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社会 2012年04月14日 11時00分
“嫌われ者”野村ホールディングス「消滅」秒読み(1)
金融界の重大関心事だった増資インサイダー疑惑が、ついに「事件」として炸裂した。市場の番人の異名を取る証券取引等監視委員会が3月21日、大型の公募増資に絡んで内部情報に基づくインサイダー取引を行ったとして、中央三井アセット信託銀行に課徴金を課すよう金融庁に勧告したのだ。 課徴金そのものは、不正利益の中から中央三井が得たファンド報酬額に沿って算定されることから、わずか5万円の納付命令にとどまっているが、投資のプロが公募増資のインサイダーで摘発されたこと自体が「前代未聞の大事件。監視委は一昨年の夏以降、執念の内偵の末にやっと摘発にこぎ着けた。当然、次のステップが視野にある」と市場関係者は打ち明ける。 インサイダー取引が表面化したのは中央三井アセットの株式運用担当者。国際石油開発帝石が2010年7月に公募増資を行った際、主幹事を務めた野村證券の営業担当から事前に情報を入手し、国際石油開発帝石株を空売り(保有していない株式を証券会社などから借りて売り、下落してから買い戻して返す投資手法)、運用する海外投資家向けファンドに約1400万円の利益をもたらしたという。 現行法ではインサイダー情報を入手して利益を得た者は処罰の対象となる半面、組織を含めた情報提供者は罪に問われない。しかし、関係者は「情報を漏らしたのが野村の女性営業員」だったことに驚きを隠せない様子で語る。 「証券会社は、企業の増資やM&Aなどを担当する投資銀行部門と、投資家に株式などの売買を勧める営業部門の間に情報の壁を置くほど情報管理を徹底させている。それにもかかわらず、野村の女性営業員が本来ならば知り得ない増資情報を入手し、これを漏洩した事実が明らかになったのは言語道断です。情報管理がルーズだった何よりの証拠で、ことによると他の営業員も関与していた可能性だってある。当然、監視委はインサイダーの闇に切り込むでしょうし、これでパンドラの箱が開いたら野村の信頼は失墜します」 今回のインサイダー摘発に際し、当の野村は「まことに遺憾。当局の調査に全面的に協力する」とのコメントを発表したが、2010年9月に同社が主幹事を務めた東京電力の公募増資を巡っても、大掛かりなインサイダー取引疑惑が囁かれている。 「東電だけではありません。あの当時は日本板硝子、相鉄HDなどでも増資インサイダー疑惑が公然とくすぶり、海外の投資家から『日本はインサイダー天国だ』と非難された。これに危機感を募らせた監視委が解明に向けて調査を開始したのですが、海外のヘッジファンドを含め関係者の口は予想外に堅い。そのため膨大な売買の中からコツコツと疑わしい関係を洗い出し、やっと摘発の第1号にこぎ着けた。従って第2弾、第3弾はもちろん、証券会社に対しても業務改善命令だけでなく、刑事罰の対象にも加えるよう金融庁に働きかけています」(証券記者)
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社会 2012年04月14日 11時00分
ユニクロ銀座店柳井会長の思惑
3月16日、ユニクロ銀座店が鳴り物入りでオープンした。12階建てで売り場面積が約5000平方メートルと、同店舗としては世界最大級を誇る。しかし、運営するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長が「年商100億円が目標」と鼻息が荒い一方、迎え撃つ老舗デパート幹部は冷ややかな感想を漏らす。 「柳井さんは“安売り”という昔のイメージを嫌い『ユニクロは日本を代表する世界的ブランド。銀座店を通じて、そのことを世界にアピールしたい』と力説している。早い話がユニクロの高級ブランド宣言にほかならず、これは高品質を引き下げて我々デパートに真剣勝負を挑んだことを意味する。ところがデパートの売上高は昨年までの15年連続に加えて1、2月とも前年割れが続いている。同じ土俵に上がったユニクロが、これまで通りの快進撃を続けられたとしたら奇跡というしかありません」 確かに、日本百貨店協会が先に発表した2月の全国売上高実績(前年比0.4%減)を見ても、ユニクロのホームグラウンドである衣料品は依然として苦戦続きだ。 「銀座界隈には三越、松屋、松坂屋だけでなくルミネや阪急メンズ館などの強敵もいる。彼らが簡単に白旗を揚げるわけがありません。なまじ柳井会長が銀座店を布石に10年以内に世界一になるとブチ上げた手前、これで返り討ちに遭ったら天下の笑いものですよ」(経済記者) そこは百戦錬磨の柳井会長のこと、秘策を駆使してでも天下に醜態をさらす事態を回避するだろうが、「彼の最大の弱点は腹心と呼べる人材がいないこと」と関係者は打ち明ける。 「かつて玉塚元一社長を更迭したように、彼は超の字がつくワンマンです。世界は自分を中心に回っていると信じて疑わず、部下の忠告に耳を貸すタイプじゃない。だから銀座店が迷走すれば店長以下がどう処遇されるかはおのずと明らか。役員だって会長の前では神経をピリピリさせています」(ユニクロOB) その柳井会長は米経済誌『フォーブス』から日本一の富豪に指名された。さすが、単なる安売り店のオヤジではない。
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レジャー 2012年04月13日 17時00分
アンタレスS(GIII、阪神ダート1800メートル、14日)藤川京子のクロスカウンター予想!
阪神11R、アンタレスSは◎ゴルトブリッツが連覇を狙います。 前走の仁川Sは、スローペースを2番手追走。3角で先頭に立つと、直線では引き離しにかかり、そのまま後続を寄せ付けず3馬身半差で圧勝。重賞2勝馬ですし、オープン特別では力が抜けていましたね。前々走のみやこSでは、競走中に心房細動を発症したため前走時は完調ではありませんでしたが、スムーズな走りで見事に能力を発揮。さすが素質馬です。 今回も前を見ながら好位につけられそうだし、それほどペースも速くなりそうにないので先行抜け出しが濃厚。再び前々で上がり3ハロン35秒台の脚を繰り出せれば連勝のチャンス。この中間も好気配で、状態は前走以上。電光石火のスピードを披露します。(11)ゴルトブリッツ(7)シルクシュナイダー(3)ニホンピロアワーズ(2)トーセンアドミラル(5)ダイシンオレンジ(15)グリッターウイング(16)マイネルオベリスク馬単 (11)(7) (11)(3) (11)(2)3連単 (11)-(7)(3)(2)(5)(15)(16)ゴルトブリッツ 1頭軸マルチ※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。
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芸能 2012年04月13日 15時30分
バラエティ番組で出た“魂のひとこと”(7) 「無茶はええけど、無理はあかん」(濱口優)
よゐこの濱口優といえば、海中で大魚をゲットしたときに発する「獲ったどぉ〜!」で一躍、素潜りの盟主になった。この番組『いきなり!黄金伝説。』シリーズを放映しているテレビ朝日系が今春、スタートさせたのが『濱キス』(毎週水曜深夜)。昨年8月にデビューしたばかりのKis-My-Ft2に濱口が叩きこむ、バラエティスクールだ。 12日にオンエアされたのは、潜水編。特別講師として、自己ベスト115mで、元日本ランキング2位という輝かしい実績を持つオードリー・春日俊彰が出演した。春日は潜水前、必要な三箇条(1)集中力(2)根性(3)冷静な判断を伝授した。 このフリップを目にしたとき、濱口が強調したのは、「バラエティ、無茶はええけど、無理はあかんからな。これはずっと、『いきなり!黄金伝説。』のときから言ってる」だった。 振り返れば濱口は、『いきなり!黄金伝説。』シリーズで何十回も海に潜水し、人並みはずれた肺活量を誇示してきた。最長1分半も潜りつづけることができたのは、素人としては異例である。しかし、深さを競う素潜りと、平行移動の潜水は違う。 そのため、結果は、素潜りクロールで春日が出した「60m」を超えられず、50mにとどまった。運動神経抜群で20代のキスマイ・玉森裕太が29mでドロップアウトしたことを考えれば、十分すぎる数字。40歳・濱口の肉体は、衰えていなかったのだ。 テレ朝で見せる体力。フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』で見せる天然おバカ。単独ライブで顕在化する子ども人気。そして、小倉優子や倉科カナなどと結実しない恋愛なども全部含めて四十路・独身・ハマグチマサルは元気である。(伊藤由華)
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レジャー 2012年04月13日 15時30分
橋本千春の勝馬ピックアップ!(4/14)アンタレスS 他4鞍
☆中山11R「中山グランドジャンプ」(芝4250メートル) 昨秋の中山大障害を優勝、最優秀障害馬に輝いたマジェスティバイオ。前哨戦のペガサスジャンプSを圧勝(5馬身差)した内容から、ここでは役者が一枚上。不動の本命馬だ。 前哨戦を使われ、すべての面で上積みは大きい。どの角度から見ても死角は見当たらない以上、普通に走ってくれば勝てると確信する。当面の相手は、休み明け2戦目で走り頃のクランエンブレム。穴は、破竹の3連勝で阪神スプリングJを制したバアゼルリバー。初の中山コースさえ克服すれば、好勝負必至だ。◎9マジェスティバイオ○3クランエンブレム▲7バアゼルリバー△4アグネスラナップ、8トーセンオーパス☆中山10R「総武ステークス」(ダ1800メートル) 昇級以降、2着(クビ差)、3着(0秒3差)と安定感抜群のドレミファドン。実績、実力ともここでは上位の存在で今度こそ決める。 相手は、まだ底が割れていないオメガスカイツリー。昇級戦のここでも好勝負。台風の目は、マイペースで逃げられそうなルグランヴォヤージ。◎14ドレミファドン○8オメガスカイツリー▲13ルグランヴォヤージ△5タナトス、9コルポディヴェント☆中山12R「鹿島特別」(ダ1200メートル) このクラスの安定勢力、タンジブルアセット。(3)(2)(2)(3)着と惜敗続きだが実力を疑う余地はない。約3か月間の放牧効果も期待でき、プラスアルファは大きい。メンバー構成にも恵まれ、今度こそすっきり勝ち上がるとみた。 上がり馬のナムラドリーミーが相手だが、休み明けの前走(0秒3差2着)が好内容だった、ケイアイヘルメスも好勝負に持ち込みそう。◎5タンジブルアセット○7ナムラドリーミー▲9ケイアイヘルメス△1ナイトオブザオペラ、3ラヴリードリーム☆福島11R「ラジオ福島賞」(ダ1700メートル) ハンデキャッパーが認めた実力馬、スマートルシファー。ここは展開もおあつらえ向きで、逃げ切りの公算が大。相手は、安定感のあるドリームザネクスト。穴なら、休み明け2戦目で走り頃のラヴィンライフ。より持ち味の生きるダートに替わり、直線浮上するシーンは十分考えられる。◎11スマートルシファー○8ドリームザネクスト▲3ラヴィンライフ△2ステキナシャチョウ、10マンボダンサー☆阪神11R「アンタレスステークス」(ダ1800メートル) 前哨戦の仁川Sを圧勝(0秒6差)して勢いに乗る、ゴルトブリッツが昨年(京都コース)に続いて2連覇を達成する。阪神コースも前走の仁川Sを含め2戦2勝と、相性は抜群に良い。相手は、1戦ごとに地力を増しているシルクシュナイダー。穴なら、アイファーソングの逃げ粘り。◎11ゴルトブリッツ○7シルクシュナイダー▲12アイファーソング△2トーセンアドミラル、3ニホンピロアワーズ※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。
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レジャー 2012年04月13日 15時30分
1500円のおこづかい馬券(4/14アンタレスS)
土曜の勝負レースは阪神メインのアンタレスS。ここで結果を出した馬はG1にも参戦してくる可能性が非常に高いですので、ダートファンの僕としては注目度の高いレースです。また、ちょっと自信もあるので今月の成績を左右する大事な1戦。ここで完勝してピストの改造費に充てようと目論んでいます。勝ったお金で何か使用としている時ほど外すのがギャンブルって感じもしますが…。 本命はニホンピロアワーズ。唯一58キロを背負いますが問題無し。過去にも準OPで58キロでも完勝したこともありますし、これまで馬券に絡めなかったのは、トップホースが出走したジャパンカップダートと川崎記念の2度だけ。馬券的にも信頼できるかなりデキる奴です。 対抗はゴルトブリッツ。心房細動後の前走では完勝。トントン拍子で重賞勝ちを果たしただけあって、やっぱり力がありますね。平安Sでは僕の最も愛する現役ダート馬、ワンダーアキュートを負かした馬でもありますし、連対は堅いと見ます。どんな展開であっても、連対もできないようでは負かされたことのあるアキュートが弱いみたいになってしまうので、結果を出してもらわなくては困ります…。 本命・対抗とともに5歳馬、ダート馬は開花が遅めですから、もしかしたら、今後のダートG1はこの2頭のいずれかを狙うのが美味しいかも…。 3番手にはシルクシュナイダー。2戦連続1番人気の期待を裏切っていますが、今度こそ。そして4番手にはインバルコを抑えます。 ということで、勝負馬券は…。馬連(3)-(11)に900円3連輹(3)(7)(11)に500円、(3)(11)(13)に100円 いつも通り合計1500円で勝負です!〈プロフィール〉近藤雄亮:キャリア3年目の若手放送作家。売れっ子作家ではないため安定した生活をするには競馬の成績がカギ。応援宜しくお願いします! Twitterで競馬ネタをつぶやいているのでチェックして頂けたら嬉しいです! アカウントは「@minoru1202」。※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。
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レジャー 2012年04月13日 15時30分
一発逆転! 仲町通のここが抜きどころ(4/14) アンタレスS
◆阪神11R アンタレスS◎シルクシュナイダー○ニホンピロアワーズ▲デスペラード△ゴルトブリッツ△ダイシンオレンジ△グリッターウイング△トーセンアドミラル OP入り後の重賞を含む3戦で大きく崩れていないシルクシュナイダー。ここ2戦は1番人気に応えられずにいるもののレース内容自体は悪くなく、潜在能力からいずれはダート重賞の一つや二つは獲得するだろう。揉まれながら徐々にOPのペースにも慣れてきており、メンバーの揃ったここでも互角に渡り合えるとみる。配当面の妙味もあり今回あたりは買い目だ。相手本線には、58キロが微妙ではあるがJCダートでも大きく負けてはいないニホンピロアワーズの地力に期待。穴馬には、道中のペースに左右されるきらいはあるが、デスペラードの末脚は魅力。上がりがかかるようなら一気の台頭もあって不思議でない。以下、このコース得意の昨年の勝ち馬ゴルトブリッツ、Mデムーロ騎手騎乗で前進の見込めるダイシンオレンジ、昇級初戦でも中山での前走勝ちが着差以上の強い競馬だったグリッターウイング、逃げて成績が安定しているトーセンアドミラルあたりをおさえておきたい。【馬連】流し(7)軸(2)(3)(5)(9)(11)(15)【3連単】フォーメーション(7)→(3)(9)→(2)(3)(5)(9)(11)(15)<プロフィール>仲町通(なかまち・とおる)在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。
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スポーツ 2012年04月13日 15時30分
猫ひろしに暗雲漂う! ロンドン五輪出場取り消しの危機
3月25日、カンボジアのロンドン五輪男子マラソン代表に決まったお笑い芸人・猫ひろし(34=本名・滝崎邦明)の五輪出場が取り消される可能性が出てきた。 国際陸上連盟が猫の出場資格を疑問視し、カンボジア陸連などに説明を求めていることが、4月12日に分かった。 国際陸連は国籍変更に関し、過去に国際競技会で代表経験がない選手について、今年から新たな規定を設けた。国籍取得後1年が経過していない場合は、連続した1年の居住実績、または国際陸連理事会による特例承認のいずれかが必要になったのだ。 このルール改定には、中東諸国がオイルマネーの力でアフリカの有力選手を国籍変更させ、若手選手を青田買いするのを阻止する意図がある。猫には全く関係ない話なのだが、規定が厳格化したことで、それが及んでしまった格好だ。 猫がカンボジア国籍を取得したのは昨年10月。日本でタレント活動もしており、連続した1年の居住実績はないと判断される可能性も高い。そうなった場合、猫が五輪に出るには、カンボジア陸連が特例として申請し、国際陸連から承認を受けるしかない。 しかし、承認を得るには相応の説得力がある根拠がなければならず、カンボジア陸連がその根拠を提示できるかどうかは疑問。国際陸連関係者は「重大かつ意義深い理由がなければならない。門前払いになる可能性もある」としている。 猫は2月5日の別府大分毎日マラソンを2時間30分26秒(50位)で走り、自己記録を大きく更新。ライバルである同国の08年北京五輪代表のヘム・ブンティンの昨季最高タイム2時間31分58秒を上回り、カンボジア代表に選ばれた。今月中旬には正式に代表として発表される予定だったが、土壇場で五輪出場取り消しの危機に直面した。 猫の所属事務所は「カンボジア陸連がどう対応なさるか、待つしかないです」とコメントした。(落合一郎)
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スポーツ 2012年04月13日 14時28分
ミスター長嶋裏切り ナベツネ会長がイチロー「巨人球団社長」密約(1)
巨人の渡辺球団会長がMLB開幕戦で来日したイチロー(38)に打診したのは監督業ではなく、球団社長だった−−。巨人フロントは長嶋専務体制からイチロー政権に移行する!? 「ドブネズミか泥棒猫か知らんが、変な人間が一人いなくなると一体感が生まれる」 開幕前の激励会でV奪回に自信と手ごたえを隠さなかった渡辺恒雄巨人軍球団会長。杉内、ホールトンの2人で30勝、エアポケットになっていた三塁には村田を獲得、下馬評でも巨人のぶっちぎり優勝は不動の評価。ところがどっこい、いざフタを開けてみると…。 3月30日の開幕戦ではヤクルトの石川に9回1死までノーヒットに封じ込まれ、球団史上初の開幕戦完封負けを喫してしまった。戦力では圧倒しているのに、歯車がかみ合わず機能しない。これでは渡辺会長が“ドブネズミ”の後遺症を危惧するのも当然だろう。 その渡辺会長も、エネルギッシュとはいえ、御年85歳。球団の象徴・長嶋茂雄終身名誉監督も76歳と高齢化が進んでいるだけに、巨人軍の将来を託すに足る、新世代の経営者の獲得が急務となっている。 「これまで巨人軍の経営陣にはユニホーム組は介入させず、読売新聞本社首脳で構成されてきた。唯一の例外が専務取締役終身名誉監督の肩書を持つ長嶋茂雄氏。しかし、体調が万全ではなく、あくまで名誉職。実際の球団経営には携わっていない。自然と新聞記者上がりのGMやら球団代表が切り盛りすることになり、先日の失態も生じた。そこで今後は、オーナーはともかく、球団社長はプロ野球のスペシャリストに委ねる方針に舵を切ったんです」(巨人関係者) 見逃せないのは、3月27日に都内のホテルで行われた「渡辺会長×イチロー」会談である。MLB開幕戦のマリナーズ対アスレチックスのレセプションパーティーの席で、渡辺会長はイチローに将来の巨人軍監督を要請したことを明かしたのだ。 「私は選手に徹します」 ナベツネ会長によれば、イチローはこう言って辞退を申し出たが、それでもナベツネ会長はいつになく上機嫌でこう話したという。 「理論的なことをイチロー君に教えられた。とにかく精神的にもすごい男だ。あれほど頭のいい男に会ったことがない。イチローじゃなく、一流だ」
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芸能 2012年04月13日 14時27分
高橋英樹、西村雅彦も大慌て… 九州電力が7番組のスポンサー撤退
赤字幅が広がっている九州電力が、3月末でいっきにテレビ7番組のスポンサーを降りた。 西村雅彦『データソムリエ西村雅彦』(福岡放送など)、高橋英樹『トコトンハテナ』(テレビ九州などテレビ東京系列)や『窓をあけて九州』(RKB毎日放送ほか)、『未来への羅針盤』(九州朝日放送)といった九州ローカルで放送されている番組。 「これだけ多数の番組を、一社のスポンサーがいっきに降りるのは珍しい。それだけ九州地域の電力業界の景気が悪化している証拠」(九州地区の電力関係者) 減益要因は、定期検査に入った原発を再稼働できず、燃料費や他社からの購入電力量が増加したため。これが約3000億円に達し、収益を圧迫している。 決算内容は最悪で、'12年3月期売り上げは1兆4500億円だが、経常赤字が1200億円、最終赤字が1400億円に達する見込み。 '13年3月期の予想は、さらに赤字幅が広がる。売り上げ1兆4000億円、経常赤字が2000億円、最終赤字が2200億円と一歩間違えば“倒産”に近い深刻な状況だ。 番組が突然打ち切られたため、出演者も慌てている。 「高橋英樹にとって、'05年から7年間続いて重要な収入源だった『トコトンハテナ』の打ち切りはかなり痛いはず。これだけでも年間推定5000万円の減収です」(テレビ関係者) 西村雅彦も、経済的打撃は少なくない。 「西村は、それほど儲かるとはいえない単発ドラマと舞台が活動の中心だった。今回打ち切られた『データソムリエ』は貴重な収入源。終われば、年間推定3000万円の“損失”です」(スポーツ紙文化部デスク) この段階で電力会社がテレビのスポンサーから降りるのは当然の流れ、とテレビ関係者は言う。 「電力会社は、もともと番組のスポンサーになる目的が違う。地元では名が知られているし、物品を販売する企業でもなく、名前を売る必要はない。提供理由は、なにかスキャンダルが起きたとき、テレビで報道されないようにするため。だから、景気が悪くなれば広告宣伝費は限りなくゼロに近くなる」(広告代理店社員) 原発停止で、各ブロックの電力会社の番組提供枠は今後激減するのは避けられそうもない。ローカル局にとっては死活問題だ。