根尾は同戦が今季初の一軍登板だったが、1回表~6回表までは広島打線を無失点に抑える好投を見せた。だが、7回表に1死満塁のピンチからマクブルームの二ゴロで1点を失うと、続く田中広輔に四球を与え2死満塁としたところで降板。この後、味方のリリーフ陣がさらに5点を奪われ勝利投手の権利を失う結果になった。
「6.2回4失点(自責0)・被安打4・四球3」でプロ初勝利を逃した根尾について、試合後に取材に応じた立浪監督は「今年試合を見るの初めてでしたからイメージ湧かなかったですけど、100球、5、6回までと思っていたけどそれ以上の内容のピッチングをしてくれた」と予想以上の好投だったと評価。同時に、「勝ちを付けてあげられなかったことは継投含めて私の責任」と反省の弁を口にしたという。
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この立浪監督のコメントを受け、ネット上には「は?これまでの根尾の登板全くチェックしてなかったのか?」、「開幕直後ならまだしももうシーズン終わりかけなんだが」、「一軍と二軍の意思疎通は一体どうなってるのか」、「自分が投手やらせてるのにプレー見てないは無責任すぎるだろ」といった批判が上がった。
「根尾は立浪監督の意向もあり昨季途中に野手から投手・リリーフに転向すると、昨オフからは先発に挑戦。迎えた今季はここまで二軍では『23登板・0勝7敗・防御率3.43』と未勝利が続いており、直近登板の9日・阪神戦でも『6回5失点・被安打3・四死球5』と今一つでしたが、それでも立浪監督は18日に根尾を今季初昇格・即先発させました。同監督は防御率、奪三振などがまずまずの数字であることに加え、二軍戦の映像もチェックして昇格を判断したものと思われましたが、プレーは見ていないという旨の今回のコメントを受け不信感を抱いたファンも少なくなかったようです」(野球ライター)
根尾の二軍投球の確認不足も継投策失敗の一因ではという見方もされている立浪監督。試合後の報道では「残り試合少ないですけど今日の内容であればピッチングコーチと話して考えたい」と次回登板のチャンスを検討する旨を口にしたことも伝えられているが、次は根尾を勝たせるような采配を見せることはできるだろうか。
文 / 柴田雅人