同戦でリッチーは、後半7分に日本のトゥポウをプレーとは関係のないところで押し倒し、倒れたトゥポウの首元付近に肘打ち。また、後半28分にはプレー途中に田村を突き飛ばし、立ち上がった田村と胸ぐらを掴み合うなどかなりヒートアップした。ネット上では「このリッチーって選手気性荒すぎやろ」、「相手倒して肘打ちするのはさすがにやりすぎじゃない?」、「田村も相手に付き合っちゃダメだよ」といったコメントも複数寄せられていた。
その試合から一夜明けた14日、リッチーは自身のインスタグラムとツイッターを更新。日本の主将であるリーチ・マイケルとの2ショットと共に、「日本は素晴らしいホスト国、南アフリカを相手にベストを尽くすことを祈っているよ」と日本にエールを送った。
このリッチーの投稿に、試合中リッチーとやり合った田村がツイッターで反応。リッチーのツイートを引用した上で、「昨日の試合はありがとう、小競り合いについては謝るよ」と英語で投稿した。
一方、これを受けたリッチーも「何もわだかまりはないよ。僕たちは一緒に戦った兄弟だから」と“円満解決”を宣言。同時に「南アフリカ戦はベストを尽くして頑張って!」と田村にエールを送っていた。
このやりとりを受け、日本のファンからは「これぞノーサイドの精神!2人とも素敵です!」、「潔く仲直りできる両選手の姿勢はとても好感が持てる」、「試合直後はリッチーのこと嫌いだったけど、このやりとり見て逆に好きになった」、「リッチーも田村も、相手をリスペクトしていることが分かる素晴らしいやり取りだ」と称賛する声が殺到。
一方、中には「試合後に批判ばっかりしてるファンも、このノーサイド精神を見習わないと」、「これが当事者の感覚なんだな、試合後に批判ばっかりしてた自分がとても恥ずかしい」、「リッチーのSNSに汚いコメント書いてる奴はこのやり取り見て反省しろ」といったコメントも散見された。
今回の一戦では試合直後にリッチーのツイッターやインスタに突撃し、コメント欄で猛批判を浴びせる日本のファンも少なからず見受けられた。リッチー、田村がツイッター上で見せた今回の“仲直り”を受け、それまでの行いや考えを改めたファンも多かったのかもしれない。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
ジェイミー・リッチーの公式インスタグラムより
https://www.instagram.com/jamie_t_ritchie/
ジェイミー・リッチーの公式ツイッターより
https://twitter.com/Jamie_T_Ritchie
田村優の公式ツイッターより
https://twitter.com/YUUTAMURA19