仲介役の入江のクビを切ったことで幕引きにしたかった吉本だが、そうは問屋が卸さなかった。吉本は6月24日、宮迫、田村ら計11名を、当面の間、活動休止の謹慎処分とすることを発表したのだ。
「これまで本人たちはギャラの受け取りを否定していましたが、『一定の金銭を受領していた』と認めたため、処分に至ったようです。NHKが闇営業芸人の出演番組の放送、再放送中止を決めるなど、とにかく出席していた芸人への批判は高まるばかりでしたからね。雨上がりがMCの『アメトーーク!』(テレビ朝日系)も、スポンサーが降りたりCMが差し替わったりしました。このままでは番組が持たないと囁かれていましたから…」(テレビ局関係者)
今回の件で最大の問題は、芸人の闇営業ではなく、その相手が反社会的勢力だったということだ。吉本芸人では過去に島田紳介が暴力団との交際が発覚し、引退に追い込まれている。そういう例があるにもかかわらず、入江たちは懲りずに詐欺集団と付き合っていたワケだ。
「今の時代、反社との交際は許されず、そのことは吉本もよく分かっています。もし再び同様のことが起きれば吉本への批判が高まることは必至のため、それを回避すべく、会社にいる警察OBや社員らが一体となって芸人たちの身辺調査に乗り出しています。特に怪しい芸人に目星を付けて、重点的に調査している段階。それが終わると全芸人に広げる予定です」(芸能プロ関係者)
反社会的勢力との密接交際が明らかになれば、もちろん即クビという厳しい処分が下されることになるだろう。知らないうちに吉本を去ることになる芸人がいないことを願うばかりだが…。