一軍は、既に続投が発表されている西村徳文監督2年目の組閣において、高山郁夫投手コーチがヘッドコーチ兼投手総合コーチに就任。小松聖2軍投手コーチが1軍投手コーチに異動。風岡尚幸ヘッドコーチは内野守備・走塁コーチに戻った。また現役時代、ファンに絶大な人気を誇っていた後藤光尊2軍内野守備総合コーチが1軍打撃コーチに異動している。田口壮野手総合兼打撃コーチ、平井正史投手コーチ、佐竹学外野守備・走塁コーチ、鈴木郁洋バッテリーコーチ、別府修作ブルペンコーチは続投となった。
今季から中嶋聡2軍監督が就任し、若手選手に好評な育成改革に乗り出したファームだが、中嶋監督は続投。今季引退した岸田護氏が2軍投手コーチに就任。2015年から2018年までオリックスで活躍し、引退直後の今季は楽天の1軍打撃コーチを務めていた小谷野栄一氏が2年ぶりに今度は指導者として、オリックスにカムバック。ファームの打撃コーチとして、日本ハム時代から旧知の中嶋監督のもとで、手腕を発揮する。また、日本ハムのプロスカウトだった高口隆行氏も内野守備・走塁コーチとして、オリックスに移籍。由田慎太郎スコアラーは外野守備・走塁コーチとして入閣した。小林宏投手コーチ、齋藤俊雄バッテリーコーチは続投。育成や舞洲残留組を指導する三輪隆バッテリーコーチは育成統括コーチに、辻竜太郎育成コーチは打撃コーチに異動。酒井勉氏は引き続き育成コーチを務める。
また、ダルビッシュ有の専属トレーナーを務め、今季から中嶋監督と二人三脚で選手の管理をしてきた中垣征一郎氏はパフォーマンスコーチ兼コーチングディレクターに就任した。
オリックスのOBに加えて日本ハム色が強くなったが、これは長年日本ハムにも籍を置いていた福良淳一GM兼編成部長の意向が強く反映されているのは明らかだ。小谷野コーチは福良GMを師と仰いでいるだけに、自然な流れのようにも見えるが、小谷野コーチは昨年の引退会見で、「オリックスファンの皆さんは少し待っててください」と、いつか戻って来てオリックスに恩返しをしたい旨を示唆していただけに、福良GMの存在はもちろんのこと、ファンとの約束を果たすために戻って来たと言ってもいいだろう。現役時代から後輩選手とともに自主トレを行っており、小谷野コーチを慕う選手は現在もチーム内には多い。今年、楽天を3位に押し上げた実績を持ってオリックスに戻って来るのはファンにとって、嬉しい限りだろう。
新体制は、11月の秋季キャンプおよび秋季練習から本格始動する。
(どら増田)