17日放送の『SPORTSウォッチャー』(テレビ東京系)で、このような言葉を口にしたのは巨人・原辰徳監督。チーム内競争で勝ち抜いた捕手を、今季の正捕手として起用すると明言した。
119試合に出場した小林誠司を筆頭に、大城卓三(66試合)、宇佐美真吾(21試合)といった選手がスタメンを争った昨季の巨人。迎えた今季はFAで加入した炭谷銀仁朗(前埼玉西武)、今季から捕手に復帰した阿部慎之助ら実力者も、この争いに割って入るだろう。
昨季以上にポジション争いを激しくさせ、正捕手を決める方針を打ち出した原監督。しかし、この発言を受けネット上からは「リードの相性考えて柔軟に起用しろよ」、「強いところは捕手併用してるのになあ」、「ここまで断言するってことは誰か干したいのか?」などと疑問視する声もある。
昨季リーグを制した広島と埼玉西武は、前者が會澤翼(103試合)と石原慶幸(57試合)、後者が森友哉(81試合)、岡田雅利(49試合)、炭谷(47試合)といった選手をそれぞれ併用している。
また、2位から日本一となったソフトバンクは主に甲斐拓也(133試合)をスタメンに据えているが、試合後半は高谷裕亮(73試合)を“抑え捕手”として起用している。先に書いたネット上のファンの疑問が、この3チームの捕手事情に影響されたものであることは想像に難くない。
また、寄せられた疑問の中には「スガコバも解体するのか」といった内容のコメントも散見される。“正妻”小林とコンビを組み、2年連続で沢村賞を獲得したエース・菅野智之への悪影響を懸念しているファンも少なくない。
原監督の意向により、にわかに風雲急を告げた巨人の“捕手サバイバル”。果たして、ファンの心配は杞憂に終わるのか、それとも…
文 / 柴田雅人