府警によると、7月31日、永田容疑者は同課の同僚4人(22〜30歳)と同府貝塚市の二色の浜海水浴場に行き、午後3時30分頃に少女3人と出会って、一緒に泡盛、梅酒、カクテル、リキュールなどを飲んだ。
午後4時頃には被害者の少女が泥酔して立てなくなり、永田容疑者は砂浜に置いていたゴムボートへ連れて行って寝かせ、暴行をはたらいた。同僚の巡査(23)が「やりすぎるな」と声を掛けたが、聞いていなかったという。ゴムボートは持参したものだった。また、22歳と25歳の巡査2人も、別の少女の胸を触ったり、キスをした疑いがあり、準強制わいせつの疑いで、府警が捜査している。
海水浴客から「男性が女性に酒を飲ませて、いたずらしようとしているのではないか」と通報があり、貝塚署員が現場に駆け付けて、永田容疑者らの身柄を確保した。少女2人は急性アルコール中毒の疑いで救急搬送されるほどの泥酔状態だった。
永田容疑者は07年4月に府警に採用され、現在は布施署の交番勤務。一緒に訪れた5人のうち、4人が交番勤務で、1人がパトカー乗務員だった。
酒は永田容疑者らが持参しており、府警は暴行目的で、少女に酒を飲ませた疑いがあるとみて調べている。永田容疑者は「そういう行為をしたことは間違いありませんが、無理やりやったわけではない」と供述している。
犯行当日、同海水浴場は大勢の若者でにぎわっており、昼日中から堂々と犯行に及んだもようで、永田容疑者の倫理観が問われる。
(蔵元英二)