そして遂にその最終章が明らかになった。ZOZOマリンの最寄り駅、JR海浜幕張駅と近隣地域で、福浦の引退を盛り上げていくというのだ。まず、JR海浜幕張駅では職員が22日から24日まで、福浦のユニフォームを着用する。またコンコースでは福浦の応援歌をBGMとして、午後3時から試合終了3時間後まで改札口のフロアで流すという。また駅の電光掲示板では福浦への感謝のメッセージを流し、沿線には引退試合のポスターを掲示する。
京成バスはラッピングバスを運行、運転手が福浦のユニフォームを着用して盛り上げていくという。さらに、駅からZOZOマリンまで歩いたことがある人ならおなじみのAPAホテルでは、23日にウィンドウイルミネーションを実施。ホテルの窓の明かりで「9」の文字を作るという。これは話題になりそうだ。
その他、海浜幕張駅周辺、美浜大通りの街頭ではフラッグを掲げ、近隣施設には福浦選手のポスターを張り出す。イベント担当者は「幕張地域の企業、地元のみなさまと一体となり、福浦選手を送り出すことになっています。過去に事例のない大規模な展開となります。みなさんで盛り上げましょう」と呼びかけた。球団の広報関係者は「最後に福浦選手という存在を1人でも多くの方々に知ってもらえたらという思いですね」と前代未聞の引退プロジェクトの意図を説明している。
チームは楽天と熾烈な3位争いを展開中。台風15号で被害に遭った県民の思いを胸に戦いつつ、23日は功労者を送り出す。
(どら増田 / 写真・垪和さえ)