各紙によると、視聴率は第1話から12・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)、11・8%、12・2%、13・5%、最終回が最高の15・2%を記録。物語の舞台になった関西地区では21・3%を記録。
同ドラマの視聴率が後押ししたこともあってか、テレ朝の5月第4週の平均視聴率が全日7.7%、ゴールデン11.6%、プライム12.0%、プライム2が5.7%で、週平均の4冠を達成。4月2週〜5月4週までの7週連続全日視聴率トップとなり、開局以来初の快挙を達成したという。
「他局の特番ドラマも2ケタ超えは難しい状況で、5夜連続の2ケタ超えはなかなか難しいと思われていた。作品への注目度もあったと思われるが、岡田以下、松山ケンイチ、沢尻エリカ、寺尾聰、松重豊、小林薫、岸部一徳ら豪華キャストが集結。ネットでも、放送終了後には毎回話題になっていた」(テレビ局関係者)
同作は山崎豊子さんの社会派長編小説を実写化。浪速大学に勤務する財前五郎と里見脩二という対照的な人物を通し、医局制度などの医学界の腐敗を鋭く追及しているが、これまで何度も映像化されている。
直近の国内での映像化は、03年10月期からフジテレビ系で2クール放送された唐沢寿明の主演作。全21話の放送にもかかわらず、全話平均視聴率は23・9%を記録。岡田版を大きく上回った。
そのため、ネット上では「唐沢寿明の財前の方が良かった」、「全体的にぼんやりメリ張りがなくミスキャスト感が」、「岡田君には悪いが最後まで違和感しか残らなかった」など、唐沢版を絶賛する声が殺到。
岡田版は“惨敗”だったようだ。