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レジャー 2011年04月23日 17時59分
一発逆転! 仲町通のここが抜きどころ(4/24) 皐月賞
◆東京11R 皐月賞◎ナカヤマナイト○サダムパテック▲フェイトフルウォー△ダノンバラード△オールアズワン△オルフェーヴル 今年の桜花賞は、エルフィンSから直行したマルセリーナが中63日、クイーンCから直行したホエールキャプチャが中56日と“久々”の2頭がワンツーを決めた。以前からクラシックでも久々を克服する馬はいたが、ワンツーは珍しい。もちろん馬の力量もあろうが、調整技術の進歩抜きには得られない結果だろう。これまでの常識的な(?)ローテーションでなくとも力を発揮できれば、早めに権利を確保して本番を目標に調整するという流れが主流になるのかもしれない。共同通信杯V以来、70日ぶりの実戦となるナカヤマナイト本命。前走後に放牧に出して疲れを取ったことが功を奏し、「稽古でも折り合いがついて落ち着きがある」と気性面の成長が著しい。実績的に勝って不思議のない馬であるし、桜花賞の結果との連動を期待してみたい。なんだ、皐月賞も久々の馬かよ、ってな具合で。相手には1番人気が予想されるサダムパテック。前走・弥生賞を8分程度の仕上がりで勝った力量はこのメンバーでもV最有力。また、舞台が府中に替わった点もこの馬には大きなプラス材料。馬場状態絶好の開幕週だけに先行馬の前残りにも注意を払いたく、“久々”京成杯以来となるフェイトフルウォーあたりの前残りがあると配当的に妙味。その他、ダノンバラード、オールアズワン、オルフェーヴルあたりを抑えておきたい。【馬連】流し(5)軸(2)(4)(12)(14)(18)【3連単】フォーメーション(4)(5)→(4)(5)(14)→(2)(4)(5)(12)(14)(18)<プロフィール>仲町通(なかまち・とおる)在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。
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レジャー 2011年04月23日 17時59分
フローラS、バウンシーチューンが鬼脚爆発させ快勝
オークストライアル「フローラステークス」(GIII・芝2000メートル、23日東京・17頭)は後方から進出した、単勝9番人気のバウンシーチューン(三浦 皇成騎手)が道悪馬場も何のその、メンバー最速の鬼脚を爆発させ快勝。本番へ名乗りを挙げた。2分3秒3。 アタマ差2着に単勝15番人気のマイネソルシエール(柴田 大知騎手)、さらに、クビ差3着のピュアブリーゼ(内田 博幸騎手)までが本番の優先出走権を獲得した。単勝1番人気に推された、ダンスファンタジア(横山 典弘騎手)は13着と惨敗に終わった。 バウンシーチューン(父ステイゴールド、母リーインフォースト)の三浦 皇成騎手、田島 俊明調教師ともフローラSは初勝利。「払戻金」 単勝(8)2,690円 複勝(8)780円(1)4,320円(5)210円 枠連(1)(4)6,290円 ワイド(1)(8)2万1,850円(5)(8)1,600円(1)(5)8,920円 馬連(1)(8)10万3,540円 馬単(8)(1)16万1,550円 3連複(1)(5)(8)17万9,170円 3連単(8)(1)(5)113万1,690円*レース結果については、必ずJRA公式発表でご確認ください。
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レジャー 2011年04月23日 17時59分
四位騎手1300勝達成
四位 洋文騎手(栗東・フリー、38歳)は、23日の京都競馬10R「メルボルントロフィー」(ダ1200メートル)でエアティアーモに騎乗し1着となり、JRA通算1300勝を達成した。中央競馬史上18人目、現役9人目。 重賞勝利は67勝(うち、GIレース14勝) 四位騎手「1300勝はあまり意識していませんでしたが、ここまで、よく勝ったなという思いもありますし、もうちょっと勝てたんじゃないかという気持ちもあります。ただ、元気で毎週競馬場で競馬が出来ているのが幸せだと思います。素晴らしい競走馬、素晴らしい人達に恵まれて本当に幸せだと思います。今後も次の1勝、次のレースを全力投球で頑張っていきたいと思います。今日は、こんな天気の悪い中、たくさんのファンの皆様が来場して頂いてありがとうございます。今後も頑張りますので、応援よろしくお願いいたします」
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社会 2011年04月23日 17時59分
東京電力の年収2割削減案浮上も、この危機的状況でボーナスが出る怪
東京電力が社員の年収を約2割削減させる方向で、労働組合と交渉に入ったことが明らかになった。福島第1原発事故で、巨額の被害賠償金の支払いが必要となるための措置だ。 これだけを聞くと、「給料2割もカットされて大変だな〜」と同情する向きも多いだろう。実際、まだ給料が安い若手社員にとっては、かなりの痛手となるのは間違いない。ただ、問題なのは、あくまで「年収2割削減」であって、「月給2割削減」ではない点。その内容は給与を約5%、夏冬各2カ月分ほど出ている賞与を各1カ月分ほどにカットするというもの。つまりは、この危機的状況でも、ちゃっかり賞与が支給されるというのだ。 東電社員の平均年収は約760万円。賞与が夏冬各2カ月分とすると、月給47万5000円、賞与各95万円の計算となる。これが、月給45万1250円に、賞与が各47万5000円に減ることになる。本来、賞与は会社の業績に比例して支給されるもの。業績が悪ければ、ゼロでも致し方ないところ。 被害賠償金は数兆円規模になると見られ、東電だけで支払うことは困難で、国の支援、つまりは国民の税金が投入されることは避けられないだろう。その上、沖縄電力を除く、全国の電力会社が電気料金を値上げすることで、賠償金の捻出を図る案も浮上している。つまりは、賠償金支払いで国民が痛みを負うことになりかねない。 東電単独では到底支払えない状況下で、社員はちゃっかり賞与をもらうのはいかがなものか。原発被害を受け、失業、事業や農業、漁業の廃業に追い込まれる人も多いだろう。被害者は収入の途を断たれ、加害者は減額とはいえ賞与をもらうなんて不条理ではないのか。むろん、加入員約3万3000人といわれる労働組合が存在する以上、会社の意向通りにはいかないのは理解できる。 しかし、事情が事情。会社の存続にかかわる問題だ。国や国民支援がなければ、東電は倒れる。賞与は全額カット、年収ではなく「月給2割削減」くらいのことをしなければ、国民理解は得られないのではなかろうか。ただし、原発事故現場にて命懸けで作業に当たっている社員には、優遇してあげるような人情もほしいものだ。(蔵元英二)
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トレンド 2011年04月23日 17時59分
『義風堂々 前田慶次酒語り』第1巻、『花の慶次』を大胆に再構成
武村勇治が『月刊コミックゼノン』で連載中の歴史漫画『義風堂々!! 直江兼続 前田慶次酒語り』第1巻が、4月20日に発売された。『義風堂々』は原哲夫の人気漫画『花の慶次 雲のかなたに』のスピンアウト作品で、原作者に原と堀江信彦が名を連ねる。前田慶次の莫逆の友・直江兼続の人生を描く。 もともとは『義風堂々!! 直江兼続 前田慶次月語り』と題して『週刊コミックバンチ』で連載されていた。晩年の慶次が若い頃の兼続の人生を語るという形式で、新発田重家の乱の鎮圧までを扱った。兼続は前田慶次に会う前であり、基本的に本編で慶次は登場しない。 掲載誌を『月刊コミックゼノン』に移した『酒語り』では、慶次と兼続が酒を飲みながら、二人が出会った後の出来事を昔語りする。『花の慶次』の出来事を、兼続を主人公として再構成する。『花の慶次』ファンにとっては懐かしさもある内容である。 前田慶次は原哲夫作品において最も成功したヒーローである。圧倒的な強さだけでなく、清々しい性格が周囲を魅了する。原哲夫の代表作と言えば『北斗の拳』であるが、キャラクターのインパクトは主人公のケンシロウよりも、ラオウを筆頭とする脇役陣が強い。『北斗の拳』の世界観を継承した『蒼天の拳』の主人公・霞拳志郎の性格は、ケンシロウよりも慶次の影響を受けたものになっている。 そのような慶次を『義風堂々』の本編に登場させることは作品の魅力を向上させるが、難しさもある。『花の慶次』の兼続は慶次の莫逆の友であり、理解者であったが、対照的な存在でもあった。傾奇者の慶次に対し、兼続は常識人であり、慶次と比べると優しさや甘さがあった。それ故に『花の慶次』では慶次が主人公として引き立てられた。一方、『義風堂々』では兼続自身が慶次の存在に近い。そこに慶次を登場させるならば、二人の傾奇者が存在するようなものになり、両者を共に輝かせるという技量が求められる。 この巻では兼続と慶次の最初の出会いと「佐渡攻め」のエピソードが収録されている。最初の出会いは『花の慶次』とは全く別の話である。共に上杉家家臣の揉め事を発端とするが、登場人物も設定も異なる。『花の慶次』では対立する側も最後には「いくさびと」の心意気を理解して大団円となるが、『義風堂々』では義のない人間を冷たく切り捨てた。 兼続には兜の前立ての文字「愛」を現代的に解釈して優しいイメージが付されがちである。しかし、兼続には「死者を生き返らせろ」と要求する人の首をはねて閻魔大王への死者としたというトンチが効いているが残酷なエピソードも伝えられている。『義風堂々』の兼続も自らがモットーとした「義」の苛烈さを描いている。 次巻に続く「佐渡攻め」は『花の慶次』を踏襲するものの、佐渡の国人の背後には豊臣秀吉や前田利家の陰謀があるという設定が加えられた。『花の慶次』では慶次にやりこめられる小人として描かれた利家も、上杉家の視点では越後や佐渡を狙う有力大名という脅威になっている。そのような利家の存在が、上杉家の佐渡攻めに慶次が参戦する意味を強める。『花の慶次』を大胆に再構成した『前田慶次酒語り』の展開に注目である。(林田力)
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社会 2011年04月23日 17時59分
俳優・森永健司がひったくりで逮捕! 父は元プロ野球首位打者で広島監督、妻は元美人プロレスラー
警視庁捜査3課は、4月22日、ひったくりの容疑で、俳優・森永健司容疑者(46)を逮捕した。 逮捕容疑は8日午後8時15分頃、東京都世田谷区下馬の路上で、自転車で帰宅途中の同区内の女性公務員(63)をオートバイで追い抜きざまに、前かごから現金約7万5000円などが入ったバッグをひったくった疑い。防犯カメラに写ったオートバイの画像などから、森永容疑者が浮上した。 森永容疑者は容疑を認め、「役がないときは生活費をひったくりで補っていた。20件くらいやった」と供述しているという。同課では昨年11月以降、世田谷、目黒区などで、計約45万円の被害があると見て調べる。 俳優・森永健司といわれても、その名を知る人はほとんどいないだろう。しかし、出演作品は映画「沈まぬ太陽」「アウトレイジ」、ドラマ「龍馬伝」(NHK)、「はぐれ刑事純情派」(テレビ朝日)、「サラリーマン金太郎」(テレビ朝日)、「八大将軍吉宗」(NHK)など著名な作品も多く、脇役としては重宝されていたのかもしれない。 今回、森永容疑者の逮捕で、はからずもクローズアップされてしまったのが、父と妻。父・森永勝也(故人)は広島、巨人でプレーした元プロ野球選手。62年には首位打者を獲得。74年には広島の監督を務めた。ユニフォームを脱いだ後は、当時人気番組だった「プロ野球ニュース」(フジテレビ)の名解説者として活躍。オールドファンにはおなじみだ。森永容疑者も、父の影響で野球を始め、甲子園に出場経験もある。没後18年、よもや息子の犯罪で、再び、その名が表に出るとは思っていなかっただろう。草葉の陰で泣いているに違いない。 一方、妻は元プロレスラーのエデン馬渕。今や伝説となった団体、ジャパン女子プロレスに入門した馬渕。“アイドルレスラー”キューティー鈴木と並ぶ美人レスラーとして期待されたが、ケガが多く短期間で引退した。ジャパン女子はジャッキー佐藤、神取忍、風間ルミ、デビル雅美、ダイナマイト・関西、尾崎魔弓らを擁した全日本女子プロレス(崩壊)の対抗勢力。消滅後は関西らのJWP女子プロレス、風間らのLLPWに分裂した。 犯罪はこのように、家族をも巻き込んでしまう。森永容疑者には、残された家族のためにも更正することを望みたい。(ジャーナリスト/落合一郎)
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スポーツ 2011年04月23日 17時59分
記録達成の重圧か? 小笠原の不振で思い出される『打順変更の悪夢』
巨人・小笠原道大(37)がおかしい。通算2000本安打へのカウントダウンはすでに始まっているが、阪神との3連戦を終えた時点での打率は1割5分2厘…。“誤審騒動”に揺れた20日の同対戦では小笠原自身も当事者となり、際どいタイミングだったショートゴロが「セーフ」になる“幸運”を掴んだ。本人は「良い方向に行くきっかけになれば」と“前向きに捉えよう”としていたが、翌21日は4打数ノーヒット。本来の打撃を完全に見失っている。 「この不振は暫く続きそう。試合前の打撃練習でもゲージ(打撃ネット)から出ない打ち損じが多いし。彼らしくないですよね」(ライバル球団スコアラー) 記録達成への重圧か? 精神的にもタフな選手であり、『環境』に振り回されないタイプではないのだが、昨年オフから開幕に掛け、チームにおける『小笠原の役どころ』が二転三転したのも本当のようである。 「当初、原(辰徳)監督は小笠原を『一塁手』としてだけではなく、5番バッターとして固定しようともしていました。でも、阿部(慎之助)の故障離脱もあって…」 巨人情報に詳しいプロ野球解説者がそう言う。守備の要(捕手)・阿部慎之助(32)は開幕直前の4月5日、右足を故障して長期欠場に追い込まれた。その阿部が復帰するまでの間、小笠原が『代理キャプテン』に任命されたのは既報通りだが、阿部欠場の影響はそれだけではなかった。 原辰徳監督(52)は近未来打線と称し、『1番・長野、3番・坂本』の打順をテストしてきたが、その打順の最重要どころとなるのは『5番バッター』だと思っていたという。 「他の打順を軽視しているわけではないが、原監督は『5番最強論者』なんです。学生時代、打撃力の強いチームに在籍した影響だと思われます」(前出・同) その是非はともかく、3、4番のすぐ後ろに控える5番が高い数値を残せるタイプなら、打線の繋がり、得点能力は確かに倍増する。その重要どころを小笠原に託すつもりで、『5番打者』の解釈で少し食い違いがあったようだ。原監督は『5番最強論者』だから、求めたのは一発、小笠原は日本ハム時代の稲葉篤紀のように「繋ぐタイプ」だと思ったという。 「打順によって打ち方を変えるタイプではない」という関係者も多かったが、 「フルスイングは小笠原の代名詞でもあります。そのバットの軌道が小さくなっている」(前出・プロ野球関係者) と、指摘する声も聞かれた。 「小笠原でも記録達成の重圧は感じているはず。名球会入りした大御所も、多かれ少なかれ、記録達成の直前は不振に陥っています」(前出・ライバル球団スコアラー) 巨人関係者にすれば、一過性の“直前スランプ”であってほしいはず。かつて、原監督には打順変更でその持ち味を潰してしまった失敗例が1つだけある。1番打者の仁志敏久を「2番」に変更した02年シーズンだ。 変則日程により、巨人は22日から週末に公式戦を行わない。その間、小笠原がリフレッシュできなければ、「02年シーズンの失敗」を重ねて見る旨はさらに強くなるだろう。(一部敬称略)
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その他 2011年04月23日 17時59分
やくしまるえつこNEWシングルは両A面仕様で5月25日発売!
やくしまるえつこの5月25日に発売されるNEWシングルは、TVアニメ『電波女と青春男』のEDテーマ曲である『ルル』と、謎に包まれた新曲『ときめきハッカー』の両A面仕様であることが発表された。 収録曲は『ルル』と『ときめきハッカー』、それぞれのoff vocal ver.、『ルル』のTVサイズver.と、『ときめきハッカー』(EOG only)という謎のトラックの計6曲。 また、CDジャケットも公開。今回もやくしまるによるイラスト、グルーヴィジョンズによるデザインで、顔に何かをつけた眠そうな少女(ルルちゃん)がお布団型の帯にくるまっている。 スペシャル蓄光ジャケット仕様で、暗闇で何かが浮かび上がる仕掛けとなっている。やくしまるえつこ「ルル/ときめきハッカー」2011/05/25発売1,200円スターチャイルド KICM-1340【収録内容】1:ルル2:ときめきハッカー3:ルル(off vocal ver.)4:ときめきハッカー(off vocal ver.)5:ルル(tv-size)6:ときめきハッカー(EOG only)
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トレンド 2011年04月23日 17時59分
【書評】『安土往還記』辻邦生著
日本史の謎といえばすぐに名前が挙がるのが本能寺の変。明智光秀の野望説から、「国体」を守るため織田信長を討ったとする考えまで論考は絶えない。小説『安土往還記』(辻邦生)は、創作という手段を用いて、明智光秀の心に迫っている。 『安土往還記』はまず、宣教師と共に日本に来た船乗りの男の記録という形式が特徴的だ。イタリア人の男は元将校だが、ジャングルでの戦いで苦い経験をし船乗りに身を落としていた。 男が九州に到着したのは1970年。信長は、北の浅井・朝倉連合軍、南の三好軍に挟まれていた。石山本願寺や甲斐武田の動向も予断を許さず、堺は傭兵を雇って信長に敵対姿勢を示していた。つまり、信長は苦境に陥っていたのだ。 男は宣教師と共に、キリスト教の保護を訴えるため、岐阜の信長に会いに行く。しかし、混乱する情勢のもと、堺で足止めをされていた。そこで、比叡山があるという北方に異様な炎と煙を見た。男は焼き討ちを知った人々の恐慌ぶりを目の当たりにしても事態を冷静に見つめ、むしろ、「窮地に立つ大殿のとった作戦の大胆さと決断の早さ」に称賛の念を抱いた。男は、危険を乗り越えて、なんとしても信長に会おうと決意した。 やがて、鉄砲やピストルの扱いに慣れていた男は信長の軍事顧問の立場になった。信長軍の装弾訓練や、三段構えの鉄砲隊の編成、のちに毛利水軍を壊滅させた鉄板装甲船の設計に関わる。しかし、男が戦場に出ることはなく、『安土往還記』には戦の描写はほとんどない。武田信玄の西征に際しても、徳川軍の興廃をかけた正面衝突には触れず、あとになって、なぜか突然に武田が軍を返したことを聞き知っていた。 しかし、いっぽうでは、男は信長から求められ、地球儀を回しながらヨーロッパや、インドや、アメリカ大陸の話をしていた。先入観や価値判断を加えることなく耳を傾ける信長は、日蝕の仕組みを聞いて「理にかなっている」と満足する。 男は、信長が自分たち外国人を庇護する理由を、「大殿に対して、なんらの偏見も先入主もなしに、一個の人間として対処し、話しあうことができたからではなかったか」と回想している。信長は「無神論者」だが、「大殿がフロイスやオルガンティノに好意を持ったのは、彼らが、自ら信じるもののために、身命を賭して、水煙万里の異邦にまで来て、その信念を伝えようとした熱意であり、誠実さであった」と感じ取っていた。 男は、信長の周りにいる部将たちとも交流を深めていく。羽柴秀吉や明智光秀など一部の臣下をのぞいて、「和を乞い、帰順を示す相手を斬殺しなければならぬ理由を見いだせなかった」部将たちに囲まれた信長の孤独を感じていた。秀吉と光秀が毛利との戦いに出征してからは、いっそう、信長の表情が暗く、そして、厳しくなったと記録している。 『安土往還記』は本能寺の変でクライマックスを迎える。光秀の思い詰めた顔を回想する男の興奮も最高潮に達していた。(竹内みちまろ)
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トレンド 2011年04月23日 17時59分
【今行く映画館】三浦しをん原作の直木賞受賞小説を、豪華キャストで映画化。『まほろ駅前多田便利軒』
年齢性別を問わず、幅広い読者層に人気の作家、三浦しをん原作の直木賞受賞小説を、瑛太、松田龍平の今をときめく実力派若手俳優二人の主演により映画化。『ゲルマニウムの夜』『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』で現代に生きる若者の苦悩を色鮮やかに描き、世界中から注目が集まる大森立嗣監督が、ユーモラスで温かい人間ドラマに仕上げた。 東京郊外に位置するまほろ市で便利屋を営む多田(瑛太)のもとに転がり込んできた、同級生の行天(松田龍平)。自称コロンビア人の娼婦(しょうふ)ルル(片岡礼子)をはじめ、二人は便利屋稼業を通して奇妙な客たちの人生に深くかかわっていく。何事にも慎重な多田と学生時代と人柄が変わった行天。「誰かに必要とされるは誰かの希望になる事。」など行天の口から飛び出す言葉に、多田の何かが揺れ動く。バツイチで希望を失った男二人が、生きることの幸せを見出すまでを描く。 瑛太、松田龍平に加え、片岡礼子、鈴木杏、本上まなみ、柄本佑、梅沢昌代、松尾スズキ、高良健吾、岸部一徳の豪華キャストが様々な場面で顔を出す。オーディションで選ばれた横山幸汰の少年由良役も微笑ましいが、大森立嗣監督の実父で舞踊家の麿赤兒、実弟で人気俳優の大森南朋がそれぞれ個性的な役で出演。映画ファンにとっても貴重な一作だ。映像に馴染みの良い、主題歌はくるりの『キャメル』。『まほろ駅前多田便利軒』4月23日より新宿ピカデリー、有楽町スバル座、渋谷ユーロスペースほか全国にて公開(公開劇場の営業時間、上映時間などをお確かめの上お出かけください)監督・脚本:大森立嗣出演:瑛太、松田龍平、片岡礼子、鈴木杏、本上まなみ、横山幸汰、柄本佑、梅沢昌代、大森南朋、松尾スズキ、麿赤兒、高良健吾、岸部一徳配給:アスミック・エース(C) 2011「まほろ駅前多田便利軒」製作委員会公式HP<http://mahoro.asmik-ace.co.jp/>
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