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「リアル・ミッション」天国に一番近いアスレチックでカノジョをゲット!?

 紙面刷新に伴い、本紙編集部員による突撃取材のコーナーが満を持してスタート。記念すべき第1回を任された記者はオープンしたばかりの“天国に一番近いアスレチック”「SARUTOBI(さるとび)」に挑戦した。その戦慄の恐怖を体を張ってリポートすべくイザ初島に上陸だぁ〜!!

 「度胸とバランス感覚をアップさせてこいや」。難クセをつけるのが生きがいのデスクは、そう言い残して熱海行きのチケットを置いていった。翌日、まだその本当の意味を知らない記者は一路、相模灘に浮かぶ島、初島へ。
 ここで読者のみなさまに、記者のスペックを簡単に申告したい。27歳、独身、カノジョいない歴ウン年。ごく普通の小市民なれど、アスレチックぐらいは余裕とぶっこいていた記者にいきなりハーネスが手渡される。恐怖はここから始まった。
 入口をくぐるとなぜかアスレチックにお約束の丸太や池が全く見当たらない。かわりに天を見上げれば、木々の間を伝わる細い数本のロープが。「SARUTOBI」の正体はハーネスを着用して森の木の上を渡っていく、ヨーロッパで人気の空中アスレチックだった。
 地上6メートル。初島を囲む青い太平洋が一望できるほどの高さに足の震えが止まらない。恐る恐る第一歩を踏み出してみていきなり、あわわ。小さな木片の足場が一歩進むごとに大きく傾いた。木々を結ぶロープが実に絶妙な具合で緩んでいるのだ。万が一のため命綱を結びつける。
 しかし、命綱はスタートからゴールまでずっと取り外せないため、途中でリタイヤも順番交代もできない恐怖のルール。ビビって一歩が踏み出せないでいても、後ろから人が来てしまったらもう行くしかないのだ。しかしウレシイ誤算も! そのルールが前後の人との自然な出会いを生む。
 記者の後ろからはとってもカワイイ女性がついてくる。工夫を凝らした全20個の綱渡りは、どうやって攻略していくかがポイント。前の人の渡り方を見て真似るのがベストだ。背中に美女の視線をグイグイ感じた。

 「怖くないですか?」と話しかけると、「怖いですよね〜」と答えてくれた。「私、子供の頃からアスレチック大好きなんです!」「ゲッ!? ボクは高所恐怖症です」。そんな会話が自然と成り立ってしまう。
 名前は美由紀さんというらしい。渡りきって後ろを振り向けば、目が合った途端に微笑んでくれる彼女。極限状態が生み出す男女の出会い。う〜ん、ロマンティックじゃないですか。
 が然ヤル気の出てきた記者の前に現れた次の難所は、ロープ一本のみという難易度最高クラス。これで“5歳からOK”はキツ過ぎでは? そんな愚問をあざけるかのように子供たちが跳ねるように木々を渡って行く。後ろからは楽しそうに進んでくる美由紀さん。かっこ悪い姿は見せられないと肝に銘じ、またへっぴり腰で進む。
 最後には40メートルのジップスライドで、お約束通り腰を強打して地上に生還。一緒に回りきった美由紀さんと思わず歓喜。恐怖のアスレチックを制覇したご褒美に美由紀さんとすっかり仲良くなってしまい、念願のカノジョをゲット!? と思いきや、彼女の左手薬指には指輪が! なんと美由紀さん結婚1年目の若妻で、某テレビ局の現役の社員さんでした。どうりで美人と思った! 「大学時代から付き合っていたカレシと昨年結婚したばっかりなんです」と新婚ホヤホヤだそうで、トホホ…。仕事の方も報道記者の仕事を目指して鋭意勉強中とのこと。
 いつになっても夢を追う女性は輝いていると思いながら、高嶺の花は恐怖のアスレチックより遥かに高かったことを胸に刻みつつ、記者の27の夏は辛くも散って行ったのだった…。(関)

◎突撃後記
 美しい島だった。熱海港からわずか30分。首都圏から一番近い有人島、初島は島民200人余りが観光産業などで生計を立てている。
 上陸には高速船(大人往復2340円)を使う。涼しい海風を肌で感じながら、船尾には餌をくれる人が大好きなカモメたちがついてくる。
 島の水と電気は本土から海底ケーブルで引いているという。水は日本名水百選に選ばれる名水中の名水「柿田川水系」とあって絶品。透明度の高い海はダイバーと釣り人も魅了。島内はハイビスカスやヤシが生い茂り、プチ南国気分だ。波が強くて砂が流されてしまうため、ビーチがないことだけが残念だった。
 ちょっとした船旅は旅情をメランコリックにかき立てる。帰路、船中で傷付いたハートを癒やす必要があった。人知れず泣こうと思ってデッキに上がったら、フランクフルト目当ての巨大トンビに攻撃されそうになった(涙)。

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