スポーツ
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スポーツ 2021年07月08日 17時45分
西武・松坂がついに現役引退...YOKOHAMAから羽ばたいた怪物と横浜スタジアム
西武ライオンズは7日「平成の怪物」松坂大輔が今シーズン限りで現役引退すると発表した。 1998年は横浜の年だった。横浜ベイスターズは38年ぶりに日本一に輝き、横浜高校は春夏の甲子園で連続で全国制覇を果たすなど、浜っ子にとって忘れられないメモリアルイヤーとなった。 その年のドラフトの目玉はもちろん横浜高校のエース・松坂大輔。地元ベイスターズと相思相愛の仲だったが、無念にも当たりくじは西武ライオンズの元へ。その後はNPBを代表する大エースとなり、メジャーでもレッドソックスでワールドチャンピオンに貢献するなど大活躍したが、度重なる怪我の影響でNPBに復帰後は輝きは戻らず、無念の引退となった。 高校2年時には横浜スタジアムでの神奈川大会準決勝で、自らの暴投で甲子園出場を逃すなどのストーリーもあり、浜っ子には特別な記憶が残る松坂が、最後にハマスタに登場したのは2018年9月22日。DeNA-中日戦後のG後藤武敏の引退セレモニーで横浜高校の同期、小池正晃コーチと後藤に花束贈呈し、熱い抱擁を交わした後3人でガッチリと握手。その後、後藤がファンの待つスタンドに向け場内一周をする際も、松坂は三塁ベンチで待機し、リリーフカーが近づくと両手を大きく振り、気づいた後藤も手を振り返していたシーンは印象的だった。 セレモニーの最後の胴上げでも、松坂は異例の参加。万感の想いを込め、同期を8回宙に舞わせる姿に、場内からは惜しみない拍手と歓声がとどろいていた。「松坂世代の一員でいられたことに感謝し、引退します!」と後藤も最後のスピーチで名を挙げるなど一瞬、時が1998年に戻ったような雰囲気にハマスタが包まれた。 引退決定により松坂がNPBで横浜スタジアムで登板したのは、西武ライオンズ時代の2006年5月19日の交流戦のみとなった。2018年のドラゴンズ時代はすべてナゴヤドームだったことから、勇姿を見たかった横浜のファンには少々寂しさが残る結果となったが、諦めない心と消えるスライダーは、YOKOHAMAの地に色濃く刻まれている。取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年07月08日 17時00分
ドジャース・筒香にまさかの巨人入りが急浮上? “事実上の戦力外”に「炭谷の放出は布石か」憶測飛び交う
これまで横浜・DeNA(2010-2019)、タンパベイ・レイズ(2020-2021)、ロサンゼルス・ドジャース(2021)でプレーしているプロ12年目・29歳の筒香嘉智。8日(現地時間7日)、その筒香がメジャー昇格が可能な40人枠から外されたことを複数メディアが報じた。 筒香は6月10日(同9日)に右ふくらはぎの張りのため負傷者リスト(IL/10日間)入りし、その後は調整のためマイナーでプレー。ただ、マイナーでは「15試合・.138・3本・7打点」とほとんど結果を残せていなかった。 報道によると、IL入りした野手がマイナーの試合に調整目的で出場できるのは最大20日間で筒香は7日(同6日)にその日数に到達したが、チーム側はマイナーでの成績も加味して40人枠外とすることを決定。“事実上の戦力外”とも呼ばれるこの措置を受けた筒香は引き続きマイナーでプレーするとのことだが、今後メジャー再昇格の機会があるかは不透明な見通しとなっている。 今回の一件を受け、ネット上には「3割とかならまだしも、1割台なら枠を外されるのも当然」、「去年は150キロ超の速球をほとんど打ててなかった(打率.065)けど、その弱点を克服できてないってことなんだろうか」、「そもそもメジャー成績もサッパリ(12試合・.120・0本・2打点)だったし、もう上がり目はないんじゃないか」といった反応が寄せられている。 >>ドジャース・筒香、10年来の弱点を中畑元監督が指摘 「まさか無策だったのか」当時の指導陣への疑問も<< 一方、「仮に帰国なら新助っ人が全滅した巨人が狙うだろう、もう関係者が水面下で接触しているとしても不思議ではない」、「炭谷(銀仁朗/現楽天)の放出は筒香電撃入団の布石だったのか?」、「MLB帰りの山口(俊)が普通にやれてるから、味を占めて筒香にも手を出す可能性はあり得る」と、今後のNPB復帰・巨人入りを予想する声も複数見受けられた。 「一般的に40人枠を外れた選手はマイナーでのプレーを受け入れ再起にかけるか、他球団移籍を模索するために退団するかの2択を迫られるとされています。各報道では筒香はマイナーでのプレーを受け入れる見通しだといいますが、日米の他球団から好待遇のオファーが来た場合は翻意してチームを去ることもあり得ない話ではありません。その有力候補として一部ファンが挙げている巨人は今季獲得した新助っ人のテームズ(4月27日にアキレス腱を断裂し今季絶望)、スモーク(家族が来日するめどが立たず6月17日に退団)が稼働していないこともあり、7日終了時点のチーム打率はリーグ5位(.253)。1.5ゲーム差で追う首位阪神の追撃に向け打線のテコ入れは急務といえますが、その状況の中NPB時代に『.285・205本・613打点』と実績を残している筒香が40人枠から外れたため、巨人は打線強化に最適な人材として筒香に食指を動かすのではと予想する声が強まっています。また、6月10日にMLBからNPB・巨人に復帰した山口は今季マイナーで『5登板・0勝3敗・防御率6.17』とサッパリだった一方、NPBでは『3登板・2勝1敗・防御率1.33』と結果を残しています。捕手の炭谷を7月4日に金銭トレードで楽天に放出し支配下枠が1つ空いたことも筒香獲得への好材料になるのではという見方もされています」(野球ライター) 本職の左翼をはじめ一塁、三塁と複数ポジションを守ることができ、三塁以外に絶対的レギュラーがいない巨人の思惑に合うとみられている筒香。仮にNPB・巨人復帰となれば球界に衝撃が走ることは間違いないが、果たして今後実現することはあるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年07月08日 11時35分
阪神・矢野監督にサイン伝達疑惑の影響か 試合後に見せた“らしくない”態度、近本にもトラブルの後遺症?
「伝達疑惑」の後遺症だろうか。矢野阪神が敵地・神宮球場で迎えた東京ヤクルトとの第14回戦(7月7日)を落とした。敗因は“らしくない”試合運びである。 初回の阪神の攻撃だった。1番・近本光司外野手がレフト前ヒットを放つ。一塁に走る近本は雄叫びを挙げていた。感情を露わにする場面ではない。試合を決める決勝打ならともかく、「昨夜のトラブル」を払拭できていないと感じた関係者は少なくなかった。 >>阪神・佐藤の5三振は「名誉ある記録」? 里崎氏が批判の声に反論、ライバル選手と比較するファンも<< 「次打者の糸原の打席の間、二塁に進みました。スタンドのファンもちょっとざわつきました。近本は両拳を膝の上に置いていました」(スポーツ紙記者) 昨夜の同カードで、二塁走者・近本が左腕を動かし、「相手バッテリー間で交わされたサインを味方バッターに伝えているのではないか」と疑われた。試合前、セ・リーグ幹部職員が改めて「紛らわしい行為はしないように」と、阪神球団に注意していた。しかし、それで一件落着とはならなかったようである。 まず、昨夜の試合後のことだ。矢野燿大監督は共同会見に応じ、試合を総括した。当然、伝達疑惑のことも質問しなければならなかった。矢野監督は紛らわしかったことは認めたが、サインの盗み見は完全否定していた。 普段は聞かれたことに対し、淡々と応えていたが、この時は違った。約3分、一方的に喋り続け、話がいったん途切れると、さらに「だから冷静になって思うと…」とまた喋り始めた。最後に「もういい?」と、記者団に念押しまでしていた。 その“らしくない”様子は、この7日の試合でも続いていた。 4対4の同点で迎えた8回裏、矢野監督がコールしたリリーフ投手は齋藤友貴哉。「勝利の方程式」の一角である岩崎優を温存し、それが裏目に出てしまった。 「数日前、球宴休みを見越して、リリーフ陣にちょっと無理をしてもらうようなことも言っていたんですが」(在阪記者) 代役の齋藤が期待に応えられなかったのは結果論だが、こんな指摘も聞かれた。「岩崎、スアレスの両方とも出場登録されています。最初から投げさせる予定がなかったのなら、投手をいつもよりも多く登録しておくなど準備をしなければ…。いつもの矢野監督は用心深いんですが」(プロ野球解説者) 4回、佐藤輝明選手に20号アーチが出て同点に追いついた。佐藤にホームランが出て、打線が勢いづかなかったのも、いつもの阪神らしくなかった。 先発はソフトバンクから途中加入の二保旭投手。試合前、阪神ベンチには「二保投手が勝てますように みんな」と書いた七夕の短冊が貼られていた。新加入選手を気遣う優しさである。阪神は結束力の高いチームだが、昨夜のモヤモヤも全員で抱えてしまったのだろうか。 神宮球場の周辺は東京五輪の関係で一部道路が通行止めとなり、ファンは最寄り駅まで遠回りをさせられている。交流戦明けに失速した阪神に重なって見えてくる。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年07月08日 11時20分
松坂大輔引退にロッテ井口監督がコメント「私にとっても彼との対戦は印象深い」
埼玉西武ライオンズは7日、松坂大輔投手の引退を発表した。渡辺久信GMは「このような決断に至り、本人も大変悔しい思いをしています。昨年7月に手術を受け、それ以降も『メットライフドームで勝利する』ということを目標に大輔自身、厳しいリハビリに耐えながらここまでやってきました。ライオンズファンに自身の姿を見せることができていない日が続き、体調面もなかなか向上せず、ずっと苦しい思いをしてきたと思います。実際、今年もここまでずっと、球団施設などで毎日復帰に向けて必死にリハビリやトレーニングを重ねる大輔の姿がありました。大輔は現在、体調面、精神面でも決して万全とは言えない状況です。ただ、体調面、精神面が回復した段階で会見という形で、皆さまの前で本人から気持ちを話すことができると思います。今は双方の回復に専念をさせていただきたく、ぜひ皆さまには彼のことを引き続き、温かく見守っていただけますと幸いです」とコメント。松坂の会見は後日行う予定だ。 松坂は西武からメジャーに移籍し、帰国してからは、福岡ソフトバンク、中日を経て2020年から古巣である西武に復帰。復帰会見で「あまり大きなことは言えない。リーグ3連覇、惜しいところで届いていない日本一のために、少しでも力になりたい」、「球も遅くなったし、やりたくないと思っていたボールを動かす投球もしている。昔の(速球派の)イメージを持っている人もいると思うが、今の自分ができる形を100%出してチームに貢献したい」と語り、残り30勝となっていた日米通算200勝については、「難しくない数字だとは思うが、ここ数年を考えると、近くはないと思う。僕自身、終わりというものがだんだん近づいている中で、達成したいという気持ちが強くなってきている。最後まであきらめずに200という数字をめざしてやっていきたい」と話していたが、昨年、脊椎内視鏡頸椎手術を受けたこともあり、西武復帰後は公式戦で登板していない。「このタイミングでまた西武のユニホームを着られることになって、『やっぱり最後はここなのかな』と今は思っている」とも語っていたが、その言葉の通りになってしまった。 千葉ロッテの井口資仁監督は「もう一度、ライオンズの松坂大輔としてマウンドで投げる姿を楽しみにしていましたので非常に残念です。現役時代にはライバルチームのエースということで幾度となく素晴らしい勝負をすることが出来ました。私にとっても彼との対戦は印象深く、心に残っています。日米で大活躍され一時代を築いた投手が引退するということは寂しく非常に残念に思いますが、またこれから始まる第2の人生でも野球界の発展のために頑張ってもらいたいと思います。長い間、お疲れ様でした」と松坂を労っている。(どら増田 / 写真・及川恒平)
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スポーツ 2021年07月07日 19時30分
ソフトB・千賀の大炎上は侍ジャパンのせい?「壊れたら責任取れるのか」追加招集直後の乱調で稲葉監督に批判
6日に行われたソフトバンク対ロッテの一戦。「11-3」でロッテが勝利したが、試合結果以上に話題となったのがソフトバンクのプロ11年目・28歳、千賀滉大の大炎上だった。 >>ソフトB・周東、放心状態でベンチ裏に失踪? カメラに映った異様な光景に「メンタル壊れてる」ミスの影響か、心配相次ぐ<< 4月6日・日本ハム戦中に左足首損傷の怪我を負い翌7日に登録抹消された千賀は、6日試合前の公示で2カ月ぶりに一軍に復帰。そのまま復帰後初登板に臨んだが、初回にいきなり1死三塁のピンチを招くと、中村奨吾にタイムリー二塁打を打たれ先制を許してしまった。 これ以降追加点は許さず2回は三者凡退と立ち直ったかのように見えた千賀だったが、3回は先頭の田村龍弘に三塁打を浴びると、1死後藤原恭大にタイムリー二塁打を打たれ2失点目。続く中村に左安打でつながれ1死一、三塁となった後、マーティンに右犠飛、レアードにタイムリー安打を許し2点を追加された。 千賀はその後2死満塁と再びピンチを招くと、藤岡裕大、田村に連続で押し出し四球を与え6失点目。さらに、荻野貴司に2点タイムリー、藤原にも2点タイムリー二塁打を打たれ、失点が10となったところで工藤公康監督はたまらず降板を決断。「2.2回10失点・被安打9・与四球3」と散々な内容で今季初黒星を喫する結果となった。 千賀の大炎上を受け、ネット上には「怪我明けだし多少の失点はしょうがないと思ってたけど、まさか10点も取られるとは思わなかった」、「球速はそれなりに出てた(最速158キロ)けど、とにかく球がバラついてたな」、「三振が0だったのもマズい、直球も変化球も全く打者に通用してないってことだし」といった反応が寄せられている。 一方、「千賀の炎上は復帰を急かすような招集をかけた稲葉監督にも責任があると思う」、「下での登板で微妙だったのに一軍に上げたらそりゃこうなるよ、稲葉監督が侍ジャパンに呼ばなきゃもう少し調整できただろうに」、「今日の大量失点は故障してるのに稲葉が無理に代表に呼んだせいだ、このまま千賀が壊れたら責任取れるのか」と、侍ジャパン・稲葉篤紀監督への批判も複数見受けられた。 「6月17日に三軍で実戦復帰を果たした千賀は、その後同月29日までに二軍で1試合、三軍で1試合に登板。この3試合では「12回3失点(自責2)・防御率1.50・被安打11・与四死球6」と制球の不安定さを露呈していたのですが、工藤監督は同月30日に『本人がいけますとなればぼくらはゴーです』と、一軍復帰の時期は本人に委ねる意向を口にしたことが伝えられました。その後、7月5日に稲葉監督が『先発はもちろん、WBCで中継ぎを経験していることも大きな武器』というコメントとともに、千賀を東京五輪に臨む侍ジャパンに追加招集することを発表。千賀は発表翌日の6日に一軍復帰しましたが、同日の試合で大炎上を喫しました。こうした流れから、ファンの間では千賀は一軍で投げるにはほど遠い状態でありながら、追加招集への責任感から無理を押して工藤監督に一軍復帰を訴えたのではという見方があります。また、一軍昇格や炎上のきっかけを作ったとして、追加招集の決断を下した稲葉監督への不信感を強めているファンも少なからず見受けられます」(野球ライター) 試合後、工藤監督は「彼でなければ早めに(交代)というところも考えたかもしれないが、投手コーチもまさかというところで、なかなか動けなかった」と、千賀が乱調から立ち直る可能性を捨てきれず交代が遅れたと語ったことが伝えられている。次回登板についても白紙とのことだが、稲葉監督は10失点の大炎上をどのように受け止めているのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年07月07日 17時30分
巨人から楽天に移籍の炭谷銀仁朗「楽天は球場と選手の一体感が凄かった」
東北楽天ゴールデンイーグルスは5日、読売ジャイアンツから金銭トレードで獲得した炭谷銀仁朗捕手の入団会見を行った。 炭谷は「トレードは初めての経験でバタバタしましたけど、移籍に関しては1回FAしていますので、もともと13年間やっていたパ・リーグですし、一緒に現役時代を過ごした選手も多いということで、すんなり(チームに)入っていけるのかなという気がしています。戸惑いもなく、やってやろうという感じで、今はいます」とまだ少し落ち着かないようだが、埼玉西武時代のチームメイトが多いこともあり、あまり心配はないようだ。 イーグルスのイメージについては「西武時代に仙台の球場でアウェイで戦っていた時は、球場と選手の一体感が凄かったですし、球場の雰囲気は、対戦チームとしては、やっぱり嫌なものがありましたね」と語り、西武でもチームメイトだった石井一久GM兼監督のイメージを聞かれると、「今は『監督』と『選手』という立場ですけど、現役時代は『先輩』『後輩』として、プライベートでも可愛がってもらいましたし、『いいお兄ちゃん』って感じでした。その石井監督が今監督をされているので、何とか優勝したいと、力になりたいという思いでいます」と今度は女房役からプレーヤーとして力になりたいと誓っていた。 楽天に所属している西武時代のチームメイトには「岸選手、涌井選手もそうですし、連絡先知っている方は連絡して、これからよろしくお願いしますと。涌井選手なんかとは、西武時代に『10代バッテリー』と当時取り上げられたこともあったのですが、バッテリーを組むことがあれば、『30代バッテリー』になってしまうのかなというやり取りをしました」と連絡は取ったとのこと。 楽天では「若いキャッチャーが多いですし、僕が移籍して(捕手の中で)最年長になると思いますので、自分の今まで経験してきたこと、若い選手たちに伝えれることをどんどん伝えていって、互いに切磋琢磨してレベルアップし、チームが強くなればと思っています。シーズンも約半分の試合が終わり、残り半分ですが、本当に優勝をめざして頑張るだけだと思います。力になれるように精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いいたします」と語り、即戦力としてチームの力になる考えで、この日も早速一軍に合流して汗を流していた。 楽天はキャッチャーが補強ポイントだっただけに、優勝争いをしていく上で、炭谷の加入は大きいだろう。(どら増田 / 写真・及川恒平)
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スポーツ 2021年07月07日 13時25分
元阪神・藤川氏、引退の松坂に「心が落ち着いた時にまた改めて…」 苦悩の末の決断に複雑な心境吐露、他OBからも惜しむ声相次ぐ
これまで西武(1999-2006,2020-)、ボストン・レッドソックス(2007-2012)、ニューヨーク・メッツ(2013-2014)、ソフトバンク(2015-2017)、中日(2018-2019)でプレーし、日米通算で「376登板・170勝108敗3ホールド2セーブ・防御率3.53」という数字を残しているプロ23年目・40歳の松坂大輔。7日、その松坂が今季限りで引退することを西武が発表した。 球団はこの日、公式サイト上で「松坂投手は今シーズン限りで現役を引退することとなりました。本件につきまして、会見の日時などは現時点では決まっておりません。決まり次第、お知らせいたします」と発表。また、「大輔は現在、体調面、精神面でも決して万全とは言えない状況です。ただ、体調面、精神面が回復した段階で会見という形で、皆さまの前で本人から気持ちを話すことができると思います」という渡辺久信GMのコメントも掲載されている。 引退を伝える報道によると、松坂は右手のしびれを和らげるため昨年7月5日に受けた「脊椎内視鏡頸椎手術」からの回復が思わしくなく、特に中指はほとんど感覚がなくなっていたとのこと。今年5月のブルペン投球では右打者の頭部付近に球が抜けたといい、その後の治療でも改善の兆しが見えなかったことから、今月7日までに渡辺GMに引退を申し出たという。 >>西武・松坂、引退後の指導者転身は拒否? 渡辺GMはアドバイザー職打診で流出阻止の構えか<< 松坂の引退を受け、現役選手や複数の球界OBが自身のツイッターを通じコメントしている。中日・又吉克樹は、「引退報道が出てびっくりです 短い間でしたが松坂さんと、一緒に野球をやれたのは人生の宝物です」と投稿。2018~2019年にかけ共にプレーした松坂に感謝を述べた。 元巨人・上原浩治氏は、「ついに来たか…誰もがいずれ引退はするけど、やっぱり寂しいなぁ 解説者、メディアの立場から、現役の大輔のピッチングを見たかった 周りからの目、手術など、想像が出来ないくらい大変だったと思うね 高卒、大卒で立場が違うって思いながら、いろいろ比べられたなぁ おつかれ!」とコメント。1998年ドラフトで1位指名を受けた者同士として、周囲から比較された日々を振り返りつつ、今季まで現役を続けた松坂を労った。 松坂と同じ1980年度生まれ、いわゆる“松坂世代”の1人である元阪神・藤川球児氏は、「松坂選手の引退については 彼の心が落ち着いた時にまた改めて、、」と投稿。心身両面で万全ではない松坂の心情を思いやった。 松坂の決断を受け、ネット上にも「高校時代からずっと応援してた選手の引退は寂しい、本当にお疲れ様でした」、「甲子園春夏連覇、ルーキー最多勝(16勝)、WBC連続MVP(2006,2009)と伝説的なキャリアだったと思う、今まで楽しませてくれてありがとう」、「今の状態がどうかは分からないけど、最後にもう1度一軍で投げるところを見たい」といった反応が寄せられている。 球界に大きな衝撃をもたらしている松坂の引退。具体的日時は不明だが開催は濃厚な引退会見の席上で、本人はどのような言葉を語るのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について埼玉西武ライオンズの公式サイトよりhttps://www.seibulions.jp/又吉克樹の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/mata11katu上原浩治氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/TeamUehara藤川球児氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/kyuji22fujikawa
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スポーツ 2021年07月07日 11時30分
千葉ロッテ始球式に今度は千葉ジェッツ原修太が登板「キャッチャーまで届くよう頑張る!」
千葉ロッテマリーンズは、7月10日の北海道日本ハム戦(千葉・ZOZOマリンスタジアム、17時00分試合開始)に国内男子プロバスケットボールリーグ「Bリーグ」2020-2021シーズンで初優勝を達成したB1千葉ジェッツふなばしの原修太選手が始球式を行うこととなったと発表した。 千葉ジェッツふなばしに所属している原選手の始球式は、千葉ロッテマリーンズオフィシャルスポンサーである小久保製氷冷蔵株式会社が千葉ジェッツふなばしのオフィシャルパートナーも務めていることとから実現に至ったという。なお、始球式は当日開催される小久保製氷冷蔵株式会社の冠協賛試合イベント「とけない、情熱。ロックアイスクールナイター」のファーストピッチセレモニーとして16時50分頃から開催される。 原選手は1993年12月17日、千葉県生まれ。習志野高校、国士舘大学出身。身長187cm、体重96kg。2015年、2017年にはユニバーシアード日本代表を務め、2018年3×3日本代表として出場した。 原選手は「マリーンズファンのみなさんはじめまして!同じ千葉県のプロバスケットボールチーム千葉ジェッツの原修太です!小さい頃からよく観に行っていたZOZOマリンスタジアムで始球式ができること嬉しく思います。初めてマウンドから投げるのでキャッチャーまで届くよう頑張ります」と、地元であるZOZOマリンスタジアムには幼い頃からプライベートで足を運んでいたようで、今回の始球式決定を素直に喜んでいるようだ。 当日は「小久保製氷冷蔵×マリーンズオリジナルタオル」を先着5000枚配布。「小久保製氷冷蔵×マリーンズオリジナルタオル」の配布終了後は「ロックアイスグラス」を先着1000個配布することも決まっており、かなり気合いが入っているだけに、チームの勝利も強く求められるところ。 今年の千葉ロッテマリーンズは、青山学院大学陸上競技部長距離ブロック原晋監督を始め、お笑い芸人のぺこぱ、ティモンディ、とんねるずの石橋貴明、タレントの稲村亜美、渡辺美奈代、そしてYouTuberのトクサンなど大物著名人の始球式が多数企画され、千葉ジェッツふなばしの原選手がここに加わった形となる。次は誰が始球式を行うのかという点においても注目される。(どら増田 / 写真提供・千葉ロッテマリーンズ)
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スポーツ 2021年07月07日 11時00分
西武・松坂、引退後の指導者転身は拒否? 渡辺GMはアドバイザー職打診で流出阻止の構えか
平成の怪物・松坂大輔投手が今季限りでの現役引退を決意した。昨季、プロ生活をスタートさせた埼玉西武に復帰したものの、ここまで一軍登板ナシ。昨年7月に受けた「脊椎内視鏡頸椎手術」からの復帰をめざしたが、回復の兆しが見られなかったという。 「親しい知人などには先に報告したと聞いています」(スポーツ紙記者) 「松坂引退」の一報が入ったのは、各地でのナイトゲームが終わった頃。西武は旭川遠征に出ていたため、“伝聞”で知ったメディアも少なくなかった。旭川に帯同した側も詳しいことが分からず、各々が“個別ルート”を使って事実確認を行った。 その確認作業の過程で分かったこともある。球団職員、現場スタッフ、選手たちの中には知らなかった者もいた。辻発彦監督は知らされていたとは思うが、松坂本人から直接連絡があったのかどうかは疑問だ。 >>西武・松坂、ソフトB・工藤監督のおかげで命拾い? 渡辺GMがリスク覚悟の残留を決断したワケは<< しかし、それは良い意味で、西武は“選手寄りの球団”になった証でもある。 「松坂のチーム帰還を決め、各方面に調整を付けたのが渡辺久信ゼネラルマネージャー(以下=GM)です」(球界関係者) 渡辺GMが理想とするチーム像は、選手を大切にすること。功労者に対しては特にそうであり、フリーエージェント権を行使して退団した選手も帰還させ、西武で引退させてやりたいと考えていた。その第一号は現ソフトバンクの工藤公康監督である。 「それまでの西武は退団したら、それで全ての関係も切ってしまうような感じでした。そういう雰囲気を一掃し、チーム功労者を呼び戻し、現役を続けたいというのなら、トコトンまでやらせてやりたい、と」(前出・同) 松坂は自分自身で進退について考え、結論を出すことができたということだろう。プロ野球選手の多くは球団から「戦力外」を通告されて、現役生活を退く。その意味では、松坂は幸せなプロ野球人生を送れたようだ。 また、「今季限り」ということは、ペナントレース終盤のどこかで引退セレモニーも行われるのだろう。しかし、こんな声も聞かれた。 「松坂は米国での永住権を取得しています。指導者として球団には残らないと思われます。あれだけのビッグネームなので、アドバイザーのような肩書を与え、名目だけでも球団に残ってもらうのではないか」(前出・同) 古巣帰還のために尽力してくれた渡辺GM、そして、ファンのためにも西武球団に残るべきである。 1998年、夏の甲子園大会で松坂と対戦した選手がこんなことを語っていた。 「直球だと思ってバットを振ったら、次の瞬間、視界からボールが消え、左太股に直撃していました。あんな凄い曲がり方をしたスライダーは初めて見た」 五輪、WBCなど国際試合で見せた圧倒的なピッチングも思い出される。国際舞台で強かった平成の怪物が五輪イヤーに引退を決意したのも、何かの巡り合わせだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年07月07日 10時50分
DDT竹下幸之介、8.21旧・川崎球場で秋山準に挑戦!3度目の正直で秋山超えなるか?
DDTプロレスが4日に開催した東京・後楽園ホール大会で「KING OF DDT 2021」トーナメントを制したDDTプロレスの竹下幸之介が同5日、東京・千代田区の神田明神内で一夜明け会見を行い、KO-D無差別級王座獲りを力強く宣言した。 冒頭、竹下は「昨日、自宅に帰ってから自分の試合を見直したけど、決勝であの火野裕士選手によく勝ったな、そんな気持ちになりました。プロレス界トップクラスの化け物級レスラーから、完全な3カウントを奪えたってことはフィジカル、メンタル、運、勢い、そのすべてが今一番整っている何よりの証拠だと思います。この優勝は偶然ではなく必然で、今の竹下幸之介だからできたんだと思ってます」と自信たっぷりに話した。ここで、今林久弥GMが8月21日、富士通スタジアム川崎(旧川崎球場跡地)で開催される「WRESTLE PETER PAN 2021」で、チャンピオン秋山準に竹下が挑戦するKO-D無差別級選手権戦が決まったことをアナウンス。 これを聞いた竹下は「僕が8.21富士通スタジアム川崎のメインイベントに立つ。KO-D無差別のベルトに挑戦するということは、昨日の試合を見ていただければ異論はないんじゃないかと思います。昨年11月(3日)、12月(27日)と秋山選手に2連敗して、そこから半年が経ちました。僕にとっては長い夜が明けるというか、たかが半年ですけど、本当に長い半年間で。いろいろもがきましたし、苦しみました。でも、4月のAEW参戦から何かを変えていかないと、再び秋山選手の対角に立てる日は来ないと。そう思って、自分なりに行動した結果、今一番脂が乗った竹下幸之介で、自信をもって、秋山選手の前に立てることを楽しみにしています。富士通スタジアム川崎という大きな舞台で、竹下幸之介が再びDDTのトップに立つ準備は整いました」と力を込めた。 「秋山はどう映っていたか?」との問いには、「新鮮だったと思うんです。DDTに定期参戦して、約1年。マッチアップの面でも初対戦、初シングルとか、そういうのが多い中、新鮮だったんじゃないかと。だからこそ話題になるものもあった。でも、その新鮮なマッチアップというのは、僕が止めちゃってもいいかなって。まだ見たい組み合わせがあると思うけど、それはタイトル戦でなくてもいいと思うので。今はDDT所属の秋山選手ですけど、僕は一発やり返すまで、外敵じゃないけど、倒さないといけない相手、もっと言えば敵だと思ってるんで。DDTにKO-D無差別のベルトを取り戻す。そんな気持ちでいます」と語っている。 8.21川崎は野外会場でのタイトル戦になるが、「僕はもともと陸上競技をトップ選手でやってたんで。陸上なんて野外でスタジアムで何度もやってるわけで。高校時代、八種競技、十種競技みたいなのをやっていたので、ずっと走る飛ぶ投げる、全てにおいてスタジアムで闘ってきたので、場所がふだんと違うことへの不安はない。僕はプロレスを見始めて、4歳、5歳の時にはFMWのビデオを見て育ったので、そういう意味では旧川崎球場というのは感慨深いものがあって。22年経って、自分がそこのメインイベントに立ってるという。DDTの、プロレスのおもしろさだと思います」と自信ありげな表情で語った。 3度目の正直で、秋山超えを果たすのか注目だ。(どら増田)
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スポーツ
松坂、中日退団で触れなかった「移籍先との密約」 記者団に答えた“余裕”の口ぶり、古巣復帰はもはや時間の問題?
2019年10月07日 11時30分
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スポーツ
400勝投手逝く!金田正一氏は「根性野球」の象徴ではない
2019年10月07日 10時46分
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渋野日向子に懸念される“過労死レベル”の奮闘ぶり
2019年10月06日 12時00分
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スポーツ
巨人・丸、「相乗効果」で5年ぶりVに貢献 迎えるポストシーズン、過去3年の屈辱を晴らせるか
2019年10月06日 11時30分
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スポーツ
巨人、今オフもFA補強に打って出る? キャプテン・坂本の負担軽減、適役なのはあの因縁の選手か
2019年10月05日 11時30分
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棚橋弘至デビュー20周年記念試合、4日富山から下克上なるか?
2019年10月04日 22時30分
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長嶋茂雄超えなるか 巨人・坂本勇人「No.1右の大砲」40本塁打
2019年10月04日 22時00分
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「ホークスをクビになった時に...」中日・松坂、退団コメントの言い回しが物議 次の移籍先はあの球団が最有力?
2019年10月04日 20時00分
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W杯ラグビー“日本ユルユル日程”に世界中からブーイング!?
2019年10月04日 18時00分
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オリックス、フェニックスリーグに西浦颯大、中川圭太ら若手選手フル参加!
2019年10月04日 17時30分
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ソフトバンク、工藤監督の進退問題が白紙なワケ 増加する‟フリーのOB“、既に後任が決まっている可能性も?
2019年10月04日 11時39分
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ケニー・オメガ参戦!DDT11.3両国全カード決定、メインは竹下対HARASHIMAの二冠戦!
2019年10月04日 06時30分
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井口ロッテ、10年ドライチ伊志嶺、15年ドラ2の関谷ら8選手と来季契約せず!
2019年10月03日 22時30分
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楽天次期監督に古田敦也招聘 ヤクルト山田哲人強奪指令
2019年10月03日 22時00分
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大坂なおみ10月に国籍選択 東京五輪日本代表なら税負担増?
2019年10月03日 21時30分
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巨人、来季残留の岩隈には激励、中島にはブーイング 決断の背景には“WBC指揮官”原監督の意向?
2019年10月03日 20時00分
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阪神、落ち目の藤川がクローザーとして復活できたワケ 全盛期からの「切り替え」が功を奏したか
2019年10月03日 17時34分
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DeNA・ラミレス監督、「声援がこの結果をもたらしてくれた」とファンに感謝 本拠地で迎えるCS、大歓声を背に苦手阪神を攻略へ
2019年10月03日 11時30分
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「大相撲秋場所」歓喜に沸く御嶽海と貴景勝に付きまとう不運
2019年10月02日 22時00分