以上のような人を“プロ女子大生”とするならば“セミプロ女子大生”も存在する。それが今春からスタートした『キャンパスナイトフジ』(フジテレビ)に出演中の女子大生たちだ(一部、事務所所属者もいる)。各大学のミスコン受賞者などキレイどころ21人をかき集めて番組(しかも2時間の生放送)を作ってしまおうという、コンセプト自体は明瞭かつ簡易なものだが、筆者がいま一番見てしまう番組であることもまた事実なのである。
気になる番組内容は現代によみがえった『オールナイトフジ』。女子大生にエロいことを言わせたり、入浴後にパジャマファッションショーを開催したりと、やりたい放題。台本からカメラワークまで、徹底的に男性目線で番組は進行していく。ちょっと名の知れたアイドルであれば、マネージャーが「それはちょっと…」と止めに入るところだが、この番組にはそんなストッパーは存在しない。すべて下地になっているのは女子大生の素人感である。
これを女性目線で作ると、番組はすぐさまダメなパターンに突入してしまう。女子大生が最新コスメを紹介したり、流行り物をリポートしたりし始めるとサーっと男性ファンは離れていく。そういうの、男は1ミリも興味ないから(そういう番組が他局であったような…)。ところが、さすがはフジテレビ。そんなことは先刻承知とばかりに男目線にこだわる。そこが偉すぎるではないか。深夜番組とはいえ、なかなかそこまで針を振りきれるもんじゃない。
というわけで『オールナイトフジ』みたいに何年も番組が続くように、当連載では同番組を全力プッシュしていくことを決定。一方的にタイアップ気分でいるので「日本一早く朝刊が読める!早ズリッ!」のコーナーで取り上げてくれると嬉しいです!(夕刊だけど)。