途中に当時投手コーチの堀内恒夫がベンチから出てきた時のこと。投手交代を察した宮本コーチはマウンドに足を運んでいた大久保氏に対し「良かった代えてくれて…もう(続投は)無理だよ」と降板を喜んでいたというが、その直後なぜか「デーブ(大久保氏の愛称)、俺、悔しいふりするから見てて」と言ってきたという。 その後大久保氏が宮本コーチの様子を見ていると、堀内コーチから交代を告げられた宮本コーチはボールをグラブにたたき付けるなど、本心とは違い降板を悔しがる“演技”を披露。その後、堀内氏に見えないようにしながら、大久保氏にニヤリと笑顔を見せてからベンチへ下がっていったと笑い交じりに語った。 こちらも具体的な日時は不明だが、宮本コーチ・大久保氏のバッテリーがピンチの場面で中日・落合博満を迎えた時のこと。この場面で宮本コーチは、マウンドに大久保氏を呼び寄せ「デーブ、“地雷戦法”でいくぞ」と聞き慣れない作戦を指示。大久保氏は地雷という言葉から「ワンバウンドの球を投げてくる」と考え捕球体勢に入ったが、宮本コーチは一向に初球の投球動作に入らなかったという。 「あれ?サインおかしいのかな?」と不思議に思った大久保氏は一旦タイムをかけ、マウンド上の宮本コーチに駆け寄り「地雷戦法って何ですか?」と質問。すると、宮本コーチから「違うよ、“焦らし戦法”だ!落合さんなんか普通に投げて抑えられるわけないだろ!」と聞き間違いだと猛ツッコミを受けたという。 気を取り直して「焦らそう!」、「分かりました!」と改めて作戦を確認した両バッテリーは、かなりの時間をかけて落合に初球を投球。しかし、その初球を簡単にセンター前に弾き返されてしまったと笑顔で語っていた。 大久保氏はこの他にもグラウンド外での宮本コーチとのエピソードや、宮本コーチが現在のチームに与えている好影響などについて動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「マウンド上でコントやってるみたいで草」、「降板時におちゃらけたのは、投手交代で大久保氏がバタつかないようにするための配慮だったりするのかな」、「地雷作戦のくだりはその後落合に打たれたのがいいオチになってて笑った」、「宮本さんの現役時代は知らないけど、当時から面白い性格だったんだな」といった反応が多数寄せられている。 現役時代は巨人(1985-1997)一筋でプレーした56歳の宮本コーチと、西武(1985-1992)、巨人(1992-1995)に所属した53歳の大久保氏。1992~1995年にかけ巨人で同僚だった両名は当時から仲が良く、現在もしばしば電話や食事をするなど親交は深いと大久保氏は動画内で語っている。 2019年シーズンに巨人コーチに就任するまで長らくタレントとして活躍していた宮本コーチ。明るいキャラクターは現役時代から折り紙つきだったようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について大久保博元氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCKa1VlSq1WwdSQWv4JFdgxg
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スポーツ 2020年10月28日 17時00分
ソフトB・工藤監督に「CSでは内川使って」の声 退団濃厚の“短期決戦の鬼”、大舞台での電撃昇格はあるか
27日の対ロッテ戦に「5-1」で勝利し、3年ぶり19度目(南海、ダイエー含む)のリーグ優勝を決めたソフトバンク。28日、そのチームの主力である内川聖一の退団が決定的であることを複数メディアが報じた。 >>元巨人・上原氏、ソフトB・内川が嫌いだった?マウンド上での印象を告白、今シーズンの注目点も語る<< これまで横浜(2001-2010)、ソフトバンク(2011-)でプレーしている38歳の内川は、昨シーズンまでに「1977試合・.303・196本・957打点・2171安打」といった数字をマークしている選手。しかし、今シーズンは二軍では「.340・1本・17打点・32安打」と打率3割超えの一方、自身が本職とする一塁で栗原陵矢が台頭した影響もあり開幕からここまで一軍昇格は一度もなし。本人は他球団での現役続行を模索するため、27日までに球団に退団の意向を申し入れたという。 優勝翌日の退団報道を受け、ネット上には「なんとなく予想はしてたけど、いざそうなるとショック」、「まだまだやれそうだから退団希望は理解できるけど、ホークスで引退してほしかったから寂しい」、「2000本以上打ってる打者がこのまま二軍で腐るのはもったいない、手を挙げる球団があるならそこで最後に一花咲かせてほしい」といった反応が多数寄せられている。 一方、「工藤(公康)監督はシーズンでは使わなかったけど、最後にせめてCSでは内川使ってほしい」、「CSの秘密兵器としての一軍昇格はあるんだろうか」、「内川は通算で2ケタ打ってるCSで使えば心強いし、本人にとってもいい就活になりそうだが…」といった、レギュラーシーズン後に行われるCSを絡めたコメントも複数見受けられた。 「2010年オフに横浜からソフトバンクにFA移籍した内川は、翌2011年から昨シーズンまでCSに8度出場。通算成績は『.375・10本・29打点・51安打』と抜群の相性を誇り、“短期決戦の鬼”という呼び名があるほどです。チームは内川の活躍もあり、2010年まで計6度出場しすべて敗退していたCS(プレーオフ含む)を6度も突破。CSでの“負け癖”払拭の最大の立役者なだけに、11月14日から予定される今年のCSでの一軍昇格・出場を願うファンも少なくないようです」(野球ライター) これまでチームを支えてくれた功労者として、球団も退団の意思を尊重するとみられている内川。来たるCSでの起用はあるのか、そして獲得へ手を挙げる球団はあるのか。今後も多くのファンから注目を集めそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年10月28日 11時30分
オリックス増井が28日、5度目の先発「100球以上投げて来年に繋げたい」
オリックスは、28日に大阪・京セラドーム大阪で行われる北海道日本ハムとの19回戦で予告先発が発表された、増井浩俊の登板前日囲み取材を行った。 増井は9月3日の福岡ソフトバンク戦から、チーム事情と本人の不調も重なったこともあり、北海道日本ハム時代以来、4年振りに先発に転向。ここまで4試合に登板し、9月30日の埼玉西武戦で、4年振りに先発勝利を飾ると、10月11日の日本ハム戦でも勝ち投手となり、現在連勝中だ。 調整期間中にファームで6回無失点の好投を見せていたが、「先発になってから、ある程度自分の投げたい球を投げられていたので、それを確かめるというか、出来るかなというところで、それを6回しっかり出来たので、継続していい状態を保ててるかなと思います」と登板間隔を開けているのが、本人にとってかなり効果がある様子。 調整方法に関しても「しっかり間を取って投げさせてもらってるので、疲れも取りながら出来てるので」と特に変えていないという。前回は勝利投手になったものの、5回1/3でマウンドを降りているが、「前回は6回で捕まってしまったので、もっと長く投げられるように、7回ぐらいは投げられるように…ああいうピンチの場面で粘って行きたいなと思います」とリベンジを誓った。 球数については「体も先発の体になってきたというか慣れてきたので、疲れも80球ぐらいの疲れは最初の頃と全然違うので、ホントにピンチさえ乗り切っていければ、もっと球数も投げられると思いますし、イニングも投げられると思うので、7回投げられるように、捕まったところでそのまま行かないように頑張りたい」と問題はないようだ。 古巣、日本ハムとの対戦となるが、「1回、日本ハム戦に投げているので、相手も対策をして来ると思う。そこも加味しつつ、その裏をやれるようにキャッチャーと話し合いたい」と心理戦も含めて制したい思いを語っていた。 「やっぱり80球ぐらいで代えられてしまうというのは、もし来年も先発で行くなら物足りないと思うので、100球以上投げられるというのを見せられたら来年に繋がると思うので、100球以上行けたらいいなと思います」 来年に繋げるために課題はあるかという問いに、「来年も先発で行くなら」とひと言付け加えたところが、クローザーにこだわる増井らしい。まずは、先発としてしっかりとした結果をシーズン中に出したいところだろう。(どら増田)
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スポーツ 2020年10月28日 11時20分
失速中の巨人、屈辱の“4タテ”再来の危機? 原監督の意味深発言は苛立ちの表れか
DeNAに大敗を喫した後(10月27日)、巨人・原辰徳監督は、記者団からドラフト1位指名の平内龍太投手(亜大)の完投勝利を聞かされ、「今日、ウチに来て投げてくれれば良かったのに」と苦笑いした。 >>巨人・原監督に「若林のせいにするな」ファン激怒裏目に出たスクイズ指示、試合後コメントも物議<< 優勝目前での連敗だ。打線は適時打に欠き、新人王争いの真っ只中にいる戸郷翔征も満塁弾を食らうなど(5回5失点)、チームの調子は落ちているのは明白だ。「平内に投げてほしい」発言は敗戦ゲームへの悔しさから出たものだが、プロ野球界に選手を送り出すアマチュア指導者にとって、“最高の賛辞”になったようだ。 「東都リーグの真っ最中です。平内は東洋大戦に先発し、初回こそ失点しましたが、回を重ねるごとに良くなり、自ら志願して、9回のマウンドに向かいました」(アマチュア野球担当記者) 日程上、大学生は秋季リーグ戦の最中にドラフト会議を迎える。 その影響だろう。指名された選手は、指名されなかった選手の“嫉妬”に合う。ピッチャーが相手なら、プロ野球の世界に進めなかった悔しさをバントで返し、バッターが相手なら餞別代わりに「長打」をお見舞いしてやろうと必死になる。また、指名された側に変な緊張感が出て、本領を発揮できないという。 「巨人に1位指名され、最初の登板です。そこで完投勝利を飾ったということは、平内は精神的にも強く、指導者もしっかり教育してきたわけです」(前出・同) “指名後の洗礼”は今に始まったことではない。見方を変えれば、指名後に評価を上げる選手もいれば、その反対もいるのだろう。 「昨年、中日に4位指名された郡司裕也(慶大)は、指名後の4年生最後の秋季リーグ戦で三冠王を獲得しました。スカウト、中日首脳陣は彼に対する評価を上方修正し、そのまま開幕一軍となりました」(プロ野球解説者) 平内も故障さえなければ、開幕一軍入りとなりそうだ。 もっとも、足踏み状態の続く原巨人だが、同日の戸郷の敗戦は痛い。新人王争いはもちろんだが、24日の阪神戦ではエース菅野が負けているだけに、「先発ローテーションのエース、2番手が揃って調子を落としている。日本シリーズは大丈夫か?」の声も出始めた。 「菅野は開幕から続いていた連勝記録の精神的な疲労、戸郷も自身の勝敗がそのままチームの好不調に直結する緊張感の中で投げ続けてきました。優勝争いをするチームの宿命と言えば、それまでですが」(前出・同) 原監督は早く優勝を決めてしまいたいと思っているはず。令和の時代に根性論は合わないが、プロの世界では「最後はメンタル」だ。まだプロで1球も投げていない大学生を称賛した指揮官の言葉を、発奮材料に替えられなければ、今年の日本シリーズもヤバそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年10月27日 21時50分
阪神、V逸の原因は“マスコミと解説者”? エモやんが一喝、長年続く“甘やかし体質”でチームは低迷か
元楽天監督で野球解説者の大久保博元氏が26日、自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元阪神で野球解説者の江本孟紀氏がゲスト出演。阪神を取り巻く環境に苦言を呈した。 >>阪神・能見、最良の新天地は広島?退団決定のベテラン左腕、ブルペン立て直しの秘策となる球団は<< 今回の動画で江本氏は、巨人と阪神の強さを分けている原因をテーマにトーク。その中で、在阪マスコミや阪神びいきの解説者もチームが強くならない原因の一端を担っていると主張した。 現役時代の1976年から1981年にかけ、阪神でプレーした経験を持つ江本氏。その江本氏によると、在阪マスコミは球団が翌シーズンの体制や計画を打ち出すと好意的に持ち上げる一方、「(その年の)シーズンがガタガタだった責任はどっかに飛ぶ(忘れる)」と、シーズンのチームの課題や反省についてはほとんど論じない節が当時から今に至るまで見受けられるという。 また、在阪メディアで活動している解説者も阪神を過剰なまでにポジティブに語ることが多く、名前は明かさなかったが昨年も「助っ人を『史上最高』とほめ倒して、優勝まで予想してたやつ(解説者)がいた」とのこと。昨年の阪神の陣容を踏まえると“助っ人”は同年に入団したマルテ、“史上最高”は在籍6年(1983-1988)で三冠王を2度獲得したバースを指すものと思われるが、実際のマルテの成績は「.284・12本・49打点」とタイトル獲得にはほど遠くチームも3位。このように周囲が期待できそうな部分だけを取り上げ不安や課題には目を向けないことで、「(球団は新しい)シーズンに入っても同じこと(失敗)を繰り返す」と主張した。 自身が月に1回ほど出演する関西のローカル番組でも、「阪神を優勝予想させるやつ(解説者)の方を優先して(出演させてい)る」傾向が感じられるという江本氏。ある年にその番組内で行われた順位予想で阪神を3位に予想すると番組スタッフから不興を買ったこともあるというが、ネガティブな意見や見方が敬遠される環境では球団は一向に強くならないと指摘していた。 江本氏はこの他にもV9時代(1965-1973)の巨人が徹底していたプレーや、当時の巨人を陰で支えたある人物について動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「確かにどれだけ弱くても周囲にチヤホヤされてるから、球団も危機感を失ってる感じはする」、「阪神はどんな助っ人打者獲ってもすぐ『バースの再来』って持ち上げられてる印象が強い、こんな風潮があるのは全球団で阪神だけ」、「過去の栄光にしがみつき過ぎな感じも強いな、1985年の日本一とか未だに持ち上げられてるし」、「ほめること自体はダメとは思わないけど、悪い部分があればきっちりと指摘や苦言を呈する必要もあるとは思う」といった反応が多数寄せられている。 一方、「マスコミや解説者がグラウンドでプレーするわけではない、あくまで悪いのは球団だろ」、「周囲にチヤホヤされてそれで満足する選手や球団が1番ダメ」、「どれだけ弱くても前向きに応援し続けてくれるマスコミや解説者はむしろありがたい存在では?」、「球団の弱さをマスコミや解説者に責任転嫁する言い草は気に入らない」といった反発も複数見受けられた。 2005年を最後にリーグ優勝がなく、日本一に至っては1985年が最初で最後となっている阪神。江本氏は周囲の環境がその原因と考えているようだが、この主張に疑問を抱いているファンも少なくないようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について大久保博元氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCKa1VlSq1WwdSQWv4JFdgxg
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スポーツ 2020年10月27日 17時55分
日本ハム浦野博司が引退を発表!「一軍の戦力になれないと思った」
北海道日本ハムは27日、7年目の右腕、浦野博司投手が今季限りで現役を引退すると発表した。 浦野は浜松工高から愛知学院大、社会人のセガサミーを経て、2013年のドラフト2位で日本ハムに入団。ルーキーイヤーの2014年は規定投球回数に達しなかったが、7勝を挙げるなど先発として期待通りの活躍を見せた。しかし、2年目以降は怪我に悩まされ登板機会が減少。2016年は右肩痛で、1年を棒に振っている。血行障害が原因だった。 2017年に695日ぶりの復活勝利を果たしたが、チームの戦略もあり、登板機会はあまりなかった。しかし、2018年には本格的にリリーフに転向し、36試合に登板、2勝7セーブ9ホールド、防御率2.16の好成績を収め、ファンからは「浦野復活」の期待が一気に高まる。昨年はショートスターターとしてスタートし、780日ぶりの勝利も記録するが、シーズン途中から中継ぎへ。今季はここまで一軍登板の機会はなく、虫垂炎の手術で離脱もしている。ファームでも20試合しか登板できていないことから、本人はプロの世界に限界を感じたようだ。 浦野は「7年間ファイターズでプレーできて本当に幸せでした。思い描いていたプロ野球人生ではなかったですが、たくさんの方の支えがあって、ここまで野球を続けることができました。度重なる怪我や不調により思うようなプレーができなくなり、一軍の戦力になれないと思い引退を決断しました。今までプレーさせてくれた栗山英樹監督、コーチ、裏方さん、トレーナーさん、何よりチームメートのみなさん、本当にありがとうございました。そして、どんな時でも温かい声援を送ってくれたファンの皆様、本当に感謝の思いしかありません。7年間、本当にありがとうございました」と球団を通じてコメントを発表している。 即戦力のルーキーとして入団した右腕は31歳でユニフォームを脱ぎプロ野球に別れを告げた。浦野の通算成績は、100試合登板、投球回数267、18勝13敗7セーブ16ホールド、防御率3.88。(どら増田)
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スポーツ 2020年10月27日 17時00分
元MLB・田澤の指名漏れに「何か絶対ある」元巨人・笠原氏の投稿が物議 “買い手無し”の原因はNPBの圧力?
元巨人・笠原将生氏が、26日に自身のツイッターに投稿。その内容がネット上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。 問題となっているのは、笠原氏が同日午後8時20分ごろに投稿した内容。笠原氏はこの中で、同日のドラフト会議でBC埼玉・田澤純一が指名漏れした件について「田澤純一はNPBに仕返しされたな 全球団に指名しないようにと上から言われてる気がする」、「年齢はもうそう長くない年齢だけど、 実績十分、話題にもなる 絶対育成でも指名したかった球団はあるはず 何か絶対ある」とコメントした。 これまでレッドソックス(2009-2016)、マーリンズ(2017-2018)、エンゼルス(2018)、BC埼玉(2020-)でプレーしている34歳の田澤は、2008年オフにNPBを経ず直接MLB入りしたことが問題となった選手。これをきっかけに、NPBでは海外球団と直接契約した選手は退団後も大卒・社会人なら2年間、高卒なら3年間ドラフトに参加できないとするルール、いわゆる“田澤ルール”(今年9月に撤廃)が策定されたが、笠原氏はこの経緯を踏まえ、指名漏れの裏にはNPBからの圧力があったのではと考えているようだ。 >>元巨人・上原氏、田澤の目前で「なんでドラフトにかけなアカンの」 NPB未経験者の“縛りルール”に苦言<< 今回の投稿を受け、ネット上には「獲得に向け調査書送ってる球団もあるって報じられてたから、どこからも指名されなかったのは驚きだった」、「育成まで含めて指名が無かったのは確かに不自然」、「実績と話題性考えたら指名のメリットありそうなのに」といった反応が多数寄せられている。 一方、「成績考えたらむしろ当然だろ、NPB云々はさすがに勘繰り過ぎ」、「笠原は田澤の独立リーグの成績知らないのか?指名される方が不思議なレベルだぞ」といった反発も複数見受けられた。 「今年7月に日本復帰しBC埼玉に入団した田澤は、MLB時代に『388登板・21勝26敗89ホールド4セーブ・防御率4.12』といった数字をマーク。ただ、独立リーグでは「16登板・2勝0敗・防御率3.94」と今一つでした。現状の成績を考えると上位での指名は厳しいと言わざるを得ませんが、かといって支配下の下位や育成だとMLBで実績を積み重ねてきた本人のプライドに関わる可能性も。入団拒否や獲得後の不振といったリスクを負ってまで田澤を指名するよりは、その分の枠をフレッシュな高卒や即戦力となり得る大卒・社会人に割いた方がメリットが大きいというだけの話だと思いますが…」(野球ライター) 今回指名漏れとなったことについて、田澤本人からのコメントは特に伝えられていない。1球団も買い手がつかなかったという現実を本人はどう受け止めているのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について笠原将生氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/shoki_____
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西武、一軍キャンプ帯同も「松坂は別メニュー」か 渡辺GMの目論見がメンバー編成から判明?
2020年01月16日 11時30分
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DeNA・倉本寿彦、「周りを気にしている立場ではない」6年目の決意
2020年01月16日 11時00分
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2020年01月15日 11時57分
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2020年01月14日 11時44分
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2020年01月13日 09時00分
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.350、22本、106打点…メジャー1年目の日本人野手が残した打撃記録、筒香・秋山は更新なるか?
2020年01月12日 18時00分
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西武・松坂、一軍キャンプ投入は危険? 渡辺GMの意味深発言、昨季未登板の内海とも明暗分かれるか
2020年01月11日 17時30分
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2020年01月11日 11時00分
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2020年01月10日 11時40分