オリックスは今シーズンまでチームの主軸を担っていた外野手ステフェン・ロメロとの契約が終了。頼りになる外国人選手だったが、怪我が多いこともあり、契約延長を見送った。また、来日時はホームランを放ったにもかかわらずホームベースを踏み忘れるなど、お茶目な一面が人気だった内野手クリス・マレーロも不調から脱することができず、ロメロと同じく3シーズンでチームを去ることとなった。
今回、獲得を発表したジョーンズは、34歳とキャリアはベテランの域に入っているが、今シーズンは元オリックスの平野佳寿が所属するダイヤモンドバックスで137試合に出場。打率.260、16本塁打、67打点を記録している現役メジャーリーガーだ。メジャーでは通算282本のホームランを放っており、“マッチョマン”吉田正尚とともに、一発が狙えるクリーンナップの一員として期待される。守備はライトがメイン。オリックスにとって空いているポジションを守れるのも魅力的だ。
ジョーンズは「今回の決断は私の野球人生、家族の人生においてもとても大きな決断でした。メジャーリーグは私にも私の家族にとっても素晴らしいものでした。2003年に契約した日から、今年の最終打席までとても充実した道のりでした。それはかけがえのない最高の12年と139日でした。その間、野球は私に素晴らしい日々を与え、内外面ともに素晴らしいものを作り上げてくれ、間違いなく、たくさんのことを誇れる日々でした。そして今、私の人生の新しいチャプターへ進む時が訪れ、メジャーリーグに“さよなら”を、日本プロ野球に“こんにちは”を言う時が来たのです」とMLB時代を振り返った。
日本での抱負にも触れている。「オリックス・バファローズが昔の強かった時代に戻るために私を必要としてくれ、私はその力になれるよう挑戦しようと決めたのです。オリックスはその証拠に、私が日本で長くプレーできるよう強い意志を示してくれました。家族も私も、人生の新しいチャプターに進むことにとても、とても、わくわくしており、全力で楽しみたいと思います。友人、仲間、そして一番大切なメジャーリーグ時代のファンの方々、寂しくなりますが、確実にまたどこかで会えることと信じています。追伸:早く神戸牛を食べたいな」と、ジョーンズはコメントを寄せた。
得点力不足がオリックス最大の課題。ジョーンズの獲得は来シーズンに向けた明るいニュースだ。
(どら増田)