まず、今でも第一線で活躍しているおニャン子といえば国生さゆりだろう。バラエティ番組などにも多く出演、よく当時のことをネタにすることも。交際中の甲田英司ともゴールイン間近と言われている。当時、人気を二分した新田恵利はテレビ局員と結婚し、一時は芸能活動から遠ざかっていたものの、最近は復帰し、それほど多くはないものの活動中。また、渡辺美奈代(ママタレ)、城之内早苗(演歌歌手)なども当時の勢いそのままとは言わないまでも活動中である。彼女たちはあくまで“元おニャン子”という姿勢を崩さないグループだ。
そんな中、特異な存在と言えば渡辺満里奈だろう。彼女は2005年、お笑いトリオ・ネプチューンの名倉潤と結婚、芸能活動は抑え気味だか続けている。ただ、彼女はおニャン子だった過去をオープンにはしない。「聞かれなければ自分からは話さないスタンス。コンサートにもファンがおニャン子のグッズを持ってこないように通達があったなんてウワサもあります」(芸能ライター)。国生が今ほどバラエティに出ていなかった時は確実に彼女が出世頭であった。過去の栄光を完全に捨てたことが彼女のその後につながったのかもしれない。現在のAKB48のメンバーもこのことを覚えておいても損はないだろう。
余談だがおニャン子とAKBの間に、同じく秋元康が関わった『チェキッ娘』というグループがあったことを覚えているだろうか。活動期間は1998年10月9日から1999年11月3日。2004年8月9日に一日だけ再結成、2009年8月30日には「再会コンサート」を行っているが、このグループから、芸能界のトップに残っているタレントは皆無にちかい。