仮契約後、会見に臨んだ中田は「仮契約を終えて、プロとしての実感が湧いてくるとともに、頑張らなければという思いが強くなりました。先輩方のいいところを学び、一日も早く支配下選手になれるように頑張ります。一軍の舞台で活躍できるように、結果を求めて、今からしっかりと準備していきたいと思います」と謙虚な思いを口にした。
大阪桐蔭のOBである谷口悦司スカウトは「角度のあるストレートと、独特な軌道を描くスライダーが持ち味。ホームベースを縦、横、奥行きと大きく使える球種、球質があり身体にも馬力がある。緊張した場面でも力が発揮できるタイプで、打者に向かっていく強気な投球スタイルが魅力的な投手」と中田を評価。今年大阪桐蔭のエースを務めただけに、最速146キロの速球は磨けば武器になりそうだ。
また、高卒プロ3年目で戦力外通告を受けていた岡崎大輔内野手が、来シーズンは育成契約を結ぶことが球団から正式に発表された。背番号は「120」。岡崎はルーキーイヤーの終盤に一軍昇格し、プロ初ヒットを放つなど将来が有望視されたが、昨年と今年は二軍暮らし。チームは内野手が過多な状況であることから、育成からの再出発は厳しい道ではあるが、キャプテン気質の持ち主なだけに、チームにとっては必要な戦力だ。岡崎は今月高知で開催された秋季キャンプにも参加。「頑張ります」と練習に励んでいた。まだまだ若いだけに、伸びしろも十分にある。岡崎の巻き返しに期待したい。
(どら増田)