オリックス2021年のコーチングスタッフは次の通りだ。
※印は新任(配置転換は除く)
▼一軍監督
中嶋聡
▼二軍監督
小林宏
▼ヘッドコーチ
水本勝己※
▼巡回ヘッドコーチ
中垣征一郎
▼野手総合兼打撃コーチ
小谷野栄一
▼育成総括コーチ
別府修作
▼投手コーチ
高山郁夫
能見篤史(選手兼任)※
岸田護
入来祐作※
▼打撃コーチ
梵英心※
辻竜太郎
松井佑介※
小島脩平※
▼内野守備走塁コーチ
風岡尚幸
高口隆行
▼外野守備走塁コーチ
田口壮
佐竹学
▼バッテリーコーチ
齋藤俊雄
山崎勝己※
▼育成コーチ
平井正史
由田慎太郎
鈴木昂平
▼ブルペン担当補佐
飯田大祐※
▼メンタルコーチ
酒井勉
まず目につくのは、一軍と二軍のスタッフを監督以外、振り分けていないことだろう。これは今シーズン途中から、二軍監督だった中嶋監督代行が昇格したことにより、「吉田正尚と若月以外は二軍で一緒にやっていた」という強みを生かして、二軍で調子がいい選手や、一軍に昇格しても適材適所で使われなかった選手が、中嶋体制のもと活躍したことが大きいと思われる。
春季キャンプが行われる宮崎では、一軍と二軍の練習施設が隣接していることもあり、宮崎に移ってからは選手の行き来が増えるというメリットがある反面、一軍と二軍で指導法が違うなど、戸惑う選手も少なくなかったのは事実で、「効率化」を追求する中嶋新監督の意向に沿ったチーム作りをするためにも、コーチの肩書から一軍、二軍を外すことで、共有していくことになるだろう。他球団にはない新たな試みが、中嶋オリックスの幕開けになりそうだ。
今シーズンを以って現役生活にピリオドを打った松井佑介、小島脩平、山崎勝己、そして去就が注目されていた飯田大祐が入閣。来年2月の春季キャンプでは、コーチ陣も含めて、活気ある光景が見られることだろう。
(どら増田)