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市川猿之助被告の“一家心中事件”、捜査に問題点?「なんとしても守れ」お達しか

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市川猿之助

 両親への自殺ほう助罪で起訴された歌舞伎俳優の市川猿之助(本名・喜熨斗孝彦)被告が7月31日夜、勾留先の警視庁原宿署から保釈された。

 一部メディアは保釈の様子を生中継したが、猿之助被告は午後8時半頃に勾留先の原宿署の通用口を出ると、黒いスーツに黒いネクタイ姿で、髪の毛は少し伸びやつれた印象。

 報道陣に向けて数秒間、深く頭を下げ、原宿署に向けても一礼。その後、言葉は何も発さず、迎えのワンボックスカーに乗り込み、車内ではマスクを着けまっすぐに前方を見据えたまま原宿署を後にした。

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 猿之助被告は同28日に自殺ほう助罪で東京地検に起訴され、同日中に代理人が保釈を請求。この日、東京地裁が保釈を認める決定を出し、猿之助被告側が保釈保証金500万円を納付したが、東京地検が決定を不服として準抗告。しかし、地裁がこれを退けた。

 「地検としては、『ちゃんと仕事をしてます』というアピールをしただけで、保釈が認められることは間違いなかった。さすがに、逮捕によってメンタルが打ち砕かれてしまったようで、報道陣の前で言葉を発することはなかった」(芸能記者)

 各メディアによると、猿之助被告は原宿署を出た後、車で都内の病院に向かい、そのまま入院するものと見られるという。後は公判に臨んで裁かれるのみとなったが、捜査に関わった刑事たちはかなり無念だったようだ。

 「自宅に帰ったら世をはかなんでしまうかもしれないので、公判が終わるまで入院するのが正しい選択だろう。それよりも、今回の事件では、自民党の歌舞伎振興議員連盟としては、以前から歌舞伎を守りたいという思いを持ち続けていたことから、今回の事件が発覚したタイミングで議連を中心に、関係各所へ『なんとしても猿之助を守るように』『猿之助の不利は排除するように』と瞬時に連絡が回ったという。そのため、警察としては父親の案件については殺人での立件を狙っていたが、自殺ほう助で幕引き。時間が経過してから、捜査に関わった刑事が問題だらけの内幕を暴露するかもしれない」(全国紙社会部記者)

 いずれにせよ、猿之助被告は最悪のシナリオを回避できたようだ。

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