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大阪市営バスの運転手が300円着服でクビ?

 大阪市交通局は5月2日、市営バスの運転手(43)が料金収納機を不正に操作するやり方で、料金計300円を着服していたと発表した。運転手は「最近給料が下がったので、ついやってしまった」と話している。

 交通局によると、運転手は4月29日午後5時45分頃、同市大正区の大正橋停留所で、乗客が料金200円(大人料金)を料金箱に入れて支払った際に、小児ボタンを操作。釣り銭返却口から出てきた100円を着服したとされる。この手口で、同日に計300円を着服したという。

 不審に思った別の乗客が運転手に注意した上で、住之江営業所に通報し発覚した。

 これを受け、運転手に事情聴取したところ、当初は否認。しかし、ドライブレコーダーの映像を確認したところ、この日だけで3回着服する様子が映っており、運転手も認めた。

 着服は同日だけではないもようで、運転手は「4月上旬頃からやり始めた」と話しており、交通局などが被害実態を調べている。

 運転手は交通局職員ではなく、市が運行を業務委託している大阪運輸振興株式会社(同市西区)の社員で、勤続年数は4年2カ月。同社では運転手を、懲戒免職処分とすることを検討している。

 交通局では「同社に対し、当該運転手への厳正な対処を求めるとともに、全運転手に乗車料金の取り扱いについて厳正を期すなど、再発防止策を講じるよう指示しました。 また、同社においてコンプライアンス意識の徹底がなされるよう管理、監督に努めてまいります」としている。

 同社は市営バスの8営業所のうち、3営業所で運行を受託している。市ではバスの民営化に向け、路線の一部を同社に譲渡する方向で検討している。だが、こんなことが起きていては、市民の理解は到底得られないのではなかろうか。
(蔵元英二)

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