まず、林は「嫌な人ほど年収が高くなる理由」を解説。「良い人より、嫌なヤツの年収は100万円高い。短期的に見ると、嫌なヤツのほうがうまくいく研究はたくさん示されている」とし、「懸命に働くより(偉い人に)ゴマをするほうが効果的」と説いた。
林は「『お世辞を言ってもいつかはバレる』というが、実際にゴマをすることが、どのくらい効果があるのか研究した人がいる。その結果、どんなに見え透いたゴマすりでも、ゴマをすることに効果があった」と下手なゴマすりであっても役に立つと説明。「ゴマはすり続けたほうが、効果は絶大なんです」と続け、スタジオ内を驚かせた。
ネット上では「確かに口がうまい人のほうが出世してる」「やっぱり仕事はコミュ力だな」「良い人が損をするのはガチ」など、林の主張に共感する意見が多く寄せられた。
先日、ビジネスマンへの豊富な取材経験のある、ノンフィクション作家でジャーナリストの松浦晋也氏が、自身のツイッターで現代社会の「出世」について語っていた。
松浦氏は「過去30年以上の取材生活で何度か見た、『一番無能な奴が、無能故に仕事を割り振られず、その結果失敗せずに、自分は有能だという意識のままに昇進してトップに立ってしまう現象』って、ほんとなんとかならんもんかな、と思う。」とツイート。減点主義考課って、一番ダメなのが一番偉くなったりするんだよ、と、仕事ができない人ほど出世する可能性が高い旨の投稿をし、ネット上で大きな反響を呼んだ。
「働き方改革」の必要性が叫ばれているが、「長時間労働」と「女性の働きやすさ」ばかりに主眼が置かれている。
もちろん、この2つは早急に改善すべきだ。ただそれ以上に、仕事ができる人がきちんと評価されるような人事制度も検討していく必要がありそうだ。
記事内の引用について
松浦晋也氏の公式twitterより
https://twitter.com/ShinyaMatsuura