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【週刊テレビ時評】またも自己ワースト更新のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」 東出昌大の本格登場で巻き返し期す!?

 まだ始まったばかりだというのに、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」(井上真央主演/日曜日午後8時〜)は厳しい数字が続いている。

 初回は16.7%(視聴率は以下、すべて関東地区)で、歴代の大河ドラマ史上ワースト3番目のスタート。第2話は13.4%と急降下し、第3話は15.8%と持ち直したが、第4話は14.4%と再び降下。以降、第5話=12.8%、第6話=13.3%と低空飛行が続き、第7話(2月15日)は11.6%で自己ワーストを更新した。

 大河ドラマ史上、ワースト視聴率(平均12.0%)となった「平清盛」(12年/松山ケンイチ主演)でさえ、11%台を記録したのは第13話のことで、それよりかなり早い。

 主人公は幕末の長州藩士で思想家の吉田松陰(伊勢谷友介)の妹・杉文(井上)で、ほとんど無名の人物であることから、視聴者もなかなか感情移入できないのがホンネだろう。

 ただ、まだスタートしたばかりで、ここから巻き返しを図りたいところ。そのひとつの起爆剤になりそうなのが、後に文と結婚する松下村塾の塾生・久坂玄瑞(東出昌大)の本格的な登場だ。これまで、初回と第3話しか出演機会がなかった東出が第8話以降、メインストーリーに絡んでいくことで、視聴率アップにつながるか?

 杏主演「デート〜恋とはどんなものかしら〜」(フジテレビ/月曜日午後9時〜)第4話(9日)は12.4%で、前週より1.4ポイントアップ。

 前週、2度目の15%超えを果たした柴咲コウ主演「○○妻」(日本テレビ/水曜日午後10時〜)第5話(11日)は14.7%で、0.5ポイント下げた。

 “3代目相棒”成宮寛貴の卒業が発表された「相棒season13」(水谷豊主演/水曜日午後9時〜)第15話(11日)は19.9%で、初回の19.8%を上回り今シリーズ最高の視聴率を弾き出し、成宮卒業効果が出たか…。

 「DOCTORS3 最強の名医」(沢村一樹主演/テレビ朝日/木曜日午後9時〜)第6話(12日)は14.3%で、2週連続15%超えはならず。

 真木よう子主演「問題のあるレストラン」(フジテレビ/木曜日午後10時〜)第5話(12日)は8.6%で、4週連続8%台に低迷。

 前週、2ケタ台に転落した生田斗真主演「ウロボロス〜この愛こそ、正義。」(TBS/金曜日午後10時〜)第5話(13日)は10.1%で、2ケタ台に戻した。

 西島秀俊主演「流星ワゴン」(TBS/日曜日午後9時〜)第5話(15日)は8.3%で、前週より1.5ポイントダウンし、2週連続1ケタ台に終わった。

 テレビ東京が総力を結集した開局50周年特別企画 ドラマスペシャル「永遠の0」(向井理主演)は第1夜(11日)=9.0%、第2夜(14日)=7.5%、第3夜(15日)=9.9%で1度も2ケタ台には乗せられなかった。

 また、バラエティーでは、1月18日放送分から4週連続20%の大台を突破していた「ザ!鉄腕!DASH!!」(日本テレビ/午後7時〜)は19.9%(2月15日)で、惜しくも5週連続大台はならず。

 「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ/午後7時58分〜)は20.2%(15日)で、4週連続大台を超えた。

(坂本太郎)

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