この試合は2人がCM出演しているカーベルpresents 石原軍団襲来スペシャルエキシビジョンマッチというタイトルが付けられ、カーベルの社長で覆面レスラーのカーベル伊藤とトリオを結成し、佐野直&原学&大久保一樹を相手に、故ジャイアント馬場さんが設立した王道マットに足を踏み入れる。
金児憲史は1978年生まれの40歳。広島県出身。2000年に石原プロが主催した『オロナミンC 1億人の心をつかむ男 新人発掘オーディション〜21世紀の石原裕次郎を探せ!〜』に出場し、52005人の応募者の中から選ばれ石原プロ入り。『西部警察 SPECIAL』や『弟』(いずれもテレビ朝日系)など石原プロ制作のドラマをはじめ、俳優として活躍しているが、今年7月に裕次郎の「夜霧よ今夜もありがとう」をカバーし歌手デビュー。裕次郎と同じテイチクからデビューしたことが話題になった。
神田正輝に続く神田姓ということで、石原軍団では“ジュニア”の愛称で親しまれている神田穣は、1995年生まれの23歳。アメリカの大学に在学中に『石原プロ次世代スター発掘オーディション』でグランプリを受賞。大学を中退し石原プロ入り。2016年に裕次郎の命日に一般披露されるなど、176センチの身長と、端正なルックスから事務所の期待も大きい。同年にはTBS系列の『究極の男は誰だ!?最強スポーツ男子頂上決戦』に出演。途中からファッション系の学校に転学しているが、もともとアメリカの大学には野球留学で行っていたので、身体能力は高く、普段から筋トレを趣味にしているという。
関係者の話によると、「石原プロのタレントがエキシビジョンでもプロレスの試合をするのは初めて」とのこと。現在、試合に向けて受け身などをトレーニング中とのことだが、女子プロレスも含めて俳優のままエキシビジョンでプロレスデビューをして、ワンマッチのつもりがデビュー戦が高評価されると、もちろん本腰を入れなければ出来ないことだが、プロレスとの二刀流を目指すことも今の時代珍しくないのだ。
特に神田穣は年齢も若くスター性も備わっているだけに、アクションが多い石原軍団での経験は、プロレスでも役に立つはずで、デビュー戦は十分に期待したいと思う。マニアが集う後楽園のファンに「ワンマッチでは勿体ない」と思わせたらネクストがあるかもしれない。
取材・文 / どら増田
写真提供 / ©︎オールジャパン・プロレスリング・石原プロモーション