オリックス
-
スポーツ 2020年12月30日 06時30分
オリックス上位2チームに借金「25」が響いた2020年、真価が問われる来季の中嶋野球
オリックスは2020年も2年連続で最下位になってしまった。 対戦チーム別の成績は次の通りだ。福岡ソフトバンク 5勝17敗2分千葉ロッテ 5勝18敗1分東北楽天 12勝11敗1分埼玉西武 12勝10敗2分北海道日本ハム 11勝12敗1分 数字を見ても分かるように、首位のソフトバンク、2位のロッテに合計「25」もの借金を重ねており、両チームのクライマックスシリーズ(CS)進出に大きく貢献してしまったのは言うまでもない。8月20日の試合後に、福良淳一GMは「今で16勝33敗(4分)ですか。こういうチームじゃないし、もっとポテンシャルの高い選手もたくさんいる。全然、巻き返せる能力があると思っている」との理由で、昨年から指揮を取って来た西村徳文監督に辞任を要請。西村監督は「昨シーズンから監督としてこのチームを率いて、選手たちの成長には手応えを感じていましたが、それを結果に繋げることができなかったのは、指揮官である私の責任です。ファンの皆様のご期待にお応えすることができず、本当に申し訳なく思っています」とのコメントを残して、チームを後にしている。 翌21日からは中嶋聡二軍監督が監督代行に就任。コーチ陣も大幅に入れ替えるなど、チームの立て直しを図ったが、一時は5位に浮上するなど、チームの雰囲気と若い選手を積極的に起用する中嶋野球が浸透し、勢いをつけていったものの、序盤に背負った借金「17」を減らす作業は、シーズン途中にメスを入れただけでは返せないほどの数だったことは言うまでもない。特に同一カードで大きく負け越す流れは、中嶋監督代行になってからも止めることが出来なかった。 120試合を終えたオリックスの借金は「23」。中嶋監督代行体制での借金は「6」だったことは、来シーズンに必ずや繋がると信じたいところ。「二年連続の最下位ですし、悔しいシーズンになってしまいました。(シーズン途中から指揮を取ったことについて)自チームの戦力の把握はできていたと思いますが、他球団全チームの能力、戦い方全てを見ていたわけではなかったので、そこに関しての難しさは感じました」と話す中嶋新監督だが、2人のタイトルホルダーを輩出したことについて、「吉田正尚、山本由伸に関しましては成績も内容も素晴らしかったと思います。それをチームの勝利に結び付けられなかったということですよね。彼らが悪いという意味ではなく、チームとしての問題だと思います。正尚はいつも打ってくれていましたよね。由伸もいつも相手を圧倒的に抑えてくれていましたし、もっともっと楽に勝たせられるようにしたかったですよね」としっかりと労っている。 来シーズンは早速、結果が求められる中嶋野球。優勝争い、CS争いを最後まで繰り広げられるチーム作りが急務である。(どら増田)
-
スポーツ 2020年12月26日 11時00分
議論飛び交う楽天・ロメロのオリックス復帰、実は正しい判断だった? 近年相次ぐ“出戻り”とは一線を画すワケは
NPBではこれまでオリックス(2017-2019)、楽天(2020)でプレーし、4年間で「406試合・.269・93本・255打点・399安打」といった成績をマークしている助っ人打者のロメロ。20日、そのロメロが来季オリックスに復帰することが決定的と複数メディアが報じた。 昨季限りでオリックスを退団し今年1月に楽天に入団したロメロは、今季「103試合・.272・24本・63打点・97安打」といった数字を残すも12月2日に楽天を自由契約に。報道によるとオリックスは自由契約後、本格的にロメロの獲得調査を進め、20日までに大筋合意に至ったという。 >>楽天・石井監督、1年限りでの辞任を覚悟?異例の新戦力補強は優勝をもたらせるのか<< 2017~19年にかけ69本塁打を記録した助っ人の復帰報道を受け、ネット上には「今季はなかなかいい数字だったし素晴らしい補強になるのでは」、「前回の所属時は故障ばかりしてたから仮に復帰しても信用できない」といった反応が多数寄せられている。一方、一部では「オリックスって今回のロメロみたいな出戻り復帰多くない?」、「ロメロ含めたらここ10年で3、4回目くらいじゃないか?」といったコメントも見られた。 球界では退団後の助っ人が年数を経て、再びその球団に復帰するケースはそれほど多くはない。ただ、オリックスに関しては今回のロメロを除いても、ここ10年で3回元助っ人が出戻り復帰を果たしている。 2010年シーズン途中の7月にBCリーグ・群馬からオリックスに入団したカラバイヨは、同年途中から2011年にかけ「40試合・.242・7本・18打点・30安打」と振るわず同年限りで戦力外に。翌年からは米独立リーグ(2012)、BC・群馬(2013-2014)でプレーを続けていたが、2014年にBCリーグで三冠王に輝いた打棒にオリックスが再注目。翌2015年2月の春季キャンプで入団テストを受けた上で同月16日に3年ぶりの復帰を果たした。 ただ、2015年シーズンのカラバイヨは5月までは11本塁打をマークしたが、6月以降はわずか1本塁打しか打てず最終成績は「64試合・12本・35打点・56安打」と今一つの数字に。結局、同年限りで再びオリックスを退団する結果となっている。 2009年1月に楽天から移籍してきたフェルナンデスは、同年9月の試合中に相手打者の打球を顔面に受け左頬骨を骨折した影響もあり「117試合・.261・15本・47打点」と数字を残せず1年限りで退団。その後はメキシカンリーグ(2010,2013)、西武(2010-2011)、楽天(2012)と国内外の球団を渡り歩き、2013年シーズン途中の7月にオリックスに4年ぶりの復帰を果たした。だが、復帰後は「25試合・.188・1本・4打点・15安打」とほとんど数字を残せず同年限りで自由契約となっている。 チームが前身のブルーウェーブ時代だった2002年に初来日し入団したセギノールは、「89試合・.204・23本・47打点・57安打」と打撃の確実性を欠いたため1年で退団。その後ヤンキース(2003)、日本ハム(2004-2007)、楽天(2008-2009)、米独立リーグ(2010)でプレーを続けた後、2010年シーズン途中の6月に実に8年ぶりに古巣へ復帰した。 44本塁打をマークし本塁打王に輝いた2004年から2009年まで、6年連続で2ケタ本塁打をクリアしていた。しかし、オリックスでは「11試合・.189・0本・3打点・7安打」と1本も本塁打を打てず、またしても1年限りでチームを去る結果となっている。 直近の3名はいずれも失敗に終わっているオリックス助っ人の出戻り復帰だが、この3名はいずれも復帰直前はNPB以外の球団でプレーしていたため復帰後、適応に苦しんだという見方ができる。だが、ロメロはNPB他球団からの移籍で今季もある程度数字は残しているため、3名のような末路をたどるリスクは低いだろう。 また、直近の3名が全員3シーズン以上のブランクを経て復帰しているのに対し、ロメロは1シーズンでのスピード復帰となる。最後にオリックスでプレーした2019年当時の同僚もまだ多くチームに在籍しているため、プレー面以外での適応にも障壁はなさそうだ。 今季のオリックスはチーム打率(.247)、本塁打数(90本)がリーグ4位、得点数(442得点)がリーグ最下位と攻撃力に大きな課題があることが浮き彫りとなっている。出戻り復帰を果たし来季に臨むロメロは果たしてチームの救世主になることができるだろうか。文 / 柴田雅人
-
スポーツ 2020年12月21日 10時55分
オリックスが新人発表会見!3位の来田涼斗「開幕一軍、打率3割」を目標に掲げる
オリックスは19日、大阪府内のホテルで『新人選手発表会見』を開催した。例年であれば、300人のファンクラブ会員を会場に入れて開催されるこの会見。今年は新型コロナウイルスの影響で、無観客に。球団関係者、マスコミ、選手の家族だけが集まる形で行われた。 会見の冒頭、湊通夫球団社長が「歴史的なドラフト(と言われるよう)になってほしいと思う」と選手たちにエールを送ると、中嶋聡監督は「2年連続最下位は、ここにいるメンバーは関係ない」と高校生が中心ながら、ドラフトで指名した選手たちが新たな「戦力」であることを強調。監督就任後、初の公開会見だったこともあり、監督自身も緊張していたようだ。 支配下で指名された選手の中で、高校生とは思えぬ猛アピールをしたのが、明石商業高からドラフト3位で指名された来田涼斗外野手だ。オリックス・バファローズJr出身の来田は「小さい頃からの夢が叶ったという事と、もう1つの夢であるバファローズのユニフォームを着て試合ができるように、早く一軍に上がれるよう頑張りたいです」と語ると、自身のアピールポイントとして「積極的な走塁と長打力が持ち味だと思っています。1番バッターでチームの勢いをつける事が出来る選手になりたいです」とリードオフマンの座を狙っていく気持ちを明らかにした。 目標にする選手を聞かれると、「吉田正尚選手のようなパワフルなバッティングをめざして、日本を代表するような選手になれるように頑張ります」と同じ外野手である吉田正尚の名前を出した。また、来田は「開幕一軍、1年目から打率3割」を目標に掲げており、近年の高校生は比較的「現実的」なコメントをする選手が多い中、この発言はかなりインパクトがあった。2011年の後藤駿太以来となる高卒で開幕一軍、開幕スタメンまでを視野に、合同自主トレと春季キャンプで猛アピールしてもらいたい。 プロで対戦したい選手は「教育実習で高校に来られたときに球を見て、すごいなと思った」という埼玉西武の松本航。松本と対戦するには一軍に上がるしかないだけに、来田にとってはこれもモチベーションの1つになっているのだろう。(どら増田)
-
-
スポーツ 2020年12月15日 17時00分
巨人・岩隈、楽天入りに義父は関係無かった? オリックス入りを頑なに拒んだ真相は…「やりたい気持ちにはなれなかった」
元楽天監督で野球解説者の田尾安志氏が14日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、今季限りで現役を引退した巨人・岩隈久志がゲスト出演。2004年オフに消滅した近鉄から楽天入りした真相を明かした。 岩隈は同年オフに近鉄と合併したオリックスと、新規参入した楽天の間で行われた「分配ドラフト」でオリックス側のプロテクト枠(25名)に入っていたが、一貫してオリックス入りを拒み続け最終的には金銭トレードで楽天に移籍。今回の動画ではオリックス拒否の姿勢を貫いた理由を語った。 プロ5年目・23歳だった2004年、所属球団の近鉄がオリックスに吸収合併され消滅。同時に楽天が球界に新規参入してきたため、「新規参入する球団で新たな気持ちでやりたかった」と心機一転を図りたかったのが一番の理由だったと岩隈は明かした。 NPBでは同一企業が複数球団を保有することは野球協約に違反するため実現の可能性はほぼなかったが、「近鉄が(オリックスに)買収(される)という話ならば、同じチームメイトとやるわけだから(オリックス入りに)何の支障もなかった」という岩隈。ただ、吸収合併に伴う分配ドラフトでオリックス側が同僚をバラバラに散らせたこともあり、最後まで「オリックスでやりたい気持ちにはなれなかった」という。 条件面だけを見ればオリックスの方が好条件だったというが、それでも楽天入りを選んだ岩隈。楽天初代監督の田尾氏が岩隈の義父に当たる広橋公寿氏を一軍守備走塁コーチとして招へいしていたこともあり当時は「義父に気を遣ったのでは?」との見方もあったが、岩隈は「お義父さんも『自分の思った気持ちの方向に進んでやるといい』と言ってくれた」と義父は関係なくあくまで自分の意思を貫いた結果だと語っていた。 岩隈はこの他にも楽天初年度の2005年シーズン中に感じていた苦労や、2019年から2年間プレーした巨人で行っていた若手へのアドバイスなどについて動画内で語っている。 >>巨人・岩隈、「カネにうるさいヤツ」非難された過去ポスティング決裂の裏にあった真相とは<< 今回の動画を受け、ネット上には「カネや名誉じゃなく仲間を最も重視してたのは知らなかった」、「楽天側には磯部(公一)、吉岡(雄二)、(川口)憲史とか結構近鉄の主力が流れてたからその影響もあったのかも」、「実力のある同僚を確保してその他は楽天に押し付けたオリックス側の姿勢にも思うところがあったんだろうな」、「オリ側がプロテクト枠で近鉄戦士を多めに確保してたらまた話は違ったんだろうか」、「義父が移籍に影響っていう当時の見方は間違ってたんだな」といった反応が多数寄せられている。 オリックス入りに難色を示し続けたことから、当時は中日、巨人、阪神も獲得を模索していた岩隈。当時から約16年後に明かされた真相に驚いたファンも多かったようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について田尾安志の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCujKx9MOD0zja02WXkDAwwA
-
スポーツ 2020年12月09日 11時45分
中嶋オリックス、コーチングスタッフ決定!一、二軍の肩書きを撤廃!
オリックスは8日、来シーズンのコーチングスタッフを発表した。今シーズンは開幕が延期になったこともあり、中嶋聡監督代行が監督に就任した以外の正式な組閣に関しては、発表がここまで見送られていた。 オリックス2021年のコーチングスタッフは次の通りだ。※印は新任(配置転換は除く)▼一軍監督中嶋聡 ▼二軍監督小林宏 ▼ヘッドコーチ水本勝己※▼巡回ヘッドコーチ中垣征一郎▼野手総合兼打撃コーチ小谷野栄一▼育成総括コーチ別府修作▼投手コーチ高山郁夫能見篤史(選手兼任)※岸田護入来祐作※▼打撃コーチ梵英心※辻竜太郎松井佑介※小島脩平※▼内野守備走塁コーチ風岡尚幸高口隆行▼外野守備走塁コーチ田口壮佐竹学▼バッテリーコーチ齋藤俊雄山崎勝己※▼育成コーチ平井正史由田慎太郎鈴木昂平▼ブルペン担当補佐飯田大祐※▼メンタルコーチ酒井勉 まず目につくのは、一軍と二軍のスタッフを監督以外、振り分けていないことだろう。これは今シーズン途中から、二軍監督だった中嶋監督代行が昇格したことにより、「吉田正尚と若月以外は二軍で一緒にやっていた」という強みを生かして、二軍で調子がいい選手や、一軍に昇格しても適材適所で使われなかった選手が、中嶋体制のもと活躍したことが大きいと思われる。 春季キャンプが行われる宮崎では、一軍と二軍の練習施設が隣接していることもあり、宮崎に移ってからは選手の行き来が増えるというメリットがある反面、一軍と二軍で指導法が違うなど、戸惑う選手も少なくなかったのは事実で、「効率化」を追求する中嶋新監督の意向に沿ったチーム作りをするためにも、コーチの肩書から一軍、二軍を外すことで、共有していくことになるだろう。他球団にはない新たな試みが、中嶋オリックスの幕開けになりそうだ。 今シーズンを以って現役生活にピリオドを打った松井佑介、小島脩平、山崎勝己、そして去就が注目されていた飯田大祐が入閣。来年2月の春季キャンプでは、コーチ陣も含めて、活気ある光景が見られることだろう。(どら増田)
-
-
スポーツ 2020年12月09日 11時15分
オリックスが阪神を退団した能見篤史の獲得を発表!近藤大亮、西浦颯大は育成契約
オリックスは8日、阪神を退団した能見篤史投手を獲得したと発表した。投手コーチも兼務する。背番号は今年まで東明大貴がつけていた「26」。 能見は鳥取城北高から大阪ガスを経て、2004年にドラフト自由枠で阪神に入団。2005年から今年まで16シーズンに渡ってタテジマのユニフォームに袖を通し、阪神の顔として活躍。今年はリリーバーとして34試合に登板、1勝0敗、4ホールド、1セーブ、防御率は4.74の成績を残している。41歳の左腕は40代の投手としてのシーズン最多登板数記録を更新中。オリックスでは、選手としては単年契約するとともに、投手コーチの兼任も発表。今年まで一軍のブルペン担当だった小松聖投手コーチはスカウトに異動する見込み。 オリックスが本拠地としている大阪・京セラドーム大阪は、阪神時代も春夏の高校野球で兵庫・阪神甲子園球場が使用出来ない時期などに主催試合を開催しており、問題ないだろう。オリックスでは、来シーズンから増井浩俊が先発に専念することもあり、ブルペンで投手陣の精神的な支柱になる存在が比嘉幹貴だけになっていた。山田修義、齋藤綱記、富山凌雅と左腕のリリーバーが揃ってはいるが、齋藤、富山が成長するためにも経験豊富な能見の存在は大きい。 投手コーチとしては、若い選手が主体となっているオリックス投手陣にどんな指導をしていくのかも気になるところ。福良淳一GMは「今年はトライアウトからは獲らないと思う」と自由契約組の中でもトライアウトに挑戦する選手の獲得には否定的だったが、コーチ兼任が可能な能見は戦力になると判断したようだ。入団会見は近日中に行われる。 またこの日、難病指定されている両側突発性大腿骨壊死症と診断された西浦颯大外野手、トミージョン手術を受けた近藤大亮投手と育成契約を締結したことも発表され、西浦は「契約していただき、球団には感謝しています。競技復帰はかなり難しいと言われましたが、恐怖心も落ち込むこともありませんでした。この病気で競技復帰した人がいないなら自分が最初になってやろうと思っています」と笑顔を見せながら前を向いていた。近藤は「これからもやるべきことをしっかりとやって、前に進んで這い上がります」と再来年の完全復活を誓った。(どら増田)
-
スポーツ 2020年12月09日 11時10分
来季の阪神はブルペン陣の崩壊不可避? 関西球団の明暗分けるか、能見放出で失った“トラの財産”とは
元阪神・能見篤史投手のオリックス入りが決定した(12月8日)。16年間のプロ生活で培われた“トラの財産”も同時に流出したと言っていい。 >>チェン獲得の阪神に「無駄金に終わる」冷ややかな声も?貴重なローテ級左腕の補強に疑問符がつくワケは<< まもなく午後1時になろうとしていたころだった。オリックスの球団施設がある大阪市・舞洲に自家用車で現れた。待ち構えていたマスコミを一瞥し、そのまま施設内へ。1時間以上が経過した後、“猛牛軍団の能見”が正式に誕生した。「将来の指導者候補」「若手の手本」なる話はすでに出ていたが、いきなり、「兼任投手コーチ」となるという。異例の待遇ではあるが、「コーチ・能見」の高評判は以前から聞かれていた。オリックスが「投手・能見」を正しく判断したとも言えそうだ。 「2013年のWBC後、各球団で『能見ブーム』が起きたんです。日本代表に選ばれた能見も、普段は会話のできない他球団の投手たちと談笑をしていました。その時、各投手が持ち球の変化球の握り方を教え合って…」(球界関係者) 他球団の投手がもっとも興味を示したのは、能見のフォークボールの握り方だったという。大多数の投手が白い革部分を人差し指と中指で挟んでいたのに対し、能見は一方の指を縫い目に掛けていた。そうすると、ボールが落ちる時にも若干の変化が生まれ、揺れながら落ちるイメージになるという。 他球団投手は“能見式フォークボール”を持ち帰り、ちょっとした流行になったそうだ。 「本人も言っていましたが、口数の多い方ではありません。聞かれたら答えるみたいな。でも、説明の仕方が上手で、惜しみなく色々なことを教えてくれます」(前出・同) ペナントレースに突入すれば、侍ジャパンの仲間たちもライバルとなる。それでも、「結果で勝負しよう」という姿勢になれるのは、能見の人柄だろう。 阪神情報に詳しいプロ野球解説者の一人がこう続ける。 「若い捕手の教育係も矢野燿大監督から任されていました。先発とリリーバーのコンディション作りの違いについても、明確に説明できます。近年、阪神の救援陣が好成績を残しているのは藤川球児、能見というお手本がいて、彼らのアドバイスもあってのこと」 こうしたベテランの話を聞いていると、投球に関する知識がオリックスに流れていくのは必至だ。 また同日、オリックスは来季から正式に一軍指揮を執る中嶋聡監督のコーチ陣営も発表している。中嶋監督の要望らしく、コーチはあえて一軍と二軍の区分をしない異例の体制となった。ペナントレースに入れば、一軍帯同と二軍担当に別れるが、状況によってはコーチを入れ換えることもありそうだ。 「能見は主にリリーフで使っていくとのことです。そうなると、兼任コーチの能見がブルペン管理を任されるのもありそう」(前出・関係者) 救援投手陣のテコ入れがオリックスの強化ポイントだった。リリーバー、ブルペン管理。来季は多忙となりそうだが、「将来の指導者候補」を次々と切り捨てていく阪神は本当に大丈夫なのだろうか。(スポーツライター・飯山満)
-
スポーツ 2020年12月08日 11時20分
オリックス・田嶋の保留は異常事態の前触れ? 他球団にも影響か、羨望を集めた“大盤振る舞い”をやめたワケは
厳冬査定、契約保留の理由は、コロナの影響だけか? オリックスバファローズの田嶋大樹投手が契約更改に臨んだが、保留した。(12月7日)。今季の推定年俸1800万円からの昇給提示は間違いなさそうだが、「もう少し話す時間が必要なので」と、交渉後の会見では終始、ムッとした表情を浮かべていた。 この田嶋の保留は、他球団にも影響しそうだ。 >>抗議文まで送られた中日首脳の暴言、まだマシだった?選手を“クズ”呼ばわり、ファンを激怒させた球団フロントの問題発言<< 「チームは2年連続の最下位。新型コロナウイルス禍で試合数も減り、厳しい査定になるのも分かりますが、オリックスだけはそうならないとの見方もされていました」(ベテラン記者) 昨年のちょうど今頃のことだ。12球団は契約更改を行っていたのだが、どの球団でも聞かれたのは「オリックスが羨ましい」の声。理由は、簡単だ。チームは最下位に沈んだというのに、ほとんどの選手がアップ提示となり、メジャー通算282本塁打の大物、アダム・ジョーンズ外野手の獲得など“リッチな話”ばかりが聞こえていたからだ。 「お隣の阪神は、とくにボヤいていましたよ。オリックスのどの選手が昇給したという話が入ってくる度に驚いて、『オレたちは3位なのに、減給』とボヤいていました」(在阪記者) オリックスの契約保留者は、田嶋で2人目。12月3日に中継ぎの澤田圭佑投手もダウン提示を受けて保留した。「野球協約が定める減額制限に近いダウン提示」(関係者)だったらしいが、澤田は9月に故障離脱している。「かわいそうだけど、仕方ない」の声も聞かれた。しかし、田嶋は違う。山岡泰輔、山本由伸の二枚看板が故障でチームを離れても、唯一、ローテーションを守り抜いた。先発投手の中で“故障ナシ”は、田嶋だけである。 「オリックスは成績を上げた選手には、しっかりと昇給させるチーム」(プロ野球解説者) 田嶋が保留したのは、その上がり幅が納得できなかったからであり、「好成績=昇給確実」というこれまでのチームカラーとも異なってくる。 「大盤振る舞いだった昨年の更改で、田嶋は数少ない減給組でした。17年ドラフト1位のメンツもあるのでは」(前出・プロ野球解説者) 山岡は田嶋の1年前のドライチ、山本は山岡と同じ16年ドラフト組だが、4位。プロ野球の世界では年齢ではなく、入団した年度で先輩・後輩が決まる。山岡に対しては同じドライチとしてのライバル心があり、“先輩”だが、年下で下位指名ながらもすでに侍ジャパン入りした山本にも「負けたくない」の思いは強く持っていたのではないだろうか。 「選手寄りの査定をするオリックスが厳しい提示をしたということは、他球団も容赦なく年俸を落として来るでしょう」(前出・ベテラン記者) コロナ禍による試合数の削減、無観客試合の期間もあり、チケット収入、グッズや球場内飲食の収入も激減した。新型コロナウイルスは先発ローテーションを死守したドライチのメンツまで潰してしまったようだ。(スポーツライター・飯山満)
-
スポーツ 2020年12月07日 10時50分
オリックス、D2位の元、3位の来田と仮契約!「日本を代表する選手になる」
オリックスは、ドラフト2巡目で指名した中京高の元謙太(げんけんだい)外野手、同3巡目で指名した明石商業の来田涼斗(きたりょうと)外野手の2選手と仮契約を終えた。 元を担当した谷口悦司スカウトは「走、攻、守すべてのレベルが高く、走る姿を見ただけで身体能力の高さを感じさせる。ユニフォーム姿、立ち居振る舞いからもスター性を感じる。ここぞという場面でも力が発揮できるメンタルの強さも魅力の好素材」とスター性も感じたようだ。 仮契約を終えた元は「仮契約を終えて、改めてプロ野球選手になったという実感が強くなりました。これからもっと練習をして、しっかりと準備をしていきたいと思っています。自分のアピールポイントは気持ちを全面に出したプレーと打球の飛距離です。プロではとにかく活躍することが目標です。チームの勝利に一試合でも多く貢献して、将来的には吉田正尚選手のような日本を代表する選手になれるように頑張ります!」とプロでの飛躍を誓った。背番号は退団したアルバースがつけていた「27」で、野手の背番号に。 また、来田を担当した乾絵美スカウトは「野球に対する情熱、熱い気持ちを持ち、負けず嫌いで、とことんやり抜く強さも兼ね備える。将来的には、チームを代表する選手だけでなく、トリプルスリーも狙える逸材」と近未来の戦力として評価。小学6年生時には、オリックス・バファローズJr.で活躍したという縁がある選手だ。 仮契約を終えた来田は「仮契約を終えて、実感が湧いてきましたし、また一段と気持ちを上げて練習に臨んでいかなければいけないなと思いました。オリックスは若い選手か多くて、これからもっと強くなっていくと思うので、その中で自分も高い目標を持ってやっていきたいです。将来的には吉田正尚選手のような球界を代表する選手になりたいと思っています!トリプルスリーをめざして頑張ります!」とトリプルスリーの達成を目標に掲げた。背番号は引退した小島脩平がつけていた「38」となった。 オリックスは、1位指名の山下舜平大投手も含めた上位3選手の前評判がかなり高いだけに、近未来の猛牛軍団を担う選手になることを期待したい。(どら増田 / 写真は球団提供)
-
-
スポーツ 2020年12月03日 20時30分
オリックス選手が監督の指示に何度も反発!「なんで僕がDHなんですか」伊原元監督が手を焼いた主力打者を明かす
元西武で野球解説者の石毛宏典氏が2日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元西武、オリックス監督で野球解説者の伊原春樹氏がゲスト出演。オリックス監督時代に手を焼いた選手を明かした。 今回の動画で伊原氏は2004年に務めたオリックス監督時代について、前年途中まで約2年間同チームを率いていた石毛氏と共に振り返りながらトーク。その中で、柔道女子48キロ級で五輪2連覇(2000シドニー、2004アテネ)を果たした柔道家・谷亮子の夫としても知られる谷佳知からたびたび反発されたエピソードを語った。 >>ソフトB・中村の弔い打で思い出す、巨人・谷の“号泣満塁弾”「先に逝かれて本当に悲しくて…」急逝の盟友に捧げた魂の一打<< 動画内で具体的な日時は明かされていないが、2004年シーズン中のある時期に谷が肘や肩を痛めていたという伊原氏。前年に「.350・21本・92打点・189安打」で最多安打のタイトルを獲得するなどチームの主力だった谷の負担を軽減するため当分DHで起用することにし、報道陣の前でもこの考えを口にしたという。 すると、伊原氏を取材した記者から伝え聞いたのか、谷は翌日伊原氏の元を訪れ「なんで僕がDHなんですか」と反発。伊原氏は「誰が(谷に)喋ったんだろう?」と疑問を抱きつつも、DH起用は負傷を考慮したものだと説明し納得させたという。 また、伊原氏はDH起用だけでなく、バントの指示を巡っても谷に反抗されたことがあると告白。伊原氏によると、谷にバントのサインを出す可能性を考慮しある試合前の練習中に「バントをしっかり練習しておけよ」と指示したところ、谷から「僕は(これまで)1回もバントのサインを出されたことがないからできません」とまさかの“NG”を食らったという。 これに伊原氏は「できませんじゃないだろう」と面食らったが、「お前みたいにバッティングがうまい選手はバントも絶対できる」、「(試合展開によってはバントを)やる時もあるだろうからしっかり練習しておけ」と説得すると意外にも谷はすんなり納得。それ以降はしっかりとバントの練習をするようになったため、伊原氏は試合でも実際に何度か谷にバントのサインを出すことができたという。 「(谷は)ちゃんと説明して動機づけをしてやればスッと(指示を)受け入れる選手だった」という伊原氏。反発が多かったのは、わがままだったからというわけでは決してないと語っていた。 伊原氏はこの他にもオリックス監督就任の際に石毛氏から受けた後押しや、2002、03年に率いていた西武とオリックスの違いなどについて動画内で語っている。 今回の動画を受け、ネット上には「谷がそんな反抗的な態度とってたのは知らなかった」、「当時の谷は寡黙で職人肌という印象が強かったから伊原さんに噛みついていたのは意外」、「伊原さんの話を聞く限り、谷はわがままというよりはストイック過ぎたって感じがするな」、「指示を単に受け入れずに、理由や根拠をちゃんと理解した上で取り組むという姿勢は見習いたい」といった反応が多数寄せられている。 現役時代はオリックス(1997-2006,2014-2015)、巨人(2007-2013)でプレーし、「.297・133本・741打点・1928安打」といった数字を残した47歳の谷。何気ない指示でも「なぜ?」、「どうして?」と根拠を問う姿勢もまた、これだけの成績を残せた一因なのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について石毛宏典氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC9uwO3E7TohCjf1X3zU_kOw
-
スポーツ
オリックス西村監督、Wエース・シート打撃登板の裏で鈴木優の2軍紅白戦好投を評価
2020年02月18日 11時00分
-
スポーツ
オリックス西村監督、新入団のジョーンズ選手と雑談「BsGirlsと踊ってもいいかと言ってた」
2020年02月17日 11時00分
-
スポーツ
オリックス、紅白戦は田嶋&荒西&山崎福&張が好投も投手陣に明暗…
2020年02月14日 11時10分
-
スポーツ
オリックス西村監督「確実性を求める」春季キャンプメンバー発表
2020年01月27日 11時15分
-
スポーツ
オリックス今年のほっと神戸は『がんばろうKOBE』BW復刻!
2020年01月24日 11時50分
-
スポーツ
オリックス、今年のオープン戦は京セラドーム10試合!関東の試合はなし
2020年01月09日 17時30分
特集
-
少年隊・錦織、東山ジャニーズ新社長就任に意味深投稿? 植草とのYouTubeもストップ、現在の活動は
芸能ネタ
2023年09月18日 12時00分
-
ジャニーズ最大のタブー? 嵐メンバー4人と“男女の仲”報道、セクシー女優の死【芸能界、別れた二人の真相】
芸能ネタ
2023年09月17日 12時00分
-
-
Snow Man向井、ジャニー氏お小遣い秘話が拡散? グループ不仲説の真相は<実は不仲?【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月16日 12時00分
-
一転しジャニーズ契約継続なし、モス広告Snow Manの顔を紙で隠した画像が拡散「イジメ」「涙出てきた」ファン怒り
芸能ニュース
2023年09月13日 18時00分
-
株上げた井ノ原快彦、年下に嫌われていた? 森田剛から「嫌い」緊張関係続く<芸能界【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月10日 17時00分