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オリックス上位2チームに借金「25」が響いた2020年、真価が問われる来季の中嶋野球

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中嶋新監督

 オリックスは2020年も2年連続で最下位になってしまった。

 対戦チーム別の成績は次の通りだ。

福岡ソフトバンク 5勝17敗2分

千葉ロッテ 5勝18敗1分

東北楽天 12勝11敗1分

埼玉西武 12勝10敗2分

北海道日本ハム 11勝12敗1分

 数字を見ても分かるように、首位のソフトバンク、2位のロッテに合計「25」もの借金を重ねており、両チームのクライマックスシリーズ(CS)進出に大きく貢献してしまったのは言うまでもない。8月20日の試合後に、福良淳一GMは「今で16勝33敗(4分)ですか。こういうチームじゃないし、もっとポテンシャルの高い選手もたくさんいる。全然、巻き返せる能力があると思っている」との理由で、昨年から指揮を取って来た西村徳文監督に辞任を要請。西村監督は「昨シーズンから監督としてこのチームを率いて、選手たちの成長には手応えを感じていましたが、それを結果に繋げることができなかったのは、指揮官である私の責任です。ファンの皆様のご期待にお応えすることができず、本当に申し訳なく思っています」とのコメントを残して、チームを後にしている。

 翌21日からは中嶋聡二軍監督が監督代行に就任。コーチ陣も大幅に入れ替えるなど、チームの立て直しを図ったが、一時は5位に浮上するなど、チームの雰囲気と若い選手を積極的に起用する中嶋野球が浸透し、勢いをつけていったものの、序盤に背負った借金「17」を減らす作業は、シーズン途中にメスを入れただけでは返せないほどの数だったことは言うまでもない。特に同一カードで大きく負け越す流れは、中嶋監督代行になってからも止めることが出来なかった。

 120試合を終えたオリックスの借金は「23」。中嶋監督代行体制での借金は「6」だったことは、来シーズンに必ずや繋がると信じたいところ。「二年連続の最下位ですし、悔しいシーズンになってしまいました。(シーズン途中から指揮を取ったことについて)自チームの戦力の把握はできていたと思いますが、他球団全チームの能力、戦い方全てを見ていたわけではなかったので、そこに関しての難しさは感じました」と話す中嶋新監督だが、2人のタイトルホルダーを輩出したことについて、「吉田正尚、山本由伸に関しましては成績も内容も素晴らしかったと思います。それをチームの勝利に結び付けられなかったということですよね。彼らが悪いという意味ではなく、チームとしての問題だと思います。正尚はいつも打ってくれていましたよね。由伸もいつも相手を圧倒的に抑えてくれていましたし、もっともっと楽に勝たせられるようにしたかったですよね」としっかりと労っている。

 来シーズンは早速、結果が求められる中嶋野球。優勝争い、CS争いを最後まで繰り広げられるチーム作りが急務である。

(どら増田)

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