お相手とされる中部整備局の高橋浩二副局長は、「今後、適正な業務遂行ができるか疑問が生じた」として、速攻で同省から更迭されてしまった。決定は13日付で、官房付となった。高橋氏は同省からの聞き取りに、当初は否定したものの、「週刊誌に掲載されている写真は私で間違いない」と認めたという。
一方、田中氏は報道後、口を開かず、ブログも削除したが、26日の衆院本会議での消費増税法案の採決後、スキャンダルについて初めてコメント。田中氏は「今まで入院しておりましたので、ご説明が遅くなったことをお詫びいたします」と謝罪。問題の報道については、「誤解を与えてしまう報道がありましたが、不適切な関係ではありません」と、あいまいな回答。
掲載された写真が田中氏本人であったかどうかにはふれず。写真が本人でないならば、「写真は私ではない」とキッパリ否定すればいいのであって、「路チューはしたが、“不適切な関係”ではない」と言いたかったのだろうか…。それも極めて厳しい言い訳だ。駅構内という公衆の面前で、路チューするのは、“不適切な関係”以外のなにものでもないと思われるが…。
スキャンダルに関しては、うやむやな発言をした田中氏だが、採決はグループの親分、小沢一郎氏に造反し、消費増税法案に賛成票を投じた。「重要な法案なので、最後は自分の判断で決めました」と話した田中氏。田中氏は小選挙区で敗れながら、比例で復活当選した背景があるだけに、今回の騒動で、小沢氏について行っても、次の選挙で不利になると判断したのか、恩師への裏切り行為に打って出た。
(蔵元英二)