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「力士心得」に新しい一文を追加した日本相撲協会 ネット上では賛否両論

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 “女人禁制”の伝統のみならず、力士や親方による暴力問題でも揺れ続けている昨今の角界。こうした状況を受け、日本相撲協会は新たな一手を打ち出したようだ。

 番付の上下に関わらず、全ての力士が守るべき事柄として協会が制定している「力士心得」。この事柄の中に新たな一文が追加されることが複数メディアによって報じられている。

 これまで、力士心得は「一、我々は力士の本分である礼儀を重んじます」、「二、我々は先輩の教えを守り稽古に精進します」、「三、我々は服装を正し体の清潔に心掛けます」という3つの文で構成されていた。しかし、夏場所からは「四、我々は暴力を排除し自覚ある行動を心掛けます」という一文が加えられるという。

 今月2日に暴力問題に関する研修会を開き、8日には自らが設置した第三者機関「暴力問題再発防止検討委員会」の中間報告も受けている協会。協会内における“暴力根絶”の機運が大なり小なり高まっていることが、前述の文言追加に繋がることになったのかもしれない。

 暴力根絶に向けた角界の“意識改革”が打ち出された今回の一件。これを受け、ネット上では「決めた以上はしっかりと守ってほしい」「自覚を持って真摯に向き合うことが大切だ」「こんな当たり前のことをわざわざ書かないといけないって…」「親方心得・理事心得も必要では?」といった声が挙がっており、賛否両論の様相を呈している。

 また、中には「どこからが暴力なのかはっきりさせてほしい」とその定義について協会の考えを表明すべきという声も。解釈の違いによる“逃げ道”を作らせないためにも、現段階で“暴力”というものに対してしっかりとした線引きをしておくことも必要ということだろう。

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