場所は一条通り、この通りは平安の昔から場所が変わっておらず、まさに妖怪の通り道。
今年も10月16日(土)に、一条百鬼夜行が開催された。 妖怪を愛する記者は、さっそく現場を取材した。
開催される場所は、大将軍商店街で北野白梅町駅から歩いて5分、JR京都駅からタクシーで20分程度だ。この商店街は妖怪で町おこしをやっており、妖怪ラーメン、妖怪Tシャツなどの名物も多い。また店先には妖怪のオブジェが展示されており、訪れる人の目を楽しませている。
このイベントを企画したのは、京都嵯峨芸術大学にある妖怪サークル「百妖箱」(ひゃくようばこ)。
百妖箱リーダーの河野隼也さんにお話を聞いてみた。
−−毎年こんな感じで開催されているのですか?
河野 はい、百妖箱のメンバーに加えて、一般参加のコスプレイヤーさんも年々増えています。あと少しで、百鬼夜行の百人になりますので、何とか来年はその目的を達成したいと思っています。
−−運営はどうされているのですか?
河野 大将軍商店街と百妖箱が協力して、妖怪イベントや妖怪グッズの販売をやっています。今日だけじゃなく一年を通して妖怪ストリートとして盛り上がればと思っています。
今年の行列を見ていて驚いたのは、妖怪たちに混じって何と怪獣が歩いているではないか!(筆者は妖怪だけでなく、大の怪獣好きでもあるのだ!)。これは怪獣の妖怪? 何とも具合のよくない表現だが、どう見ても確かに怪獣だ。さっそく、この怪獣の正体を確かめるべく、UMA研究家で怪獣にも詳しい、天野ミチヒロさんに妖怪行列に混じっていた謎の怪獣の写真を見てもらった。
天野 これはゴジラ型の怪獣ですね、かなり王道なスタイルで非常に魅力的ですね。実は僕のネットワークで情報がありまして、この怪獣は嵐山で誕生した「サガラ」という名前の怪獣です。怪獣映画などで造形を担当してる寒河江弘さんの造形なんですよ。
−−かなりお詳しいですね。
天野 実は僕も昨年、その怪獣が作られている現場を見てまして、チェックしてたんですよ。
さすが、UMA研究家だ。ローカル怪獣の情報にも詳しい。
妖怪だけでなく怪獣まで加わって盛り上がる、京都で行われる百鬼夜行行列。
来年も一条通りで百鬼夜行行列は行われる予定とのこと。来年は皆さんも参加されてみたらいかがだろうか?
(「作家・歩く雑誌」中沢健 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou