春季キャンプ第3クール最終日
▽13日 宮崎・清武SOKKENスタジアム
紅白戦(6回制)
白6-3紅
オリックスは13日、春季キャンプ第3クール最終日を迎え、紅白戦を行った。
今回は、紅白ともに先発ローテーション候補の6投手が2イニングずつ登板するとあって、投手陣の仕上がり具合に注目が集まる紅白戦となった。
白組先発の田嶋大樹、紅組先発の荒西祐大は、ともに2回を無失点に抑える好投。西村徳文監督は「きょう荒西が悪くなかったので、23日のオープン戦先発、3イニングで行こうと本人に伝えます。(荒西は)いいというか、それだけ期待しているということですよね。田嶋は3番手に来てもらいたい」とコメント。ここまで安定を見せている田嶋は、このまま行けば山岡泰輔、山本由伸とともに開幕ローテーション入りする可能性が高い。荒西は「(向かっていく姿勢を) 去年の終盤から、そういうのが見えていて、紅白戦でも維持してくれている。そういうものを出して打たれるならば、大丈夫ということですよね」と西村監督の評価が高いことから、対外試合の内容を見て判断することになりそうだ。
2番手は白組のK-鈴木が2回3失点、紅組の榊原翼が2回6失点の大乱調。榊原は2度目の登板でいずれも結果を残せなかったが、西村監督は「次がないわけではない」と語り、榊原にまだチャンスを与える考えを明らかにしており、榊原も「球は来ているので、あとは気持ちの問題。切り替えます」と前を向いた。もともと尻上がりに調子を上げる選手だが、今年は投手も野手も仕上がりが早い選手が多いのも事実。榊原は焦らず次回の登板に向けて調整し、今年も開幕ローテーションに食い込んでもらいたい。
野手では、西浦颯大が前回の紅白戦から4打席連続安打の大アピール。西村監督は「西浦は前回も2本打って、きょうも打っているわけですから。選手も必死に取り組んでくれている」と高評価。この日、“らしい”バッティングを披露した後藤駿太とのレギュラー争いが過熱するだろう。西浦は「今は球が見えている」と話しており、今後は課題を一つずつクリアしていくとのこと。
3番手は白組が張奕、紅組は山崎福也がそれぞれ登板し、2回を無失点に抑えた。張はローテーション候補に踏みとどまり、ロングリリーバーとしても期待が出来る福也は、四球が目立った前回とは違って、力みのないピッチングで、テンポの良さが目立っていた。次回の紅白戦は天候を考慮して、16日の予定を前倒し、15日の朝10時から行われる。
(どら増田)