高野容疑者は男性と偽って、千葉県木更津市在住の会社員の女性(19)と昨年2月頃から交際。福島と木更津で離れていたが、互いに行き来するなど、遠距離恋愛をしていた。しかし、女性が「本当に男なのか」と不審を抱き、高野容疑者の身分証明書などを確認し、男性ではないことがバレた。5月上旬に女性が別れ話を持ち掛けたが、高野容疑者に「別れるなら殺す」などと脅されたことから、女性は今月20日に同署へ相談していた。
逮捕容疑は1日午前2時40分頃、高野容疑者が女性の自宅を訪問した際、女性宅前で兄の男性会社員(23)に、「会わせろ」と面会を求めたが、断られため、シャツをつかんで破ったり押したりするなどの暴行をした疑い。高野容疑者は「女性と会って話をしたかった」と容疑を認めている。
福島刑務支所は福島刑務所に隣接し、女性受刑者を収容している。支所を管轄する福島刑務所によると、高野容疑者は10年3月に採用され、女性受刑者の警備や生活指導などを担当。事件当日は休暇だった。遅刻や欠勤などもなく、勤務態度はマジメだったという。福島刑務所は「職員の監督を徹底し、このようなことがないように再発防止に努める」としている。
同署の捜査関係者によると、高野容疑者の容姿は「髪はショートだが、男性と間違うことはないと思う」と語っている。
人がどうこういうことではないのだが、相手に性別を偽って交際するのは、いくらなんでもルール違反ではないだろうか。
(蔵元英二)