2011年のドラフト4位で巨人に入団し、主に中継ぎとしてマウンドに立っていた高木。2015年には「一軍公式戦初登板から117登板試合連続無敗」という記録を打ち立てる(現在記録は139まで伸びている)など、“負けない投手”として巨人投手陣を支えてきた。
しかし、2016年3月に当時球界を揺るがしていた野球賭博問題への関与が発覚した高木は、1年間の失格処分を受け2016年シーズンを棒に振る。また、処分解除後の2017年3月に育成契約として巨人と再契約したが、シーズンオフには一度自由契約にもなっている。
その後、育成契約を結び直し、改めて支配下復帰への道のりを歩むことになった。迎えた2018年はここまでオープン戦4試合に登板。防御率1.80という成績を残している。このような安定した投球が続いたことが支配下復帰の一因とも言えそうだ。
ただ、紆余曲折を経て支配下へと戻ってくる高木にネット上では賛否両論。「応援したい」、「死ぬ気で頑張ってほしい」という賛成派の声と「素直に喜べない」、「応援する気なんて起きない」という反対派の声が入り混じっている。
一方で、反対派の中には「森福が働いていれば高木の支配下もなかったのに」、「何のための森福だったのか」と高木の同僚である森福允彦への批判を展開するファンも。思わぬ飛び火を食らう形となった森福だが、それもそのはず。セットアッパーとして期待された2017年シーズンは開幕から打ち込まれる場面が目立ち、8月以降は二軍暮らし。シーズン成績も「30試合登板・1勝3敗6ホールド・防御率3.05」と当初の期待度を考えると今一つだった。
こうした批判の声を封じるためには、ファンが納得する成績を残すことが必要不可欠。高木にとっても森福にとっても、今シーズンは雪辱を期すシーズンとなりそうだ。