西宮神社の歴代副男の名簿によると、昭和初期の参加者は200名程度だったが、徐々に人数が増え、平成10年に1200人を突破。平成最後の今年は約5000人が一斉に本殿を目指して走ったという。
福男は1年の福をその身に集め、周囲に福を授けるといわれているが、最近では「むしろ“厄男”だろ」との指摘も…。
「今年の福男に選ばれた消防士の男性を報道で見た人物が、LINEのやり取りをツイッターに晒しました。どうやら男性は子持ちの既婚者のようですが、未婚と偽って不倫していたそうです」(ネットウオッチャー)
しかし、不幸を招いてしまったのは、実はその消防士だけではなかった。過去には福男になった人が、その年にスノーボードで骨折、大学受験に失敗、新車に傷を付けられる、上司にイジメられる、原付を盗まれるなど、数々の不幸にあっているという。
もはや何のための福男かと疑問に思うありさまだが、過去にはどうしても一番福を獲得したいがために、組織的な不正を働いてたことが明るみに出たことも。
「2004年には、大阪市消防局中央消防署の職員12人が、参加者の走路を妨害したとして事情聴取を受けました。彼らは禁止されていた“早くからの開門待ち”を無視し、3日も前から門前にテントを張って待機。妨害だけでなく他の参加者を引っ張っていたことも目撃されており、大ヒンシュクをかいました。結局、福男選びの3日後に、優勝した消防職員が一番福を返上したことで、騒動の幕は閉じましたが、それ以降、スタート位置の抽選などルールが厳格化されました」(地元紙記者)
とはいえ、今年も結局、消防士が一番福を獲得。一般市民からすれば、神社の本殿ではなく“火事現場”に真っ先に駆け付けてほしいところだろう。