県警機動捜査隊所属の男性巡査部長(30)が立ち寄ったコンビニエンスストアのトイレに、よりによって拳銃を置き忘れたのだ。
同隊によると、巡査部長は9月18日午前1時半頃、同県津市芸濃町椋本のコンビニでトイレを借りた際、用を足すため拳銃を入れたウエストポーチを外し、そのままトイレの個室内に置き忘れた。拳銃には実弾が入っていた。
トイレに入った他の客がポーチの忘れ物を発見し、店員に届け出た。ポーチの中を確認すると、入っていたのはなんと拳銃。店員は慌てて警察に通報した。
巡査部長は私服姿で、近くを捜査中だったが、“大”をもよおしてしまい、コンビニのトイレに駆け込んだ。その際、ポーチを外したが、用を足してスッキリしたところで、拳銃を忘れてしまった。約10分後、ポーチを忘れたことに気付いて、コンビニに戻ったが、店員が預かっていたため、ことなきを得た。
通常、捜査時はポーチをひもでズボンのベルト通しにくくるなどして、拳銃は常に身に着けるようにしているという。ポーチは県警の支給品だった。
同隊の鈴木孝広副隊長は「拳銃の取り扱いは重大であり、あってはならないこと。再発防止のため、取り扱いの周知を徹底したい」とコメントした。
幸い、ポーチを見つけたのが良識のある人だったから良かったものの、見つけた人が持ち去っていたら、犯罪に使われたかもしれない。そう考えると、ゾッとする話だ。
(蔵元英二)