民家のガラス窓にご注目いただきたい。
左側の窓に黒色と白色の奇妙な物体が写りこんでいるのがおわかりいただけるだろうか?
拡大してみてみると黒の物体はやや年老いた老人のような顔をしており、頭には角のようなものが確認できる。老体の鬼であろうか?
また、白い物体は人間の鼻と唇らしきものが写っており、口元まで伸びた長い髪の毛が確認できる。目元こそ写ってはいないが、シャープな輪郭と高い鼻、ふっくらとした唇は人間の女性に酷似しており、純日本風の美人に見えなくもない。
さて、鬼はともかくとして女性の顔は窓に写り込むというベタなシュチュエーションということもあり、なかなかに不気味である。
この写真を見たオカルト研究家で妖怪に造詣の深い山口敏太郎は「妖怪『ぬっぺほふ』ではないか」と記者に語った。
『ぬっぺほふ』は『ぬっぺっぽう』とも呼ばれており、巨大な肉の塊のような妖怪として知られている。一般的にイメージされるのは一頭身の体に巨大な顔が付き手足の生えている、ちょっとグロテスクな妖怪である。
確かに今回の写真に収められた女性の顔は大きな鼻と唇は妖怪画のぬっぺほふに酷似しており、白い色というのも共通している(ぬっぺほふは白い体をしていたという記述もある)。
はたして、写りこんでいた物体は女性版のぬっペほふだったのだろうか。
なお、この写真が撮られた場所は撮影者が忘れてしまい不明であるが、長野県の某村付近で撮られたものであるという。
長野県には「鬼女伝説」が残る場所も多く、黒い鬼のような物体と美人女性の顔が撮影されてしまったのも何か関係があるのかもしれない。
(山口敏太郎事務所)