岩本は「ご報告と感謝」というタイトルで、グローブとボールを撮影したインスタグラムを更新。「今回の戦力外通告を受けて、野球を引退することに決めました」と胸中を明かした。続けて、「プロ野球選手にしてくれた阪神タイガース、再びチャンスをくれたオリックスバファローズ」に対して感謝の気持ちを綴ると、「少しでも憧れられたり感動を与えられることができていれば幸いです」「阪神タイガース、オリックスバファローズ、福井ミラクルエレファンツ、そこで出会った先輩、後輩、同級生、最高な人たちばかりでした。ありがとうござました。全ての人に感謝してます」と感謝の言葉を繰り返している。
岩本は12日に大阪・大阪シティ信用金庫スタジアムで開催された『12球団合同トライアウト』に参加し、3人を1四球の内容で、持ち味である力のあるストレートを投げていたが、この日までに声が掛からなかったものと思われる。本人も2016年、2017年に続いて3度目のトライアウトとあって、NPB以外での野球生活は考えていない考えを示唆していただけに、今回、現役生活にピリオドを打つ決断をしたようだ。今後は「何も決まっていない」とのこと。
オリックスの一員として、2シーズン振りにNPBに復帰した昨シーズンは、中継ぎとして17試合に登板。3年振りの勝利を挙げた他、5ホールドを記録するなどチームに貢献したが、開幕一軍入りを果たした今シーズンは打ち込まれてしまい、9試合の登板に留まっていた。ブルペン陣や、若い投手陣からも人望があっただけに、岩本の引退を惜しむ声は多い。
次のステージでも活躍することを祈るばかりだ。
(どら増田 / 写真・垪和さえ)