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ウラ巨人の星 ★原巨人が広島・丸佳浩FA獲得に「5年25億円」マネーゲーム

 日本シリーズが終了し、第3次原政権による大型補強が本格的にスタートする。早速、オリックスを退団する中島裕之を獲得するという情報がフライング気味に漏れ伝わった。これは右の代打陣を厚くしたいからだが、本命は他にいる。広島・丸佳浩外野手(29)だ。

 「今季、FA権を取得する大物選手が多い中で、丸はもっとも去就が注目される1人です。当然、広島は慰留に必死ですが、丸の郷里である千葉のロッテも興味を示しています。でも、巨人が出てきた以上、ロッテはこのマネーゲームには参戦しないでしょうね」(スポーツ紙記者)

 原辰徳監督はドラフト会議で外野手を指名していない。厳密に言えば、2度目の1位入札で即戦力外野手を獲り損ね、戦略を変更したのだが、外野手を指名しなかった時点で「丸獲得に動く」と読んだ関係者は少なくなかった。

 「過去に巨人が大物FA選手と交渉した際に提示した最大年数は、清原和博の『5年』。杉内俊哉でも4年。清原級の条件を提示して、誠意を示すつもりです」(球界関係者)

 丸の今季推定年俸は2億1000万円。本塁打39本、打点97はキャリアハイで、慰留となれば3億円では済まないだろう。また、昨年オフだが、巨人はゲレーロに対して4億円を提示している。こうした過去の“巨人流”のやり方から、丸への条件提示は「清原と同じ5年、年俸はゲレーロをしのぐ5億円」(消息筋)と見られている。

 「原監督は過去12年の指揮官生活で12人のFA選手を獲得しています。’08年はラミレス、グライシンガー、クルーンを同時補強し、4番、エース、クローザーを揃えてみせました。これには内部からやりすぎの声もありましたが」(同)

 広島は仮に権利行使となっても、説得を続けるという。いわゆる“宣言残留”だ。過去、広島は投打の主力選手を他球団に流出させてきたが、宣言残留を認めるのは初となる。

 「巨人が丸に目をつけたのは、単に高齢化したレギュラーの外野陣を埋めるためではありません。広島を弱体化させるためです。丸は今季前半戦、故障で一時期チームを離れました。丸がいた開幕から25試合の1試合あたりの平均得点は4・92。離脱直後の8試合は3・75。野間峻祥、安部友裕らが丸の穴を埋め新戦力の台頭に繋げましたが、得点能力が落ちたのは事実。丸がいなくなれば、広島は戦略を変更しなければなりません」(同)

 今季も7勝17敗1分けと広島戦に大きく負け越した巨人。「丸強奪」のメリットは計り知れない。

 また、巨人はすでに“丸とのパイプ”を得ていた。
「後輩が元巨人選手ですからね」(アマチュア球界要人)

 丸より1学年下の齋藤圭祐投手が、’08年ドラフト会議で巨人入りした。だが、怪我のため、’12年オフに退団している。

 丸は同級生と結婚したように、学生時代の仲間や恩師を大切にしている。そのかわいい後輩である齋藤が、わずか3年でクビにされた巨人のことを、どう思っているのか…。5年25億円の提示が誠意と映るか否かは、高校時代の交遊関係で決まることもある。

 「肩の故障で解雇された齋藤は、リハビリやクラブチームを渡り歩くなど苦労し、現在は千葉県下の高校で野球の指導者となりました。冷酷な通達をしたのも巨人ですが、再起の支援をしたのも巨人時代の同僚なのです」(同)

 母校・千葉経済大付高の松本吉啓監督は、丸たちに「守破離」を教えてきた。教えられた型を守って修業し、次はその型を破って自分を作る。そして、旅立っていくというものだ。

 「緒方孝市監督も現役時代、FA取得年に巨人入りが噂されたことがあります。いや、事前オファーに近い動きがありましたが、カープ愛を貫き、今日に至りました。二軍指揮官時代から丸に目を掛けていた緒方監督にとって、丸はかわいいはずです」(前出・スポーツ紙記者)

 緒方監督とも「守破離」の関係になるのだろうか。
「ジョンソンを除けば、丸の年俸はチームトップ。でも、昨年の更改後の会見では不満そうでした。大幅増がなかったからか、それとも、今季のFA取得が分かっていたのに複数年契約が提示されなかったことへの不信感なのか…」(同)

 巨人の年俸トップは菅野智之の4億5000万円。大幅増は必至だが、丸獲得の折りには、「投手トップは菅野、野手は丸」となりそう。だが、チームトップを外様にするわけにはいかないので、この先、常に菅野をトップに据える配慮もしていかなければならない。

 日本シリーズで、丸は両軍ワーストの12三振。落ちるボールに苦しんだ。この配球はセ各球団も参考にしてくるだろう。

 すべて“丸”く収まるか。

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