今回の放送で達川氏は、同日に行われ楽天が「4-11」で敗れた楽天対ソフトバンク戦について解説。その中で、同戦に「9番・捕手」でスタメン出場した下妻のプレーに物申した。
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達川氏が問題視したのは、両チーム無得点の3回裏2死二塁の場面で飛び出たプレー。打席のソフトバンク・周東佑京が中前打を放つと、二塁走者・川瀬晃は一気に本塁に突入。中堅・小郷裕哉からの返球を本塁前で捕球した下妻はタッチに行ったもののセーフとなり、その後のリクエスト検証でも判定は覆らなかった。
この場面について、達川氏は「タッチが悪い、下妻は(プレーが)甘いよね」と下妻のプレーをバッサリ。続けて、「捕手が追いタッチになるのは絶対分かるんだから工夫せなアカンよね。もうちょっと三塁寄りにポジションをとらないといけない」と、本塁前では三塁側に位置取りをして捕球・タッチをするべきだったと苦言を呈した。
また、達川氏は「あれだけのセンターのいいプレーを台無しにしちゃダメだ」ともコメント。小郷の返球は素晴らしかったが、下妻の守備がそれを台無しにしたとも指摘していた。
今回の放送を受け、ネット上には「達川が厳しく言ってるけどごもっともだと思う」、「返球的にはアウトのタイミングだった、下妻がもう少し詰めてタッチに行けていれば…」、「こういう細かいプレーができない捕手は使ってほしくない」といった反応が多数寄せられている。
一方、「あれ以上三塁側に体寄せたらコリジョンに引っかかるだろ」、「まともに防いだら反則になるから多少の追いタッチは仕方ない面もある」、「走路塞いだらコリジョンでセーフにされるし、規則ギリギリのプレーだったのでは?」といった反発も複数見受けられた。
「球界では2016年から走者と捕手の衝突を防ぐためコリジョンルールが採用されていますが、このルールについて公認野球規則では『捕手が、ボールを持たずに本塁をブロックするか(または実際に送球を守備しようとしていないとき)、および得点しようとしている走者の走塁を邪魔するか、阻害した場合』規則違反で走者はセーフになると定められています。今回のプレーは下妻の捕球とランナーの突入が同タイミングだったため、あらかじめ三塁側にポジションを取っていたら規則に引っかかっていたのではないかと考えているファンも少なくないようです」(野球ライター)
この試合に敗れ、4位西武に0.5ゲーム差まで迫られた3位楽天。Aクラス死守へ向けては、今回のようなもったいないプレーを1つでも減らせるかも鍵となりそうだ。
文 / 柴田雅人