シンガポールの「ティラミスヒーロー」は、猫のキャラクター「アントニオ」がデザインされた瓶入りのティラミスで、2012年に誕生。日本でも百貨店やネットで販売されていたが、昨年末に「オリジナルブランドロゴがコピーされ、日本で使用できなくなってしまいました」とトラブルを公表。日本での販売を継続するために「ティラミススター」に改名して話題となっていた。
しかし、ここにきて株式会社HERO'Sを運営する高田雄史社長が経営している「株式会社gram」自体も「乗っ取り」との説が浮上している。2014年4月、大阪・心斎橋で「gram」を運営していた別会社が存在していたが、現在のgram社が勝手にロゴや店名を商標登録し、元のgramは名前を使用できなくなり、やむなく店名を変え、その後、閉店に追い込まれたらしいと話題になっているのだ。現在のgramはパンケーキ店として日本や海外に60店舗も展開していながら、gramの店自体がパクリだったのではないか、と一部のツイッタユーザーが指摘している。
さらにgramは店の名前を奪うだけではなく、他のスイーツ店の看板商品の商標登録を申請する「乗っ取り行為」に出ているようだ。例を挙げると 「奇跡のパンケーキ」(パンケーキ屋「FLIPPER'S」の看板商品)や「てぃらぷり」(プリン屋「うっふぷりん」)、「プレミアムロールケーキ」(ローソン)など、多数存在するという。
また現在、商標登録出願中の「C-ute」は2017年に解散したアイドルグループ「℃-ute」の人気にあやかったものと目される。スイーツに始まり、解散したアイドルのネームバリューにも「パクリ」の手は及んでいたようだ。
ツイッターユーザーの中には渦中のgramの元社員と名乗る人も出現。未熟なまま育った会社であるため、パクり要素も多いと指摘しており「常習犯」と捉えられても仕方ないといった旨の投稿をしている。
高田社長について、ツイッターユーザーは「あまりにも節操がない」と指摘。ネット上では炎上が続いている。
「『HERO'Sはティラミスヒーローのロゴの使用権をお渡しする』と。 商標登録取り消しするってこと? だいたいお渡しってなに? 勝手に商標登録してゴメンなさいじゃないの」「gram、店名もロゴも丸パクリだし悪質性高い」「日本国内で商標登録をして、元祖の店を法的に封じ込めたうえで出店しており悪質。絶対に買いません」「味が落ちたと思ってた。プレミアム以外はもはやマズい、そして出てくるの遅過ぎ」「もし℃-uteがコラボカフェをしてたら名前が使えない可能性があったのか」
これまで大きな騒動を起こさず、着実に店舗数を増やしていたgramだが、一気に評判を落とす結果となった。いまだに騒動が「鎮火」する様子は見えず、ますます炎上しそうな勢いである。今後の展開に注目したい。