小沢ガールズの民主党・田中美絵子衆院議員(36=比例・北陸信越)が、東京都品川区のJR大崎駅構内で、国土交通省中部地方整備局副局長を務める妻子持ちの55歳のキャリア官僚と熱いキスを交わしたとして、6月14日発売の「週刊新潮」が写真入りで掲載したことはリアルライブでも報じた通り。だが、小沢グループをまつわるプライベートな報道はこれだけではなかった。
同じく14日発売の「週刊文春」が、小沢氏の妻・和子夫人(67)が岩手県内の支援者に出した手紙の全文を「離縁状」と称して公表した。
同誌によると、手紙は便せん11枚に及び、支援者約10人に送付したものとし、小沢氏が東日本大震災後、東京電力福島第1原発から拡散した放射能を恐れ、地元の被災地を訪問しなかったことに和子夫人が失望。離婚したことを報告する内容になっている。
そのおもな内容は、8年前に小沢氏に隠し子がいたことが分かったが、小沢氏から謝罪はなかったといい、和子夫人に「いつでも離婚してやる」と話したとしている。和子夫人は「小沢が郷里と日本のために役立つかもしれない。私が水を差していいのか」と思い、夫婦関係を続けたという。
また、昨年3月の震災後、小沢氏が福島第1原発事故による放射能漏れを恐れ、自宅を離れたが、地元に帰らなかったことに失望したとしている。手紙には「岩手や日本のためになる人間ではないと分かり、離婚いたしました。離婚の慰謝料を受け取ったら、岩手に義援金として送るつもりです」などと記されている。
震災発生当時、民主党関係者の間では、小沢氏は地元入りを希望したものの、混乱を懸念して避けたといわれた。小沢氏が震災後、初めて岩手入りしたのは昨年3月28日で、達増拓也知事と県庁で会談。被災地に入ったのは今年1月3日で、中選挙区時代の地盤だった陸前高田市などを回り、被災者を激励した。
国会は今、消費税増税の法案が通るかどうかの大事な時期。そんな時に飛び出した2人の私生活面での報道。小沢グループとしては、頭が痛いに違いない。
(蔵元英二)