社会
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社会 2019年01月07日 12時10分
新年早々2歳児をベランダに出し転落死させた36歳母 その動機に怒りの声殺到
大阪市浪速区で、新年早々悲しい事件が発生。その顛末に怒りの声が相次いでいる。 事件が発生したのは、大阪市浪速区の11階建てマンション。正月真っ只中の1月3日昼頃、2歳の男児が3階のベランダから転落。約10メートル下の地面に叩きつけられ、頭を強打。発見した母親が119番し病院に運ばれ治療を受けていたが、5日昼に死亡した。 なぜ男児がベランダから落ちてしまったのか。その原因は親。母親(36)の供述によると、男児がおもちゃを片付けないことに激怒し、「しつけ」として男児をベランダに出し部屋に入れなかったというのだ。 ベランダには水槽などが置かれており、1.2メートルの柵が設けられていたが、男児は誤ってよじ登ってしまったという。母親は10分後にベランダを確認すると、転落していることに気がつき、救急車を呼んだ。 この事件に、ネットユーザーは「小さい子供をベランダに出すなんて殺人と一緒」「しつけになっていない」と、親に対する怒りが。また、「本当は育児放棄をしていたのではないか」「供述が嘘っぽい」「本当は突き落としたのでは」という声も出た。 「おもちゃを片付けなかった」ことはしつけの対象になるのだろうが、死の危険に晒すような罰を与えるやり方は不適切といわざるをえない。おそらく男児は寒い中外に出され、もがくうちに転落してしまったのだろう。物心ついていない身とはいえ、裏切られた気分になったはず。 今後この親が相応の責任に問われることを望みたい。文 神代恭介
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社会 2019年01月07日 06時00分
田中角栄「名勝負物語」 第四番 三木武夫(2)
常に少数政党を率い、決して埋没することなくしぶとく生き残る三木武夫に対し、戦後になると「バルカン政治家」の異名が出た。「バルカン政治家」とは第一次大戦当時、バルカン半島の小国群が右に左に揺れながらも、したたかに国の保全を図ってきたことから、生き残りに長けるこうした政治家を指すものである。 なるほど三木は、戦後まもなく国民協同党で書記長ポストに就き、社会党の片山哲と民主党とともに連立内閣を成立させたうえで、自らは逓信大臣になっている。また、その後も政党再編の中で常に保守主義と社会主義に組みすることなく、「第3勢力」を保ちつつ存在感を示すのであった。そうした中で、日本民主党結成に参加、吉田茂政権を倒しての鳩山一郎内閣の成立に協力、ここでもしっかり運輸大臣のポストを手にしたといった具合だった。 さらに、昭和30(1955)年11月15日に結成された日本民主党と自由党との保守合同、現在の自由民主党結成に参画したあとも、岸信介、池田勇人、佐藤栄作、田中角栄のすべての内閣で、少数派閥の領袖ながら大臣ポストを確実に手にしていることから、したたかさが知れるのである。 その一方で、それぞれの政権がピークを越えたと見定めると、例えば、岸内閣では「警職法」改正案に反対を表明して経済企画庁長官兼科学技術庁長官を辞任、第2次佐藤内閣でも外務大臣に任命されたものの「沖縄返還」方針をめぐって佐藤首相と対立し、サッサと辞任してしまうなど、このあたりでは「バルカン政治家」に加えて「飛び乗り、飛び降りの名人」との声ももらっている。じつはなかなかの「権力政治家」の横顔が顔を出すということである。★田中VS三木、初の激突 そのうえで、田中角栄との対峙、激突は、佐藤首相「3選」時に初めて顕在化した。それまで三木の存在を軽く見ていた田中だったが、三木が“親分”佐藤への「3選」阻止に立ち上がったことで、目が覚めたようであった。時に、田中は大蔵大臣、自民党幹事長などを歴任、佐藤派の幹部として一人、派閥の“台所”を背負っていた。一方で、佐藤の政策運営に反対の声を挙げる野党を裏で懐柔するなど、「金権」批判が出始めていた頃である。三木は佐藤の「沖縄返還」方針への対立とともに、この田中が「金権」で佐藤内閣を支えていたことも不満とし、この総裁選出馬に踏み切ったようであった。時に、三木いわく「男は一回勝負する」であった。しかし、少数派の三木派領袖に援軍はなく、ここでは敗北した。 さらに、佐藤「4選」の総裁選にも出馬した。ここでは、「男は勝つまで何度でも勝負する」と口にしたのだった。勝ち目のない勝負だったが、全国を遊説して「信念の政治家」をアピール、佐藤長期政権への批判も出ていたことから世に「三木あり」を印象付けることに成功した。 しかし、ここでも敗北する。そして、昭和47年7月の田中角栄、福田赳夫の佐藤退陣表明を受けての「角福総裁選」でも、勝ち目のない3度目の出馬に打って出たのだった。このときの総裁選では、田中、三木の二人の勝負師のこんな腹の探り合いがあったとされる。元田中派担当記者の言葉が残っている。「三木は、田中が勝つと読んでいたようだ。田中に(勝ったら)日中国交回復をやることを条件に持ち出し、第1回投票では自分は出馬はするが、上位2者による決選投票になった場合は、田中の支援に回ると約束した。一方の田中は、三木の“下心”が、新内閣での入閣にあることを見抜いていた。結局、決選投票は田中が福田を制したが、田中は新内閣で福田派を軽視する一方で、三木を重要ポストからは外したものの国務大臣として処遇、“うるさ型”をなだめた格好だった」 しかし、首相になった田中が金脈・女性問題の追及を受け、進退が取り沙汰されるようになると、三木は改めて“本領”を発揮した。得意の「飛び降り」である。時に、田中内閣の副総理であったが、田中の「金権体質」批判なども含め、「自民党の体質改善を求める」としての辞任である。大蔵大臣だった福田赳夫もこれに続き、中曽根派ともども三木派、福田派の3派が離党の動きをちらつかせる中で、万策尽きた田中は退陣に追い込まれることになる。 結果、田中後継は、その選出を委ねられた時の副総裁・椎名悦三郎が、あえて「クリーン三木」を標榜し続けた三木を指名した。椎名とすれば、党の存亡を前にした中では、国民の支持を取り付ける“便法”として、少数派の領袖ながら三木を指名する以外になかったと思われた。この椎名の「三木選出」は、じつはその前日にはすでに三木に漏れていた。しかし、「三木選出」が発表されたあと、三木はいみじくもこう言い放ったのだった。「まさに青天の霹靂だ。予想だにしなかった。非常に光栄に存じます。一身を投げ打つ覚悟であります」 3度の総裁選出馬で敗北し、苦節を重ねた「権力政治家」の側面を持った田中がいみじくも看破した「三木はプロ。『芸』がある」の面目躍如であった。 その田中は退陣後、しばし沈黙を守っていたものの、三木の“仮面”はがしに動き出すのである。田中角栄の真の権力闘争の相手は、じつは福田赳夫ではなく、三木武夫であったことが明らかになっていく。(文中敬称略/この項つづく)***********************************************小林吉弥(こばやしきちや)早大卒。永田町取材49年のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『愛蔵版 角栄一代』(セブン&アイ出版)、『高度経済成長に挑んだ男たち』(ビジネス社)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。
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社会 2019年01月06日 12時20分
成人式が1月の中旬に行なわれるワケ
1月の恒例行事といえば成人式。現在は1月の第2週の月曜日に移動しているが、かつては1月15日の祝日に行われていた。毎年、暴れる20歳などの姿がニュース番組で報じられ、「成人式不要論」なども唱えられる。 そもそも、成人式はなぜ1月に行うのだろうか。年末年始は帰省する人は多いだろうが、成人式の時期にはすでに会社や学校が始まっている。そうして見ると、決して理にかなっているわけではない。さらに、冬場の東北や北海道地方などは、深い雪に覆われるところもあり、動きづらい。そのため、成人式は地方によっては8月の夏場に行うところもあるようだ。 だが、成人式の1月開催にはしっかりと伝統文化にもとづいた理由が存在する。成人式のルーツとなるものは、日本で奈良時代から行われてきた元服(げんぷく)という儀式である。数え歳で12歳から16歳になった男子に対して、髪型を大人のスタイルにするほか、大人の服装や、幼名から大人の名前への切り替えなどが行われた。当初は貴族の間のみで行われていたが、室町時代に入ると民間にも普及し始める。元服の年齢にも幅が生まれ、中には5歳や6歳で元服を迎えるところもあったようである。当時の人間は、今よりも精神年齢はプラス10歳くらいはあるだろう。とはいっても、早すぎる印象も受けなくはない。 対して、女子はどうであったのか。女子版の元服は当初は裳着(もぎ)と呼ばれ、平安時代から安土桃山時代にかけて行われた。対象年齢は初潮を迎えた10代前半の人間であり、以降は成人扱いとなり結婚も許された。江戸時代に入ると、男子に同じくこちらも元服と呼ばれるようになり、対象年齢は18歳から20歳ごろとされた。儀式では地味な着物を着て、髪型を整えるほか、厚化粧やお歯黒、眉毛を抜く剃るなどして整える引眉なる儀式も行われていた。現在ならばメイクアップに該当するだろう。 これらの儀式が行われたのが、小正月である1月15日であったため、成人の日のルーツとなったのだ。
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社会 2019年01月06日 12時00分
1945年「群馬人肉鍋事件」 実の母が娘を食った“本当の理由
「ちょうど山から下りてきたら、“おトラさん”の家のところで警察官が土をふるいにかけているのが見えたんだよ」 太平洋戦争の終結から2カ月後の1945(昭和20)年10月のこと。群馬県のとある村に暮らすKさん(84歳)は、山で薪拾いを終え、家へと帰る道すがら、普段は見かけない光景を目にした。何人もの警察官が“おトラさん”という17歳の少女が暮らしていた家の周りの土を掘り起こして、何かを探していたのだった。「事件なんて滅多に起こらない村だから、何やってんのかなぁって思ったんだ。そうしたら、しばらく経って、おトラさんのことを母親のお龍さんが食べちゃったって聞いて、驚いたんだ 事件を起こしたのは山野朝吉(52歳)の後妻の龍(32歳)だった。彼女は11歳の時に最初の結婚をし、その夫との間に娘に恵まれたが、後に折り合いが悪くなり離婚。その娘を連れ、20歳以上も年が離れた朝吉と再婚したのだった。一方の朝吉にも、前妻との間に長女、次女(トラ)、さらに双子と、4人の子どもがいた。結婚後、夫婦はさらに2人の子どもに恵まれたが、計7人の子どもたちのうち、龍と血が繋がっていない子どもたちは、トラを除いて奉公に出されていた。 ひとつ屋根の下に朝吉夫婦、龍の長女、トラ、朝吉と龍の間にできた2人の子どもという、6人もが暮らす生活。朝吉は土地を持たない日雇い労働者で、一家の生活は傍から見ていても厳しかったという。 一家の経済的な貧しさには、朝吉の性格的な問題も関係していた。朝吉は食い物に困らなければ、日雇いの仕事に出ない墮情なところがあった。また、これは朝吉の次女トラだけが奉公に出されなかった理由でもあるのだが、精神的な障害を抱えていた彼女は人と話すこともままならず、学校にも通えなかったようだ。 当時の新聞報道によると、被害者の父親は「低能」であると書かれている。今ではその真相を知ることはできないが、昭和を代表する小説家・松本清張は、この事件をテーマに『肉鍋を食う女』という小説を書いていて、その中で一家のことをこう記している。《朝吉は少し低能で、怠け者であった。日雇だが、出たり出なかったりした。百姓するにも土地を持たないのである。女房というのは三十三歳だが、朝吉のところへは連れ子をして来ている》そして1945年10月、食べ物に困窮する一家で事件が起こる。《巡査はこの家の前でいつもぼんやり佇んでいるトラという娘の姿がないのに気がついた、トラも精神薄弱な上に盗癖がある。年齢は十七だが、身体は大人のように大きかった》(『肉鍋を食う女』より) 村に駐在していた巡査が村人の戸籍調べをするために一軒一軒をまわっていた折、朝吉の家も訪問。その時、トラの姿が見当たらないことに気付いた巡査が、その安否を龍に尋ねた。「前橋に子守りに出ていて、8月5日の空襲で焼け死んだ」 特に感情の起伏も見せずに龍は言うのだった。もし死んでいるのなら、死亡届が出ているはずだ。しかし、役場の人間は、死亡届は出ていないと言う。不審に思った巡査は、朝吉の近所で聞き込みを開始。すると、トラの姿を半年以上見ていないという答えが返ってきた。これはおかしいと思った巡査が、再び龍のもとを訪れて問いただすと、次第に証言が変わっていった。「トラは病気で死んで、庭に埋めた」 不審に思った巡査により龍と朝吉は警察に呼び出され、ついに尋問を受けることになった。すると、はじめは食い物がなくて栄養失調で死んだと言っていた龍だったが、ぽつりと洩らしたのだった。「食っちゃった」 1945年3月26日ーー。近所の家から米や麦、サツマイモなどを恵んでもらったりしながら日々をしのいでいた朝吉一家であったが、その日ついに食べるものがなくなった。囲炉裏に吊るされていた空っぽの鍋を前に、4人の子どもたちは腹が空いたと泣き叫んだ。 龍は日頃から、自分の血を分けた前夫との間にできた長女、そして朝吉との間にできた2人の子どもには目をかけてきたものの、常々トラにはきつく当ってきた。日々満足に食えない中で、トラは身体が大きく人一倍大飯を食らうことも、彼女には我慢ならないことだった。「この子さえいなければ、“私”の子どもたちは腹を満たせるーー」 龍はトラ以外の子どもたちを外へ遊びに行かせると、腹が減って寝転がっていたトラに襲いかかった。背後から首を絞め上げトラを絶命させると、首と四肢を鋸で切断。肉を包丁で切り刻み、空っぽだった囲炉裏の鍋に入れて肉鍋を作ったのである。頭と手首、足先や内臓などは、庭に埋めた。 普段、肉などほとんど口にしたことのなかった子どもたちは、鍋に入った肉片を、歓喜しながらたいらげた。しかし、日雇の仕事を終えて戻ってきた朝吉だけは、それが何の肉か悟っていたのか、ひと口も箸をつけなかったという。 龍は事件発覚後に逮捕され、実刑判決を受けた。朝吉と残された子どもたちは、その後も村で暮らしていたという。朝吉一家の近所に暮らしていたKさんが言う。「今はゲートボール場になっているところに、朝吉さんの家があったんだ。どこの家も、戦争中は自分で作ったイモでもなんでも供出しなければならなかったから、生活は厳しかった。土地がなかった朝吉さんのところは、さらに大変だったと思うよ。当時は村で、龍さんがトラを食ったなんて悪く言う人もいたけれど、みんな他人事じゃなかった。食事にサツマイモが一本出ればごちそうの時代だったんだよ」 朝吉一家はまさに一日一日を生き抜くために必死だったわけだ。そう考えると、本意ではなかっただろうが、トラは己の身を犠牲にして、幼い兄弟の命を救ったことになる。 人肉を食べるという行為は、飽食の現代から見るとショッキング極まりないことだ。しかし、当時の時代背景を冷静に考えてみると、どこの場所で起きてもおかしくはなかったのかもしれない。それは、村人たちの誰もが朝吉や龍を責めない態度に表れているように思えた。 朝吉一家は事件後も村に住み続け、つい数年前に朝吉と龍の間にできた息子が亡くなるまで暮らし続けていた。刑務所から出た龍は下仁田市内の寺に引き取られ、そこで生活していたという。 一家が暮らした家があったところから目と鼻の先に、朝吉が眠る墓があるというので、訪ねてみることにした。つい最近に建てられたと思われる真新しい墓には、朝吉の名前が刻まれていた。ただ、その墓誌には、人身御供となったトラの名前は刻まれていなかった……。
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社会 2019年01月05日 06時00分
SNSの普及で議論が白熱 2018年話題となった社会記事ベスト3
2018年は「閉塞感」や「人々の心のゆとりのなさ」が浮き彫りになった年だった。当媒体のアクセス数を元に、2018年を象徴するような“社会記事”をランキング形式でご紹介しよう。1位 「嫌なヤツほど年収が高くなる理由」林修の解説に、ネット共感https://npn.co.jp/article/detail/06350791/ 4月27日に放送された『初耳学』(TBS系)で予備校教師の林修が、現代は良い人が損をし、嫌な人ほど得をする社会構造にあると解説。「良い人より、嫌なヤツの年収は100万円高い。短期的に見ると、嫌なヤツのほうがうまくいく研究はたくさん示されている」とし、「懸命に働くより(偉い人に)ゴマをするほうが効果的」と説いた。ノンフィクション作家でジャーナリストの松浦晋也氏も自身のツイッターで現代社会の「出世」について語り、大きな反響を呼んだ。2位 アホのほうが出世する?林修「正義感は無駄」https://npn.co.jp/article/detail/26530040/ これも2月11日に放送された『初耳学』(TBS系)で、林修が正義感の不毛さを語った。正義感を持って戦うのは時間の無駄であると力説。「現実ではアホのほうが出世するってこともよくある話で、正義感が強い・能力のある人格者って意外と足を引っ張られるって珍しくないですよね」と正しい人間が必ずしも順当な評価を受けるわけではないと説明。番組を見ていたツイッターユーザーからは、林の考えに共感する意見が多く寄せられた。3位 ホリエモン、新幹線の座席を倒していいか聞く客に苦言 ネットは賛否両論、最善策は?https://npn.co.jp/article/detail/56399391/ 新幹線の“座席を倒す時の声かけ問題”について、堀江貴文氏が言及し、賛否の声が挙がった。堀江氏は「前の席のクソ野郎がおれが寛いでいるのにもかかわらず一々『席を倒していいですか?』とか聞いてきやがる。ウゼェ。勝手に倒せや。そうやって何でもかんでも保険かけようとすんなボケ」とツイート。「勝手に倒せ!でいいよな」と同調する声や「新幹線の車内って公共空間でしょ、他の乗客と関係性を持ちたくないなら、そもそも公共空間に入らなければいい」とネット上では賛否が分かれ、紛糾する事態となった。 やはり有名人の発言を扱うニュースが興味を引いた様子。SNSの普及により個人の意見を自由に発することができる一方で、マナー違反には批判が殺到し、たくさんの人を傷つけてしまうリスクも。有名人は自身の影響力をよく知った上で発言することを望みたい。
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社会 2019年01月04日 06時00分
勤務条件改善を要望した人は43%、その後改善されたのはわずか15%の厳しい現実
ディップ株式会社が、運営する総合求人情報サイト「はたらこねっと」で「はたらこねっとユーザーアンケート」を実施、 勤務条件について調査した。「現在の勤務先の勤務条件に満足していますか?」という質問に対し、「とても満足している」は5%、「満足している」が27%で、合わせて32%が「満足」という結果に。一方で「まったく満足していない」が13%、「満足していない」が33%で、合わせて46%が「満足していない」。こちらの方が多数派となった。 「満足していない」と回答した人に対し「勤務条件の改善を勤務先に要望したことがあるか」と聞くと、「ある」と答えた人は43%。意外にも多かった。ところが、改善要望をした後に勤務条件が改善されたと答えたのはわずか15%だった。実際に勤務先に改善を要望したことがあるという働く男性に話を聞いた。 「給料が労働条件の割に少なすぎるから『気持ちだけでも上げてくれ』と交渉したが、1円も上がらなかった」(20代・福祉) 「サービス残業について意見をしたら『なら、自主退職すれば?それならサービス残業もしなくてよくなるだろう』と言われた。絵に描いたようなブラック企業ですよね…」(20代・営業) 「ずっと派遣で働いていますが、正社員との待遇があまりにも違うので、改善をそれとなく要求したところ、クビになりかけました」(40代・派遣) 調査結果を裏付けるような、何とも残念な意見が出てきた。同調査では、雇用者が改善を臨むことと、実際に勤務先が改善に向けて取り組んだことの割合を比較した。改善された割合が多かったのは、「残業時間の短縮」「時短労働勤務」「自分に合った勤務時間」など、勤務時間の関係だった。うがった見方をすれば、企業側が人件費を削減したいとも受け取れる。 一方、62%が希望している「給与の増加」をはじめ、「評価・昇給・昇格制度を整える」「正規雇用者と同等の待遇」など、企業が人事制度や待遇面を改善するパターンは低い。個人が求めていることと、企業が改善することには「落差」があるようだ。 「『パートさんたちの待遇をもっと良くしてくれ』と、管理職の立場から、自分よりさらに上の立場の人間に、ほとんど泣き落としの形で要求。結果、パートさんたちの待遇は改善された。自分の待遇は良くならなかったですが…」(40代・管理職) このように、勤務条件の改善を勤務先に求め実現したという貴重な意見もあった。ただ、パートの人のためにと要求して実現したものの、自身の待遇は良くならなかったというところがなんとも世知辛い。 働いている人で、勤務条件に「完全に満足している」という人のほうが少数派だろう。それは自然なことだとしても、改善要望を出しても改善されないという場合が大半だというのは、社会全体で考えなければならない重要な問題だ。文/浅利 水奈
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社会 2019年01月04日 06時00分
森永卓郎の「経済“千夜一夜"物語」 ★粉飾予算ではないのか
来年度予算の骨格が固まった。当初予算として初めて予算規模が100兆円の大台を突破したが、消費税増税で税収が拡大するため、新規国債発行額は9年連続で減る。つまり、消費税増税で、財政再建が進むという構図が描かれている。 しかし、本当にそうなるのだろうか。平年ベースに直すと、消費税率10%への引き上げは、5兆円あまりの税収増をもたらす。 一方で、食料品や新聞の消費税率は据え置かれるから、軽減税率にともなう減収は1兆円になる。また、増税分を財源に幼稚園や保育園、非課税世帯の大学無償化などに2兆円を投じることがすでに決定。さらに、増税後の景気の失速を防ぐため、ポイント還元やプレミアム商品券の発行など景気対策に2兆円が使われる。 ここまでで、5兆円の増収と5兆円のコスト増だから、増税の財政健全化効果は消滅する。ところが、それだけでは済まない。 12月14日に与党が決めた税制改正大綱の目玉は、自動車減税と住宅減税だ。自動車は、所有者に毎年かかる自動車税を最大4500円減税する。一方、住宅に関しては、増税後から’20年末までに契約して入居する購入者を対象に、住宅ローン減税の期間を3年延ばして13年にする。現在の住宅ローン減税は、住宅ローンの借入残高の1%を10年間還付しているが、それに加えて11年目以降、建物価格の0・67%を3年間にわたって減税する。消費税増税分を丸々減税に回す格好だ。 しかし、ここに巧妙なカラクリがある。こうした住宅減税強化のツケが政府に回ってくるのは、11年先のこと。だから、来年度予算には反映されないのだ。 また、以前から決められていた消費税引き上げ対策も財政負担となる。例えば、父母や祖父母から住宅取得資金の贈与を受けた場合の非課税限度額は、省エネ等住宅の場合、現行の1200万円が、消費税率引き上げ後は、一気に3000万円まで拡大される。一部の富裕層しか使えない手だが、大幅な減税になる。ところが、その減税が財政負担になるのは、ずっと先だ。住宅資金を贈与した親が死んだときに、相続財産が減るという形で、相続税の減収につながるからだ。これも、将来の話だから、来年度予算には一切、反映されない。 こうしたことを考えると、消費税率の引き上げで財政赤字が減る本当の効果は、きわめて限定的だ。 まやかしは、まだある。財務省は、軽減税率導入に伴う減収分のうち2400億円をタバコの増税で手当するとしている。これも、形式的には正しくても、実際には大きな間違い。タバコを増税すると喫煙者が減るので、税収は増えないからだ。実際、瞬間風速はともかく、これまでタバコの増税で、税収が増えた歴史は一度もない。 ただ、財務省はそうしたことを一切言わない。もし消費税増税で財政健全効果がないとしたら、「それなら、なぜ増税をするのか」という話になってしまうからだ。 軽減税率の複雑な線引き、ポイント還元のために伴うクレジット会社に支払う手数料など、消費税増税は中小小売業の負担を一気に増やす。そうしたことへの批判が高まることを考えると、やはり、土壇場で安倍総理が、増税凍結宣言をする可能性が高いのではないか。
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社会 2019年01月03日 18時10分
身勝手な行動が招いた騒動、増加? 2018年の重大事件ベスト3
2018年は自然災害や事件、事故が相次いだ。その中でも人々の関心をひいた記事は自分の身勝手な行動で招いた出来事が多く、ネット上ではマナーについて議論が巻き起こった。当媒体へのアクセス数をもとに、2018年に話題になった事件を紹介する。1位「ながらスマホ」で自転車…77歳女性を死亡させた女子大生のあまりにもひどい状況https://npn.co.jp/article/detail/86560314/ 神奈川県川崎市の路上で「ながらスマホ」をしながら自転車に乗り、歩いていた77歳の女性と衝突し、死亡させたとして、当時20歳の女子大生が重過失致死容疑で書類送検された。 送検された女子大生は左手にスマートフォン、右手に飲み物、左耳にイヤフォンという状態で電動アシスト自転車に乗り、路上を走行。スマホをポケットに入れようと前方から目を離したところ、歩いていた女性と衝突した。これにはネットユーザーからは批判が噴出。「同じことを防ぐ意味でも厳罰にするべき」「刑が軽い」「殺人と変わらない」「この子が将来人の親になるのは許せない」などの声が上がった。2位 「客に暴言を吐いた」バスの運転手が処分 その理由に同情の声https://npn.co.jp/article/detail/03221551/ 千葉中央バスの運転手が、「客に暴言を吐いた」として処分されることが判明。バス運転士が乗ろうとした男性客に「後続のバスに乗ってください」と説明しドアを閉めたところ、男性乗客はそれに納得せず、バスのドアを叩いて乗せるよう要求。仕方なくドアを開け乗せると、客は「なんでドアを閉めたんだ」などと詰め寄った。これに激昂した運転手は、「この野郎」「お前なんか降りろ」と吐き捨てたという。のちに運転手側は謝罪した。しかしネットユーザーからは「後ろのバスに乗ってほしい」と促していること、それを聞かずにドアを叩いた客を乗せていることから、運転手の行動に問題はないのでは、と同情する声が上がった。3位 韓国のモスバーガーで「安心して下さい日本産は不使用です」表示 SNSにも苦情殺到https://npn.co.jp/article/detail/27238279/ 韓国国内のモスバーガー店のトレーに敷かれたペーパーに、韓国語で「モスバーガーの約束 安全・安心・健康」として、「安心してお召し上がりください! モスバーガーコリアは日本産の食材を使用しておりません」と書かれていた。今年の夏ごろまで見かけられたという。日本産の食材が「危険」という印象を与えるとして違和感を抱くネットユーザーが続出。「風評被害を拡散させるのはただちにやめてください!」「悪意を感じます。もう二度とモスバーガーに行きません」「本社が日本にあるにもかかわらず、ああいう文面を許す姿勢は理解できません」といった苦情の声が殺到した。 SNSの普及で批判が広がりやすくなった一方、客の暴走やSNSによる批判の過激化も目立つようになった2018年。2019年は平和な年になることを願いたい。
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社会 2019年01月03日 18時00分
2019年のGWは10連休 金融市場ストップで経済停滞も
皇太子さまが天皇に即位される5月1日と、即位を内外に示す「即位礼正殿の儀」が行われる10月22日を、2019年に限って祝日とする特別法が成立した。祝日法によって「祝日に挟まれた平日は休日」となるため、2019年のゴールデンウイークは4月27日から5月6日まで10連休となる。 外出する人が増えるので、旅行・観光業界は大歓迎だろう。サービス業や小売業も特需が期待できる。改元に合わせたセールや記念品の発売など、マーケティングとしては狙い目だ。お酒好きは飲酒量が増えるかもしれないので、酒類業界も追い風だ。来年10月には消費税アップが予定されているだけに、お祝いムード一色の中でさまざまな駆け込み需要が生じるタイミングとも重なる。ただ、小売やサービス業は恒常的に人手不足なので、働いている人はさらに忙しくなりそうだ。 実は、この超大型連休はメリットだけでなくデメリットも多い。基本的に役所は閉まるため、行政サービスは低下する。婚姻や出生・死亡など、戸籍関連の届出対応は各自治体で検討している。医療への影響は深刻だ。病院の救急外来や透析などは通常通りの運営だが、外来診療は10日間も休診することになる。手術も連休の間はほとんど行われない可能性が高い。全国の病院の多くが所属する「日本病院団体協議会」は対応を検討中だ。 10日も連続して休むと、多くの業界では休み明けに業務集中が起きる。例えば、メーカーは連休前に生産を増やして在庫を積み増すので、連休前後の流通量が激増するだろう。あるシンクタンクのエコノミストは「小売り・外食はもちろん、物流を支えるトラック業界が、連休前後、あるいは連休中の人手を確保して、きちんとしたサービスを提供できるか心配」と話す。 IT業界からはこんな指摘もある。「改元にあたり企業のシステム対応が心配だ。10月の消費増税に向けてシステム対応やキャッシュレス対応が実施されているが、エンジニアが不足している。コスト負担も大きく、中小・零細企業の中には、伝票なども改元に対応できす、やむなく『平成』で続けるところも出かねない」 10連休の影響を最も懸念しているのは金融業界だ。日本が連休中でも海外では外国株、為替、原油など各市場は通常通りに取り引きされ動いている。海外市場で株価が急落しても東京市場では売りを出せない。月末月初めはISM製造業景況感指数、米雇用統計などをはじめ重要指標の発表がある。4月末は1-3月期の米GDPも発表されるだろう。4月30日から5月1日には米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催も予定されている。国内でも3月決算企業は4月中に発表できなければ発表が遅れる。株主総会への準備も遅れる。5月に長い空白が生まれると、日本のマーケットが縮小して東証の地盤沈下につながりかねない。 全国紙の経済部デスクは、今回の10連休について、より根本的な問題を提起する。「働き方改革の本質は各企業で有給取得率を高めるのが目的だった。欧米では個人の事情に合わせて有給を取得している。しかし、日本は製造業の国なので、休日を増やすのに、工場を閉めて皆で一斉に休んできた。今回の特別法もその従来の発想のままだ。国が祝日を増やして一斉に長期で休むというのは、働き方改革の主旨に合わない」 もし、安倍政権や国会議員らが「祝日が増えたら国民が喜ぶ(=支持率が上がる)」と思っているとしたら、頭の中が“おめでたい”人たちだと言えよう。
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社会 2019年01月03日 12時20分
2018年日本人もザワついた、仰天海外ニューストップ5
国内でも日々驚かされるニュースが続いているが、海の向こうでは規格外の炎上事件が多々ある。2018年、当媒体においてアクセス数が多く、話題となった海外ニュースのトップ5を振り返っていこう。【1位】韓国のモスバーガーで「安心して下さい日本産は不使用です」表示 SNSにも苦情殺到https://npn.co.jp/article/detail/27238279/ 2018年夏ごろまで、韓国のモスバーガーのトレーに敷いてあるペーパーに韓国語で、「安心してお召し上がりください! モスバーガーコリアは日本産の食材を使用しておりません」と書かれていたことが国内外で騒動に。日本産の食材が「危険」という印象を与えるとして違和感を抱くネットユーザーが続出。「もう二度とモスバーガーに行きません」といった苦情の声が殺到した。【2位】米国女性警官、自宅と間違え発砲し男性死亡 「“部屋を勘違いした”だけで射殺」に疑問の声https://npn.co.jp/article/detail/44797662/ 9月6日の夜、アメリカテキサス州ダラスで、女性警官が勤務明けに自宅のアパートと間違えて他人の部屋に入り、居住者の男性に発砲し死亡させる事件が発生。ネット上では、「今回は警官だったけど、アメリカって一般人でも同じような事件が日常茶飯事だもんな」という意見があった。事件を通じ、アメリカの銃社会に違和感と恐怖感を持ったというコメントが寄せられている。【3位】中国の宅配員が配達客に嫌がらせ ネット通販依存症女性への驚愕の“仕返し”とはhttps://npn.co.jp/article/detail/81208507/ 11月26日、ネット通販依存症に陥っている中国の女性が、配送センターとのトラブルを自身のSNSに投稿した。配送業者本社に電話で苦情を言った結果、配達員から嫌がらせで“死装束と呪いの札が入った荷物”が自宅に届いたという。ネットでは「俺なら死装束を着て、配送センターに位って冥銭を燃やす」など怒りの声が上がった。【4位】“箸でピザ”炎上のドルガバ事件、日本では「普通に食う」の声や画像投稿もhttps://npn.co.jp/article/detail/80093171/ 11月18日、有名ブランドドルチェ&ガッバーナ(D&G)が、東洋人の女性が箸を使ってピザを食べるプロモーション動画を公開。この映像が中国のネットユーザーから「差別的だ」と猛批判を浴び、不買運動も巻き起こった。ドルガバ側が謝罪動画を投稿するも、騒動が収まらない中、日本のネットでは、怒りよりも「普通に箸でピザ食ってる」と、さほど批判する声は上がらず。中国国内とは違って大人しい反応が見られた。【5位】サンド伊達、韓国で汗ふきシート没収問題 他にも、各国で違う意外な持ち込み制限https://npn.co.jp/article/detail/64612868/ サンドウィッチマンの伊達みきおが、ロケで訪れていた韓国を離れる際の手荷物検査で汗ふきシートが没収されたと7月9日付のブログで報告した。理由は「100ミリリットル以上の液体が含まれているため」とされるが、本人は納得していないようだ。他にも、各国ではビタミン剤や、国外で発行された宝くじが禁制品となっている場合がある。 SNSの普及もあり、昔と比べれば海外の情報も簡単に手に入るようになった昨今。炎上も自国だけでは収まらず海を越えてしまうことも多くなった。2018年の海外ニュースは、韓国や中国などアジア圏のニュース中心も日本国内で議論となった。2019年も、世界を震撼させるような大事件が起こるだろうか。
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