出迎えたのは伊藤氏の先輩で、海老蔵暴行事件の際に現場に居合わせた暴走族・関東連合「千歳台ブラックエンペラー」元リーダーの石元太一氏(30)。
石元氏といえば、昨年4月に新宿区歌舞伎町の路上で、男性会社員を殴ったとして、同年5月に傷害容疑で逮捕されたのは記憶に新しいところ。10代の少年期のほとんどを、鑑別所、中等少年院、特別少年院などで過ごした。複数の女性タレントとの交際がウワサになったこともある人物だ。
その石元氏が昨年11月、東京都渋谷区猿楽町の東急東横線代官山駅から徒歩5分ほどの場所に、総合格闘技ジム「SOUL MATE」をオープンさせた。同ジムには小学生から50代のサラリーマンまで、さまざまな年代、目的の会員が通っているという。石元氏は「アットホームな雰囲気でやっています。ストレス解消になるほか、“礼儀”や仲間意識なども学べるので気軽に来てほしい」と語っている。
同ジムでは意外な大物格闘家たちが指導を行っている。その筆頭が山本“KID”徳郁で、他に現キング・オブ・パンクラス・ウェルター級王者の佐藤豪則、初代修斗環太平洋ウェルター級王者の朴光哲、元ルンピニースタジアム・ライト級1位のヌンポントーン・バンコクストア、初代DEEP女子ライト級王者の渡辺久江といったそうそうたる面々が名を連ねている。コーチ陣の陣容では有力ジムとそん色ない。
石元氏は「今後はジム経営のほか、総合格闘技の興行なども手掛けていきたい」と話している。すっかり冷え込んだ日本の総合格闘技界に、石元氏は新風を巻き起こすことができるだろうか。
(蔵元英二)