問題となっているのは、「0-1」と阪神1点ビハインドの2回表1死二塁の場面で飛び出たプレー。打席の阪神・原口文仁は三遊間を破るヒットを放つも、二塁走者のボーアはなぜか三塁への進塁を自重。打球が抜けるか見極めてから走っても間に合うタイミングだったが、ボーアは打球が抜けた後も一貫して二塁にとどまった。
本来なら1死一、三塁となるはずがボーアの自重により1死一、二塁となった阪神は、後続の井上広大が三ゴロ、小幡竜平が中フライに倒れ3アウト。井上の三ゴロは走者が三塁にいれば併殺崩れの間に同点となる可能性もあったが、結局阪神はこの回無得点に終わっている。
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このボーアの走塁に、ネット上には「何だ今の走塁、当たり的に絶対三塁行けただろ」、「打球方向確認してから走っても間に合ったのに酷い怠慢走塁だ」、「打球判断が悪すぎる、首脳陣は懲罰交代させても良かった」といった反応が多数寄せられている。
一方、「ミスが頻発してるから逆に消極的になってしまったのでは」、「先週も走塁ミスしてたし、走ることに関して自信を失っている可能性もある」といったコメントも複数見受けられた。
「今シーズン初来日し阪神でプレーしている32歳のボーアは、ここまで『.248・16本・43打点・78安打』とチーム3位の本塁打をマークしている長距離砲。ただ、その一方で走塁ミスが頻発している選手でもあります。直近のミスとして挙げられるのは10月11日のDeNA戦、2回裏1死一、二塁の場面でのプレー。阪神は打席の小幡が左翼前にライナー性の当たりを放ち、DeNAの左翼・佐野恵太はこれをショートバウンドで捕球。ところが、ノーバウンドで捕球したと勘違いしたボーアは三塁に進塁しないまま封殺され記録は左ゴロに。小幡にとってはヒットを1本失う結果になっています」(野球ライター)
この他にも守備で3つのエラーが記録されるなど選手のミスが複数相次いだ15日の試合について、矢野監督は「今日はそういうのが多すぎた」とため息。敗戦により3位阪神は2位中日と1.5ゲーム差、4位DeNAとは1ゲーム差となったが、選手が集中力を欠いたままではBクラスで終戦という可能性もあるのかもしれない。
文 / 柴田雅人