ひかえめな高校生の塚本芽衣(桜庭ななみ)のクラスに転校してきた、超オシャレな男の子・溝呂木美糸“ビート”(瀬戸康史)は、大手アパレル会社のデザイナー・溝呂木羅糸(田辺誠一)の息子でカッコいい服を次々と生み出すモードの天才。転入早々、ダサいクラスメートの犬田“ワンダ”(田中圭)をカッコよくしてみたり、クラスの女王様で人気モデルの立花美姫(桐谷美玲)を仲間にして学園祭でファッションショーを企画したり、たちまちクラスの人気者に。しかし、ビートには幼馴染みの宮本きらら(水野絵梨奈)の病気や、亡くなった母をめぐる父との確執など複雑な事情があった。そんなビートにどんどん惹かれていく芽衣だったが…。
突然現れた転校生と地味な女子高生が織りなす爽やかな青春の1ページ。こんな時だからかしら何かとてもほっこりした気分になれる映画よ。いとうまい子やつみきみほ、風間トオルなど親世代に全盛だったアイドルが親役や悪役で出てくるのはぜひ親子で見てねって事かしら。チャッピー懐かしくて涙が出たわ。ビートの父親役でとても出番が多い田辺誠一は相変わらず演技がクドくてナイスなキャスト。見た目もブラック・ジャックみたいだし、震災ツィッターが評判でまじめ人間にキャラ変えたらどうしようかと思ったけど、本業はいつも通りで安心したわ。
主人公芽衣を演じる、しゃべるサクランボみたいな唇をした「6代目なっちゃん」桜庭ななみ。ちょっと見ない間にぽっちゃりしたけど、ラストにとてもステキなシーンが。“腐女子”ご用達の脱ぎアイドル瀬戸クンは、今回も父親役の田辺誠一から裸にされるシーンがあって、それが最大のお楽しみ。それにしても「ちょっ、やめっ…!」ってセリフがこんなにキマる子もめずらしいわね。その他メガネ女子がショーで大活躍したり、ベタな見どころが満載。びっくりしたのが、DJやモデル歩きがカッコイイ・アンナ役のIMALUちゃんが、吉瀬美智子さんとか長身のキャストの隣に立つとちっちゃくて手乗りザルみたいに見える事。それから映画「君に届け」でもチョー意地悪だった桐谷美玲ちゃんは、今回も女王様だけど後半そうでもなかったり、ドラマ「美咲ナンバーワン!!」では先生やってた田中圭が高校生(2年ダブり)だったり、何かと目が離せない内容なの。ラストまであっという間よ。(チャッピー)
『ランウェイ・ビート』は現在公開中。(公開劇場の営業時間、上映時間などをお確かめの上お出かけください。)